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『マイ・セカンド・アオハル』 第1話「ドン底OLがアラサー大学生に!」 感想

概要

放送局:TBS系列
放送日時:2023年10月17日(火曜日) 22時00分~23時12分

脚本:北川 亜矢子
音楽:青木 沙也果
主題歌:なにわ男子「I Wish」
挿入歌:asmi「開青」
プロデューサー:塩村 香里
演出:青山 貴洋、山本 剛義、泉 正英
企画:吉藤 芽衣
編成:武田 梓
製作:TBSスパークル、TBS

番組公式サイト リンク

感想

 「いくつもの『こんなはずじゃなかった』に折り合いをつけるのが、『年を取る』ということ」「各人がそれぞれサイズの悩みや"たられば"を抱えて生きている」etc…。色々あってオールドルーキー社会人となった僕には鋭く重く響く言葉が多かったです。「勉強するために大学に入ったのに、そこが疎かになったら本末転倒」に至っては耳が痛い…。
 確かに25歳を越すと現実、具体的に言うと「現在」と「過去」、そして「後悔」が結構ズッシリとのしかかる。"今"を生き抜くので精一杯なうえに、折に触れて「あの時ああしていれば、また違った"今"があったんじゃないか?」という想いが湧いてくる。とはいえ、"あの時"に再挑戦するのは尋常じゃない勇気と準備がいる。ましてや30歳の人間が10代20代に混じって大学に通うとなれば…です(そういう意味では、僕が通っていた大学に学生として在籍していたおじいちゃんおばあちゃん方は凄い)。
 それでも、行動を起こさないことには何も始まらないし、嘆くだけでは"今"も"未来"も変わらない。今回、「大学に入る」という行動を起こした白玉佐弥子(演:広瀬アリス)には「あっぱれ」を送りたいです(お前はどこの張本勲さんだ)

 個人的に印象に残ったのが「死ぬまでの消化試合みたいな人生」という言葉。今現在自分の人生をそう思っているわけではないのですが、なんとなく「肉体的には生きているけれど、『主体的に生きている』とは言えない」みたいな状態を表す表現を探していて、ズバリ「これだ!」と思いました。

 一方、広瀬アリスさんの演技がオーバーというか、アラサー設定抜きにしても「痛い」と感じる場面が多かったのはやや気になる点でした。多分コミカルな感じを出したかったんでしょうけれど…。
 あと、広瀬さんのルックスと清潔感なら大学生には見えると思うんですよね…。

 大学と社会人という違いはあれど、オールドルーキー同士のためか通ずるところもあった本作。佐弥子がどのような成果を積み上げるのか、遅めの大学生活で何を得られるのかは結構楽しみです。

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