no. 1　ひな形「猫」

「お砂糖何個入れる？」
「二個」
「今日はこの後どこか行くの？」
「ペットショップで猫を見たいんだ」
「猫飼うんだ？」
「いや、わからない」

no. 2　過去形

「お砂糖何個入れた？」
「二個」
「その日はその後どこか行ったの？」
「ペットショップで猫を見たかった」
「猫飼うつもりだったんだ？」
「いや、わからなかった」

no. 3　早押し

「お砂糖……」
「二個」
「今日は……」
「ペッショで猫」
「猫飼……」
「わからない」

no. 4　敬語

「お砂糖何個お入れしますか？」
「二個でお願いします」
「今日はこの後どこかに行かれるんですか？」
「ペットショップで猫を拝見したいんです」
「猫をお飼いになるんですか？」
「いえ、わかりません」

no. 5　体育会系

「砂糖何個だ？」
「二個でお願いしまっス！」
「今日はこの後どっか行くのか？」
「ペットショップで猫を見たいっス！」
「おお、猫飼うのか？」
「いや、わかんないっス！すいません！」

no. 6　電話

「もしもし、お砂糖何個入れる？」
「二個……」
「今日はこの後どこか行くの？」
「ペットショ……で猫……見たい……」
「猫？見たい？猫飼うんだ？……聞いてる？」
「聞いてる……わからな……」

no. 7　第三者へ

「お砂糖何個入れる？って訊いたよ」
「二個、って答えた」
「今日はこの後どこか行くの？とも訊いた」
「ペットショップで猫を見たいんだ、って答えた」
「最後に、猫飼うんだ？って訊いたね」
「だから、いや、わからない、と答えたんだ」

no. 8　洋画

「砂糖は何個入れます？」
「あー……二個、で頼む」
「今日はこの後、どこかに行かれるんですか？」
「ああ。ペットショップで、猫を見るつもりだ」
「ワオ！猫を飼うんですか？」
「ああ、いや……そうだな、いや、まだ、わからないんだ。すまない」

no. 9　OSAKA

「お砂糖何個？」
「二個」
「今日はこの後どっか行くん？」
「ペットショップで猫見るねん」
「へぇ、猫飼うんや？」
「いや、わからへん」

no. 10　古典風

「お砂糖は何個入れまして？」
「二個程入れてくれ給え。」
「承知致しましたわ。処で、今日はこの後、何処かにお出でになりますの？」
「ウム。愛玩動物販売店で猫を見ようと思ってネ。」
「アラ、猫をお飼いになられますの？」
「いや、併し、それが解らないのだよ。」