路駐

おもったことをすこし

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まほやくと私

2023年9月。はっきり言って仕事も体調も最悪の月になることが火を見るよりも明らかな月だった。八月の下旬にコロナに罹患してからずっと後遺症に苦しんでいたし、そのせいで何ヶ月もかけて準備した主催するクラブイベントにも行けなかったし、しかも九月末に退職することが決まっていたのでその引継ぎと担当する案件と休んでいた間の業務とでおおわらわだった。朝から自転車で十五分の距離を息を切らしながら走り、頭がボーっとしたまま膨大な量の業務をこなす毎日。頭がどれだけ回っていなくてもできる唯一の気

    • その舫をほどいて征け——推しに人生を仮託するということ——

      推しが入籍した。 この一文から始まるエッセイに期待されるのは所謂「リアコ」や「ガチ恋」による結婚への怨嗟かもしれない。 対岸にいるオタクの叫びほど程よく消費できるものはないだろうから。 ただ、残念なことに私が記したいのはその類のものではない。 推しが入籍したことをきっかけに自分の人生をふりかえって思ったことをつらつらと書いていくだけである。 人が読んでおもしろいのかどうかもはや自分でもわからないけれど、とりあえず自分の為に記しておく。 ここでの「推し」とは声優の斉藤壮馬さん

      • 夢ってなんだろうと思ったので夢主と話すことにした。【後編】

        この記事は以下の続きです。 デートプラン会社toケーキムッシュ 夢の時は年齢設定はぼやかしてるんですよ。相手が高校生だから。 車庫 私は私の方が年上の設定でいきたいです。 ムッシュ なんとなくだけど、大人と付き合って間違いないぐらいのぼやけた年齢でやってます。 もろみ なるほど。 ムッシュ 高校生って言っちゃうとさすがにちょっと自分がね。事故になるから。 もろみ そうね。ちょっとこの実在性が高いテーマにいきましょう。「どういうデートがしたい?てか、デートする?」。 ムッシュ

        • 夢ってなんだろうと思ったので夢主と話すことにした。【前編】

          「夢」。眠っている時に見るものでも、将来実現したいと願う事柄でもなく、オタク的な文脈においては自分とキャラクターの主に恋愛関係を想像することを指す。その「夢」に耽る人々を夢女と呼ぶ(が、近年では男性でも夢を自称する人や性別自認の問題もあるので、ここでは「夢主」としたい)。 夢ジャンルはその性質上、人と語る機会が他のオタク的な趣味に比べると極端に少なくなりがちだ。 ここでは互いに夢主を自称する車庫とTHEムッシュビ♂トに、非夢主のもろみを加えて以下の七つのテーマを中心に語り合っ

        まほやくと私

        • その舫をほどいて征け——推しに人生を仮託するということ——

        • 夢ってなんだろうと思ったので夢主と話すことにした。【後編】

        • 夢ってなんだろうと思ったので夢主と話すことにした。【前編】

          夢ってなんだろうと思ったので夢主と話すことにした。【前書き】

          初めまして。車庫と申します。突然ですが、私は2017年夏「KING OF PRISM」というアニメシリーズの香賀美タイガくんの夢女子になりました。そしてついにその感情が爆発してフォロワーを集めて私とタイガくんのアンソロジーを制作することになる。この文章はアンソロを作る上での所信表明みたいなものだ。次の【本編】ではアンソロに掲載予定の鼎談を一部抜粋して載せていきたい。 夢女子の定義についてはいろいろな意見があるだろうが、ここではニコニコ大百科にある概要を引用する。 夢女子と

          夢ってなんだろうと思ったので夢主と話すことにした。【前書き】