仮面の街 - 日記 - 2020/5/7
帰り道に、ふらりと川に寄った。
町は夕暮れ。仮面を被った空の鳥。
風は東から吹いてきた。
耳からはずっとサカナクションが流れてくる。
夜、雨、川。サカナクションの得意分野だ。
久しぶりに、夕暮れを見た気がした。
青かった空が、橙色を経由して深い青となってゆく。
西の空に、陽がおちる。
写真を撮った。
夕暮れの写真だ。
空は黒ではない。深い青。
空を撮ってたのに、気づけば人を撮っていた。
人ではなくて、人の生活を撮りたくなったの。
そこに人がいるから、生まれるものがあって、
それが一等星でなくてもいいんだ。
川の匂いがする。
少しだけ鼻につく、懐かしい香り。
一等星は、西の空にいつまでも輝いている。
仮面被ったスノッブばかり 僕はもう死んだんだ
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