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2泊3日の犬ぞり体験 ちょっぴり疲れてる大人におすすめしたい北海道旅


きっかけは分からないけど、いつかはやってみたいリストに入っていた。
自分のBUCKET LISTを埋めていこうと思って去年の年末にやってみた犬ぞり体験。
札幌や小樽で美味しいもの食べる!そんな北海道旅行は何回も行っちゃったっていう大人におすすめしたい2泊3日の体験の思い出をシェアします。

1.そもそも犬ぞりとは

普段生活していてもまったく聞かないであろうワード「犬ぞり」
これを読んでくださっている方々はどんなイメージを思い浮かべているでしょうか。
イメージがあった方がワクワクすると思うのでこれを見てください。


むかしむかしは雪深い北国で輸送・移動手段として用いられていました。
ちょっと雪国に行ったことある人なら分かると思いますが、足がずぼずぼ雪に埋まる中で何か重いモノを運ぶってのはとても難儀なハナシ。
そんな環境の中でパワフルかつ寒さにも強い犬達は人間にとって欠かせない相棒だったのでしょう。
スノーモービルの発明等の技術革新とともに輸送手段としての意味合いは薄れてしまっていますが、犬ぞりレース等の冬のエキサイティングなアクティビティとして今でも文化は残り続けています。
犬ぞりレースの事をもっと知りたくなった方は以下の記事をどうぞ。
過酷なレースに挑む日本人犬ぞり使いのお話です。

2.そんな犬ぞり、日本のどこで体験できるの?

私がお邪魔したのは札幌から列車で3時間ほどの白滝高原にあるOutriderさんです。

東京→札幌は飛行機で1時間ほどで行けるので、実質5時間くらいあれば着いちゃう場所です。
白滝高原はまさに「北の国から」ばりな一面の白銀世界。
列車の本数少ないのでそんな乗り継ぎは上手くはいきませんが、思ったよりあっという間に非日常の白銀世界に飛び込めます。
私が参加したのは「Winter Safari」というツアー。
このツアーでは2泊3日、チームとなる犬達の食事や寝床のお世話をしながら毎日犬ぞりを堪能します。
私は12月29日~31日という日程ででしたが、ツアーは連日定員一杯と大人気なので予約の時期には注意です。

3.見どころたち

単なる面白い体験したな以上の思い出が残っているこのツアー。
他にも色々体験してきた奇抜なアクティビティの記憶は薄れていく中で、このツアーはなんでこんな記憶に残っているのか改めて考えてみた。

①ダイレクトなコミュニケーションを強烈に感じた3日間。
子どもの頃ならいざ知らず、社会人にもなるとペットと暮らしているわけでもない私は人間以外の動物と触れ合う機会なんでほとんどない。
ちょっと前に流行った忖度じゃないけど、日々では周囲の気持ちを推し量りながらの生活。
ダイレクトに感情をぶつけたり、ぶつけられる瞬間ってあんまりなくて、オブラートに包んでおくことが普通になってる。
一方、犬たちと過ごした3日間はというと、
ストレートな感情のぶつけ合いだった。

「もっと思い切り走りたい!」
「道端の匂いが気になるから動きたくない」
「ご飯食べたい!」

犬は全てがストレートだった。
ありのままの感情をしっかりぶつけてくれるけど、
普段オブラートに感情を包んでいる私はそんな簡単に切り替えられない。
でもいくら「こう動いて欲しいな」って心の中で思っていても犬たちには伝わらない。
オーナーさん曰く、犬たちは人間の明確な指示を求めている、そのように訓練されているんだそうだ。
私の曖昧な態度なんて賢い犬たちにはお見通しのようで、思い通りに動いてくれない時もあったけど、その分指示通りに動いてくれた時は素直にうれしかった。
犬からしてみればたった3日間だけ遊びに来た見知らぬ人間だったろうけど、私にとっては普段できない貴重なコミュニケーション相手として今も名前と顔を覚えている。

②人の生き方って多様すぎて面白い
ツイッターとかnoteといったネット上では普段関われない人たちの思考や体験の一端に触れる事ができるけど、リアルではなかなか難しい。
小中高大、社会人となるにつれ自分の周りは程度の差こそあれ、自分と同じような生き方をしてきた人と触れ合う時間の方が多くなってくる。
それはそれで安心感があって嫌いじゃないけど、
時々、全然知らない世界に飛び込みたいと衝動に駆られるときがある。

このツアーでの3日間は他のお客さんと大きなゲルで一緒に寝泊まりする。
(ゲルは下の写真みたいな大きなテントのようなもの)


私がツアーに参加したのはまさに年末、
普通だったら仕事納めして、実家に帰って年越し特番でも見ている時期。
こんな時期に好き好んで氷点下の世界に犬ぞりをしにくる人間もまた色々だった。
お猿の研究者の卵、全国シーカヤックで旅する旅人、去年の犬ぞり体験が忘れられなくてまた来てみた人、etc

普段生活している中では知り合う機会なんてないだろう人と3日間リアルに生活するのはある種、安心できない世界でちょっとストレスフルだ。
でもだからこそ、普段シラナイ自分が見えたり、生き方の多様さを目の当たりにして、ちょっぴり大人になれた気がした旅になった。

4.まとめ

ツアーの詳細については公式HPに詳しく載っているので、あえてここでは書かなかった。
体験した自分の感覚を思い出したくて、今回の#北海道のここがえーぞに便乗してこのnoteを書いてみた。

旅は一期一会というけれど、自分の感覚も一期一会。
このnoteが誰かの一期一会な感覚に出会うきっかけとなれば幸いです。

読んでいただきありがとうございました。

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