田中裕明「山信」

 田中裕明さんです。あとがきも神がかってます。山信は私家版で10部だったんですね。わたしも句集出したいです。10部ならなんとかなりそうな気がしますね。では、一句と一言いきます。

菜の花や河原に足のやわらかき
 むしろ足。

水眼鏡とらず少年走り去る
 なんか強そう。

ひぢ伸ばし氷提げ来る男かな
 これは両手かも。

日のあたる机に石榴割れてあり
 影。少し怖い。

初鴉寺の内より人の声
 入らぬよ。

放たれし犬の速さの枯野かな
 すん。

木蓮は開ききつたり犬を抱く
 あたたか。

この橋は父が作りし蝉しぐれ
 またその話。

傘さして庭に出てゐる實南天
 来てしまうよね。

大学も葵祭のきのふけふ
 も。

長夕焼旅で書く文余白なし
 時間をかけて書く。


 付箋とか栞がすぐ無くなります。すぐ使い切ってしまうんですね。今日買いに行きます。美術館などにも寄ります。そして夜は句会。俳句が好きです。(了)

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