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年頭所感-令和四年

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

全国の商業施設は年末年始でもどこかしらで営業を続けています。

大晦日は新宿のニュウマンさん、元日西武池袋本店舗さんと見させていただきましたが、皆さん懸命に働いていらっしゃり、お客さんも高揚感に包まれており、やはりリアルの空間の良さを実感しております。

私が古い人間だからか、活気のある売場にこそ商業施設のよさ、社会の元気さを感じます。コロナ禍において棲み分けが進むとはいえ、日々の暮らしに活気ある商業施設が戻ることを切に願っております。

日々売り場の最前線で奮闘されている方々に感謝しながら今年も商業施設について、ポスト賑わいについて考え、実践、実践行動をしていきたいと思います。

この2年は賑わい、商業空間における身体性について幸か不幸か強く深く考えさせられ、問題か浮き彫りになりました。

まず、西武・そごうさんの企業メッセージにありましたが、百貨店だけではなく多くの商業施設、商業空間自体が不要不急と烙印を押されてしまいました。
モノを取得するだけであれば、インターネットの買い物で十分事足りるようになっている事実が改めて実感、促進されました。
さらに、毎シーズン毎シーズン何着も服を買っていたその買い物習慣、装い方自体が今一度見直されるようになりました。

その一方で、人と人とが集まることの重要性、おもてなしをしてお迎えをする楽しさ、お迎えされおもてなしをされる喜びを改めて認識したのではないでしょうか。
また、実際にある程度選択肢が絞られた中で、様々なモノを実際に試しながら比較検討し、自身に合ったモノを選択していく過程がいかに買いやすい体験であったかも実感したのではないでしょうか。
価格や性能といった部分は情報のみで比較検討できますが、
手触りやなじみ具合など使い心地の部分は実際に試してからでないと納得した購買行動には移れないことが、より鮮明に感じられました。

個人として購買行動の見直し、それぞれの中での再定義が進み、購買行動の主体化が生じたとも言えるかもしれません。
加えて、サスティナビリティ、賢い消費という字句の通り、ただほしいモノを買うという段階ではなく、何をどうやって誰から買うかを考える風潮が生まれてきております。これも、個々それぞれどれを重要視するか画一的ではなく、個々人の判断に委ねられています。
どのブランドを選択しているかで、自身を規定するその規定のし方や方向性がブランドの持っている自身というよりも、どれだけ考えて購買しているかを表すものとなっていくのです。

また、消費社会の大きな流れとしては、2019年まではコンテンツとしてはコト消費、形態としてはテナントビル化がホットワードでありましたが、身体性を伴うリアルでの消費行動の取捨選択が進み、購買の過程の接客というところまでが見直され、「売らない店」というキーワードがもてはやされてきております。
売るのがお店という常識を覆しているということでしょうが、言葉遊びに留まってはいけません。その価値として見出される最重要な要素としては、「お店に入ったら売りつけられてしまうのではないか」というお客様の不安、不信感など負の感情でございます。
売り手側としては、お客様に自身の店内の商品をお勧めするのは当然のことではありますし、一定層の買い手側としては、確かにお勧めされたい、お勧めされないと決めきれないという方々もいらっしゃいます。
しかし、また一方の買い手層としては、お勧めされることへの不安、恐怖などの感情を感じ、店に入りづらいと思っていることも厳然とした事実です。
それを乗り越えるためにも、様々なモノを購入するチャネルとして、接客を伴う店舗、接客を伴わない店舗、インターネット等様々な購買の仕方がないと売り手側として生存していけない局面になっていくのではないでしょうか。

メディアこそメッセージである、テクノロジーは社会を規定し、社会は反作用的にテクノロジーを進めていくと言いますが、ちょっと昔にはショールーミングと言われたこの商形態、買い手の真意を的確に捉え、より深化をしていけるのかどうかが重要です。

商業施設の担い手及び作り手は、コンテンツや商形態として変革をし、小売の、商業施設の明日を見世られるのか。
コンテンツに依存せずに売り方や買い方はどこまで変容できるのか。
この部分について、本年も探求を続け、深めていき、微力ながら実際に貢献していきたいと思います。

本年も引き続きどうぞよろしくお願い致します。

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