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引っ越しの訪問見積もりをする

引っ越し業者の選定にとりかかる

前回記事「引っ越しは、ある日突然、やってくる」状態な今、絶賛引っ越し準備中である。物件が決まったら、次にするのは引っ越し業者の選定。今回の物件を紹介してくれた不動産屋を通すと割引があるということで、3つの引っ越し業者に見積依頼を出し、自宅にお越しいただくことになった。

我が家の引っ越し費用の基準は、6年前の引っ越しにある。荷物の量は当時とほぼ変わらないが、物価は上がっているので、多少のアップはあるかもと思って、訪問見積もりに臨んだ。

訪問見積もりで粘り勝ちはないと思う

最初にお越しいただいたA社は、地元に本社のある業者。最大の特徴は広告宣伝はしておらず、不動産仲介業者からの依頼がほとんどだということ。タレントに支払うお金でお客さんの費用負担が増えないようにしているという話だったが、残念ながら、この業者が一番高かった。

6年前の引っ越し費用よりも5万近く高い見積だったこともあり、それはないなーと思ったが、更に印象を悪くしたのが、「今ここで決めてくれ」という圧で20分ほど粘ったことだ。お仕事だから仕方がないのはわかるが、粘りは明らかに逆効果でしかなかった。心証を害した私がYESということはない。

更にNGだったのは、名刺に携帯番号もメールアドレスも無かったことだ。6年前に引っ越した時は、営業さんとメールでやりとりして疑問点を解決してきた。名刺をいただいた瞬間、スピーディーな対応は無理かもしれないと思ってしまった。それも断ろうと思った理由のひとつである。

僅差だった2社

A社に見積を出してもらった2日後、B社とC社がやってきた。

その日最初にやってきたB社も地元に本社のある業者で、名古屋市ではよく目にするタクシーグループに属している。ミスタードーナツを想起させるイメージキャラクターのイラストが印象的だ。このかわいいイラストのついたダンボールに心は動かされたが、残念ながら訪問時の見積価格は最安値ではなかった。ただし、価格は6年前の引っ越し費用よりも安かった。説明も丁寧でわかりやすく、見積も4パターン出してくれて、非常に好印象だった。

今回最後にお越しいただいたC社の本社は東京だが、創業は名古屋の会社である。ここは誰もが知るタレントをイメージキャラクターに使っており、CMもがんがん出している。A社の理論だと高くなりそうなのだが、実はここが最安値だった。ただし、B社とC社の見積額は非常に僅差で、ちょっとしたことで順位が変わる価格だなと思った。

時間があればじっくり検討したいところではあるが、いかんせん、引っ越し予定は3月。ご存じのように日本の引っ越しシーズン真っ只中なので、ぼんやりしていると、安い日は埋まってしまうかもしれない。ひょっとすると予約が取れずに引っ越し出来なくなってしまうかもしれない。

実際、6年前の2018年は、「引っ越し難民」が社会問題化した年だった。特に引っ越しシーズンの3月4月は、頻繁にこのニュースが流れていたように思う。

3月の引っ越しというと、どうもこの時の印象が強い。ただ、この6年の間、コロナの影響で引っ越しは減って、今は当時ほどではないようだが、それでもシーズンはシーズンなので、早めに押さえてしまいたい気持ちは強かった。

結局、営業さんを目の前にPCで出先の夫とチャットで会話をしつつ、最安値を出してくれたC社にお願いすることにした。

C社に決めた理由としてもうひとつ、6年前に利用した業者だったからというのもある。夫は独身時代にも、その業者を利用しているらしい。営業もさることながら、当日どんな人が来るのかも重要である。6年前の引っ越しの日、あっという間に作業を終えた、その手際の良さに感服した覚えがある。その時の経験値もあったから、C社に決めたというのはある。

運と縁とタイミング

でも、きっと、C社に決めてしまった一番の理由は、私の体力の問題だ。B社と話しただけで、疲れ果ててしまったのである。B社には、C社の後に連絡をいただければ、上司に相談してもっと下げられますと言われていたが、最安値のC社に「待って」と言う気力が私になかったのである。

ちなみに、さきほどB社について、「訪問時の見積価格は最安値ではなかった」と書いたが、C社に決めたとお断りの電話をした際、上司から提示された最低価格を教えてくれた。その額はB社の方が数千円安かった。

たぶん、C社の打ち合わせの後、私がC社に待ったをかけてB社に連絡したら、その額を提示するつもりだったのだろう。そして、その時の決め文句は、きっと、「今ここで決めていただければ、ここまで下げられます」だ。先に最低価格を言ってしまうと、C社がそれより安くしてしまう可能性があるから事前に言わなかったのだろう。

正直、B社とC社の順番が逆だったら、B社に決めていたかもしれない。営業さんの印象はとても良かったし、段ボールのイラストはかわいかった。この手の決め事は、すべて、運と縁とタイミングだ。けしてB社が悪かったわけではない。ごめんね、B社の営業さん。

なお、引っ越しは3月上旬の平日を予定しているが、中旬になると5万円ぐらい高くなり、3月末になると上旬の倍以上高くなる。更に、B社の場合、午前より午後の方が安い。A社は午前はファミリー、午後は単身者を割り当てるらしく、C社は午前午後の違いは無かった。価格設定いろいろなので、引っ越す場合はいろんなパターンを想定して、営業さんに確認するといい気がした。

引っ越しの日が決まったので、6年前の見積を改めて見直したら、なんと、全く同じ日で、開始時間も同じだった。もちろん、業者も同じ。何かに導かれている感じがした。

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