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噺家の手ぬぐい 五代目春風亭柳昇

「大きなことを言うようですが、今や春風亭柳昇といえば我が国では………わたしひとりでございます」

柳昇師匠が亡くなったのが2003年6月、もう二十年なんだねぇ〜。協会が違うのでそれほどお会いする機会もなかったけど、師匠の前に上がって『動物園』を演ったら「下げの100万円って値段、今の時代おかしいから直したほうがいいヨ」って、言われた思い出が…。直さなかったけど 笑。今回はちょっと昔の手ぬぐいを紹介いたします。

手ぬぐいはご当人からいただいたものではなく、YouTube『噺家の手ぬぐいチャンネル』の中の会話で登場する宇都宮の清水一朗さんからいただきました。清水さんはある程度上(ちょっと曖昧ですが…)の噺家は皆お世話になった宇都宮で落語会を始めた方です。

手ぬぐいいっぱいに達筆な『春風亭柳昇』。その右下には『恒美書』の文字。日本画家、挿絵師の今村恒美先生です。鈴本演芸場プログラムの表紙絵を1951年から亡くなった1996年以降も数年間使われておりました。現在は落語芸術協会は鈴本演芸場の出演はありませんが1984年までは出ていたのでお付き合いがあったのでしょう。こういう手ぬぐいもなかなか味がありますネ。地色の杜若(かきつばた 江戸紫)も素敵です。

コチラがたぶん昭和三十年代のものと思われる鈴本演芸場のプログラムです。昼の部主任が歌奴時代の三代目圓歌、夜の部が二代目圓歌という貴重なモノ。

たまにはこんな懐かしい手ぬぐいも紹介いたしますヨ。

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