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詩って、けっきょくなんなのさ。(2)

つぐみちゃんとの共同マガジン「ペチカ」。最初は詩についてキャッチボールしてみることになりました。

詩について知らないわたし。むかしは書いてたんです。小学生とか中学生のときにね。でも、恥ずかしくなってやめてしまいました。なにを書いてたかさえ、思い出せません。ひどく厭世的な、ひねくれたことを書いてた気がします、だからでしょうか、ポエムって言ったときの、言葉のイメージにネガティブなものが含まれているように感じてしまっています。

でもね、このあいだ横浜美術館でやってた最果タヒさんの展示をつぐみちゃんたちと観に行って、「やっぱり、詩っていいな、書いてみたいな」って、思ったんです。

あ、それから、木下龍也さんの短歌もすき。短歌っていう詩のジャンルのうちのひとつにも興味があります。

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詩を書きたいなあ、とは思いつつ、なんだか書けない。そこで、詩となかよくしているつぐみちゃんに教えてもらうことにしました。

つぐみちゃんが書いてくれた詩についてのnoteがこちら。

わかりやすく書いてくれています。自由なんだよ、と教えてくれています。ですが、わたしはまだ、スッキリしません……。

詩がどこまでも自由だというのなら、詩と、詩じゃない言葉とは、どうちがうのでしょうか? つぐみちゃん、どうなんでしょう?

わたしたちふたりの職業はコピーライター。コピーには、ルールはありませんが目的があります。それは、広告を出すひとの課題を解決すること。

認知度を高めたい、商品を売りたい、あたらしい使いかたを知ってほしい、ブランディングをしたい、などなどいろんな課題を解決することが目的です。

たとえば、こんなコピーもあります。

憲法第二十二条には
「職業選択の自由」
と書いてある。

転職をテーマに書かれた、一倉宏さんによるキャッチコピーです。憲法だけど、コピーになる。多くのひとに転職したいと思ってもらう、という目的を果たしています。だから、これは憲法だけど、コピーの顔をしていて。

しつこいですが、たずねます。詩は、どこからが詩で、どこからがちがうんでしょう。それも、ルールなんて無くて、「これは、詩だ」という姿勢でいれば、もう詩なんでしょうか。つぐみちゃんは、詩とそれ以外の言葉を、どう区別していますか?

こんなことを質問するのは、なんだかじぶんのちっぽけさというか、アタマのかたさというか、頑なさが表れているようで、ちょっと恥ずかしいのですが、でも気になってしまうのです。

「自由でいい」と言われて、「わかんなくても書いていい」とエールをもらってもまだなお、じぶんを自由にしてあげられないじぶんに呆れつつ、詩って楽しそうだなあと好奇心も胸に抱えて、詩を書いて過ごす豊穣な暮らしの空想をしながら、つらつらと書き連ねてみました。

きっと、つぐみちゃんの書く詩がすきだから、わたしはわくわくしながら、詩のことを考えられているのでしょうね。花椿の詩も、メモだと言って載せてくれた詩も、すきなんです。それだけでも、ありがとうって気持ちでいます。

また、詩のことをつぐみちゃんに教えてもらえるのが楽しみです。まだわたしのなかでゴーストのような詩という概念は、どうなっていくのでしょうね。

さいごまで読んでくださり、ありがとうございます! サポートしてくださったら、おいしいものを食べたり、すてきな道具をお迎えしたりして、それについてnoteを書いたりするかもしれません。