【詩】あぶく【なん歌】
あぶく
ばらが咲いたとうたう声
白き手のびて雨ふらす
くしゃくしゃくせ毛とまる蝶
ひかりあふれる雲おもう
窓辺に座り朝日あびて
ほうばるいちご朝ごはん
リボン武装は勝負の日
小さき背中駆けていく
ドヴォルザークが聞こえたら
そろっと魔法とけるとき
キャベツにんじん胡瓜かぶ
お味噌につけて小気味よく
食器語らう音がして
シャボンがふわり旅に出た
よふかしがきて悩んでる
アイスふたつめチョコミント
だれかの恋におもい寄せ
まるめたティッシュが山となる
そっと寄り添う白き犬
昏いあかりに浮かぶ影
花の咲かないシャボテンの
はかなきあぶく棘に散る
もしも願いがかなうなら
やわらかな毛に包まれた
犬に生まれて君と会う
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