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義母(ハハ)と嫁(ワタシ)の冬ごもり*3

3-心配性

昨シーズン、初めての冬同居は本当に大変だった。
お留守番が出来ないのだ。

ハハは、どこに行くにもついてきた。
ワタシが二階で縫い物の仕事をする時、でさえ。
いつものリビングでお茶でも飲みながら
嫁のいない時間をグウタラすればいいものを、
(ワタシだったら喜んでそうする)と思いながら
二階に連れて行って、暖房付けて、椅子を準備して・・・
日課の10時と3時のコーヒータイムには
一階のキッチンから運んできて一緒に休憩を取らねばならなかった。
(仕事には締め切りがあったので、正直没頭したかった)

歌の練習や、習い事のヨガにさえついてきて
ワタシの友人らと楽しそうに交わっていたけれど
ついて来られるワタシの方は、
少しでもハハから離れたいと願うばかりの毎日。

今回は、お留守番が出来るようになって少しは良いものの
暗くなると心配する。
91歳でデビューした、覚えたてのらくらくスマホで
「暗くなったから心配で電話したの。」とかけてくる。

心配しても仕方ないし、
電話をもらっても、ワタシの帰る時間に変わりないのに・・・。

16時ごろ、薄暗くなるとカーテンを閉め始める。
田舎の暮らしとココとでは、タイムスケジュールがまるで違う。

朝は5時半に起きて方々の支度を整え
7時前には朝食、12時ちょうどに昼食、夕飯は17時、
お風呂は19時半とハハの毎日は判で押したようだ。

一方、普段ワタシが用事を終わらせて家に帰るのは18時頃。
それから一人で適当に食事を済ませ、お風呂は22時過ぎと
だいたいそんな具合だった。
朝ドラに間に合えばいいやくらいの感じで一日が始まる。

・・・かつての気楽な一人暮らしから、
三度の食事と一日二回のコーヒータイムを用意する毎日へ。
どれだけ窮屈が、お察しくだされ(笑)

二年目となると、ハハもワタシもだいぶ慣れた。
お互い、なんとなく歩み寄って
一日のスケジュールは決まってきた。

ハハの心配性には気が滅入る。
夫が東京に帰る月曜の朝は雪が降らないか、
天気と予定をことごとく照らし合わせて、一喜一憂。
ワタシが二階で物音をたてたら
「すずさん???」と慌てて階段から名前を呼んで
「ああよかった、倒れたんじゃないかと思って・・・」と言う。

・・・倒れるかーい!
(自分の心配してほしい)

さて、10時になりました。
お茶の時間です。

・・・次回へ続く。


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