安くてお腹いっぱいになるDIY
「安くてお腹いっぱい」は飲食に限らずDIYにも大切なキーワード。言わずもがな自分で作って安く仕上げる側面を持つDIYですが「材料の数」を抑え無駄の少ない「パーツ取り」で「安くてお腹いっぱいなDIY」を実現することができます。今回の材料はベニヤ板1枚のみ、これを使ってお腹いっぱい「ティッシュケース カバー」をDIYしてみます。
材料
・ シナベニヤ 5.5mm x 910 x 910 1枚
材料はベニヤ1枚のみ。木目が優しくきれいな「シナ」ベニヤを使います。さらにコスパをよくしたい人には「ラワン」ベニヤがオススメです。
ホームセンターで下ごしらえ
今回はホームセンターのカットサービスを活用して必要パーツを全て切り出してもらいます。ほとんどのホームセンターのカットサービスには「パネルソー」と呼ばれる機械がありましてこれで正確にカットしてもらえます。正確にカットされた材料であると手直しが少なくなり作業効率が格段にアップするので使わない手はありません。
使用したベニヤのサイズはホームセンターでよく見る物の半分のサイズ(910mmx910mm)です。ここから3つのティッシュケースを作っていきます。ホームセンターで高積みされているベニヤで「サブロク」(910mmx1820mm)と呼ばれるものを使えば最低でも6つはティッシュケースが作れ、余白からさらにパーツを取り出せばあと2つぐらいはいけるのではないでしょうか。
作り方
パーツの確認
今回はネジや釘は使用しません。切り出したバーツをボンドを使って組み立てて行くのがほとんどの作業になっていきます。まず、A~Fのパーツがどの部分になるのかを説明します。
A 外側の板(長)270mm x 85mm
B 内側の板(長)260mm x 68mm
C 外側の板(短)130mm x 85mm
D 内側の板(短)120mm x 68mm
E 底板 260mm x 130mm
F ふた 257mm x 128mm
パーツ作り
まず、AとCの板の内側に画像のようなサイズで線を引いておきます。次に線に沿って内側のBとDの板をボンドで貼ります。
箱の組み立て
箱のまわりのパーツが完成しました。次はこれらを組み立てていきます。ここで大切なのは「長手のパーツ」と「短手のパーツ」の組み方です。長手のパーツが短手のパーツの外側になるように組みましょう。
組み立ての際、ボンドを塗るのは短手のパーツの方のみで。画像の赤線内に塗ってください。
底板をはめる
一旦、長手パーツと短手パーツを組み合わせます。ボンドで少しだけくっついてくれるかと思います。そこで間髪入れずに底板の取り付けに掛かります。底板が納まる箇所にボンドを塗っていきます。塗った所に底板をはめます。
秘密道具の登場
次にボンドで箱組みしたパーツを固定するための秘密兵器ならぬ秘密道具「荷締めバンド」の登場です。これをクランプ代わりに使っていきます。ぐるりと一周しっかりと固定ができるので大変便利です。これで上下2箇所巻いておきましょう。底板が入っているため箱型が崩れにくいかと思います。
この「荷締めバンド」、今後DIYをする中でかなり重宝してくるのでぜひ常備しておいてもらいたいものです。100円ショップの少量パックで購入できるもので十分です。
蓋づくり
ティッシュを抜き出すための穴を開けます。穴の形は自由。ティッシュが引っかからない程度のデザインであればどんなカタチでも問題ありません。
まとめ
今回は材料も工具もとても少ないシンプルなDIYでした。ちょっとややこしいところはありますが、3つぐらい作るとだいぶ慣れてくるので4つ目あたりからお友達にプレゼントできる完成度に上がっているかと思います。
作ってみた上で反省点ですが、蓋が一枚板で薄いので反ってしまうことがあります。今回3つ作ったうちの1つは結構反ってしまいました。気になる方は板を2枚張り合わせれば、ここは改善できるのではないかと思います。
丁寧に説明しているつもりですが、写真と文章で説明すると多少ややこしい感じがしますね。機会があれば動画やワークショップで作り方をお伝えしたいものです。それではまた次回。
https://diyers.co.jp/articles/mZlA2
写真:薮内 努 https://www.instagram.com/yaboo/
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