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お悩み相談室のうらがわ019の続き

国語の教科書が一番おもしろい

勢いに乗って、
マニアックに攻めます。

短歌、新旧交代にふるえる

中2光村の短歌は、
ずーっと馬場あき子さんの書きおろし解説だったんです。
それが前回の改訂で栗木京子さんになったのです。

観覧車回れよ回れ想ひ出は君には一日我には一生  栗木京子

馬場あき子さんは、栗木京子さんが大好きだったんだと思います。
平成二十六年「斎藤茂吉短歌文学賞」をとったのが栗木京子さん。
その時の選考委員だったのが馬場あき子さん。
二人の間にどんな親交があったのでしょう。

鯨の世紀恐竜の世紀いづれにも戻れぬ地球の水仙の白  馬場あき子

栗木京子さんは、この大歌人のダイナミックな歌を教科書に取り上げ、解説をしました。
馬場あき子さんがどれほど自在に短歌の世界を歩んでこられたのかと、心から尊敬している様子が浮かびます。

中3の論説も、いい!

・作られた「物語」を超えて 山極寿一
・人工知能との未来 羽生善治

山極寿一、ゴリラ研究の第一人者。京大総長。数々の著書や研究を発表していますが、その人が中学生向けの文章を書きおろしているなんて、読まないと損です。
羽生善治は、もう、私のヒーロー。藤井くんもすごいけれど、老いてなお進化する羽生さんは憧れです。その羽生さんの書きおろし!

この辺にしておきますね…。
だから、中学生よ、
教科書に落書きすんなよ。


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