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【15000字超・全文無料】ロストギラティナのプレイング CL横浜2024直前

この世のどんな事よりも
信頼して言えることがある

「シアーハートアタック」に「弱点」はない・・・・・

671sです。

今回で二度目の投稿になります。
※前回の記事
【シティS4入賞多数】アルセウスコケコ空ピカ 全文無料 スノーハザード/クレイバースト環境|671s (note.com)

ロストギラティナの強さに魅了され使っているものの、番ごとの分岐が多く、正しい選択が分からないという方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
ここではそんな方に、ロストギラティナのプレイングをメインとした解説をさせていただきます。(全文無料)

教えます

※以下、ロストギラティナデッキを「ロスギラ」と省略


https://twitter.com/osgggg/status/1698491240432423169?s=20

(おすぎさんいつもありがとうございます)

リザードン・パオジアン・ロスギラ・サーナイト・ルギアが五強として環境が構成されています。
その中でも頂への雪道を能動的に貼ることができ、理論上全ての対面に勝て得ることから、一際ロスギラの評価が高く、自主大会などでは相当な割合で使用されている印象を受けます。私も愛用者の一人です。

使用している構築

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一般に使用されている構築と然程大差はないと思います。
特徴としてはギラティナVの4枚採用、入れ替えカートの4枚採用、ナンジャモ-ツツジの2-2採用あたりでしょうか。
ギラティナVを4枚採用することでギラティナVを1ターン目に着地させる再現性が高まる他、パオジアン・ルギア・ミュウ・ミラー戦などでギラティナV3体目を置く・置かざるを得ない場合、ギラティナVが1枚サイド落ちやロストに送られるだけで大変厳しい戦いになるように感じており、現在は4枚採用に落ち着いています。
入れ替えカートはロストミラーにてどの戦い方をするにしても重要である他、純粋に入れ替え札をあまり絞らないことでストレスフリーに回すことができ、個人的に気に入っています。
序盤アクロマが引けなかった時に次に繋げるためのナンジャモは減らし難く、終盤の詰めを演じられつつ手札干渉に強い山を作ることができるツツジも2枚は欲しい。また、環境的に序盤リードされつつ、中終盤に雪道ツツジ・ナンジャモで逆転を狙わなければならないパターンがかなり多く、2-2での採用がベストと考えています。ロスト系との戦いにてナンジャモで手札を沈めることは性質上大変刺さりがよく、こういったところで差がついたりします。
本記事では、この構築の使用を前提に解説します。

基本のプレイング

プレイングの基盤となる考え・回し方

そもそもロスギラとはどういったデッキなのでしょうか。
色々な答えがありますが、端的に言って"ロストを7枚貯めてギラティナで攻撃し、サイドを取り進めていくデッキ"と考えている方がたくさんいらっしゃるでしょう。
決して間違いではないのですが、それが正しいとも限りません

ロストインパクト

例えばロストを7枚貯め、ミラージュゲートを使用し速攻ロストインパクトでエネルギーを2枚ロストしたとします。
次のターン、前のギラティナⅤSTARが倒されなかったとして、再び攻撃するために必要なカードを考えてみましょう。
この時点でロスト枚数は7+2で9枚。次のターンに再びロストインパクトを宣言するにはミラージュゲートをもう一枚、スターレクイエムを宣言するにはロスト10枚達成までの残り1枚をロストするためにアクロマの実験や、入れ替え手段を消費することになります。ロストマインを目指す場合も同様。
これらが次のターンに使える状況にあるなら良いですが、さらにここで相手からナンジャモやジャッジマンが飛んで来たらどうか。少ない手札でその番目指すべき行動を達成することが難しいことは明白でしょう。

おとぼけスピット

最速おとぼけスピットについても同様です。
おとぼけスピットを使うのにたくさんの入れ替え札を消費します。それでサイドを先行できたとしても、次のターンに再び攻撃するためには再びアクロマを使用し、入れ替え札を使い…を繰り返さねばなりません。
仮に次のターンのアクロマを抱えていたとしても、手札干渉などで流されてしまう可能性も存在し、サイドを減らすということはナンジャモ後の手札枚数が減ってしまうため尚更リスクが高いです。

これらの行動はやるべき時・やらざるべき時があり、リスクとリターン、どちらの方が大きいのかその場その場で冷静に見極める必要があります。
ここで言いたいのは、このロスギラというデッキ、あらゆる行動に何かしらの裏目が付きまといます。あまりにも分岐が多く、その中から最も目の前のデッキへの勝利へ繋がる道を選択せねばならない、大変めんどくさいデッキなのです。
特に環境上位と言われるデッキタイプとの試合では、安易な攻撃による隙がそのまま負けに直結することが大変多く、一見強そうな行動でも、次のターンに繋がらず痛い目を見てしまう可能性が高い
クイックボール+ネオラントVでのアクロマ確定サーチができなくなってアクロマを使えるかどうかの不確定要素が増し、回収ネットでの1ターンの大量ロストができなくなり、またロストインパクトでエネルギーを二枚ロストに送ってしまう性質上、ロスギラでアグロ的な攻めを常に展開することには限界があります。
では、ロスギラの正しい回し方とは何なのか。それはとにかく次のターンへの繋がりを意識し、中終盤にかけて一気に詰めていくというものです

この先説明する各対面毎の立ち回りについても、この「次のターンに繋がる動き」を徹底して行う考えが度々登場します。
アクロマを使うことを前提に立ち回ることができる時代はすでに終わりました。ロストギラティナはもはやロストバレットの延長線上ではない
ロストギラティナデッキとは
序盤の準備から次へ次へと繋げ、中終盤に一気に攻めに転じ、相手を追い込んで詰め・逆転していくデッキタイプです

隠し札の使い方

ロストゾーンを貯めつつ戦うデッキである関係上、花選びを使うことが隠し札よりも優先されます。
この写真の場合、エネルギーはキュワワーに手貼りし、VIPパスから持ってきた二枚目のキュワワーと合わせてを花選びを二回宣言することが多いでしょう。

※先攻

この場合はどうでしょうか。
真っ先の目標としては、次のターンのためにアクロマを引き込みたい。
手札には入れ替え札があり、花選びを二回宣言可能。
VIPパスでキュワワーとゲッコウガを持ってきて花選び×2→隠し札を使用し山を掘り進めることがスタンダードです。

隠し札というのは花選びのためのキュワワーへの手貼りやアビスシーク・後の攻撃のためのアタッカーへの手貼りよりも優先度が低く、実はそれほど使う機会は多いものでもありません。
また、次の場合を見てみましょう。

手札にはいれかえの他に次のターンに使えるアクロマなどがあり、必要なカードは揃っているものとします。この状態で隠し札を使っている方が大変多く見受けられます。
山札に対して引く枚数が多ければ多いほどアクロマといった必要札を引き込む確率は当然高く、また、ロストデッキは性質上手札の純度が山札よりも高くなるため、手札に十分なカードが集まっている状態でさらに追加でアクロマなどを引いた際、ナンジャモで手札を沈められれば大きく裏目に転じます。また、エネルギーを山札に戻す手段も豊富ではなく、ただ手札にエネルギーがあるという理由だけでとりあえず隠し札をすることで「ナンジャモで事故を引いてしまった」「エネルギーがなくて負けた」と嘆く羽目になるのです
このエネルギーは多くの場合ギラティナに貼ります。次のターンのジェットエネルギーの価値を高まる他、ミラージュゲートでのエネルギー管理も当然余裕を持って行うことができます。

まとめ
・隠し札とはキュワワーやアタッカーへの手貼りを終えた上で使う特性である
・必要のない隠し札はしてはならない

アビスシークをする時とは

ロスギラが毎度ある程度安定して試合ができるのは間違いなくアビスシークのお陰でしょう。
そのアビスシークを使うタイミングは
・次のターンにギラティナVが倒されない
・とにかく早くロスト7・10枚を達成したい
・手札が次のターンの行動に繋がらず、倒されるリスクを冒してでも宣言したい
などなど
花選びをそこまで宣言できずロスト枚数が少ないが、ギラティナVは一発では倒されないため余裕を持ってアビスシークをしたり、アクロマを抱えておらず次のターンのロスト枚数が不確定だがアビスシークで7枚を達成できるからアビスシークをしたりします。純粋に山札を追加で4枚めくることができることが弱いわけがないので、手札のパーツが不揃いな時は積極的に使っていきます。
また、当たり前ですが、アビスシークの返しで倒されることが想定される場合は基本的にキュワワーを前にして番を返したいです
…がそうも言ってられない場面も多々あります。

これはロストは5枚貯まっていますが、山札上三枚にアクロマでもない限り明らかに次のターンに動けません。こういった場合には誰だって即アビスシークでしょう。逆にアビスシークをすればロストは7枚、手札のミラージュゲートから攻撃に転じることができます。
こういった場合においてはギラティナが仮に倒されるとしてもアビスシークから入り、うまく逆転する展開を目指します。

この場合はどうでしょう。
ロストは6枚貯まっていて、かつ次のターンのミラージュゲートやアクロマの実験まで揃っている状況です。
ここでは次の相手のターンにギラティナVは倒されなさそうとしておきます。
アビスシークをするかどうかの判断は、次のターンの目標値や相手の想定される行動によって判断します。

次のターンは純粋にVSTARを引き、ミラージュゲートから前にロストインパクトをすることを目標とする場合、
・あと花選びを一度行うだけでロストゾーンは7枚達成できる
・既に手札にはアクロマやミラージュゲートが揃っている
・アビスシークの次のターン、ギラティナVが前の状態で番を始めることになり、ナンジャモやジャッジマンの返しでキュワワーの花選びから入れない
・二枚目のアクロマなどを引いた場合、ナンジャモで高密度のアクロマが沈み大いに裏目
などの理由により、草エネルギーをギラティナVに貼って番を終えることを選択します。アビスシークを使うことの最も弱い部分は次のターンキュワワーが前の状態から始められないことです。倒されないからと言って悠々とアビスシークから入った結果、次のターン攻撃するはずが最悪再びアビスシーク棒立ちエンドをすることもあり得るのです

ボスの指令から裏のポケモンを倒すことを目標とする場合、
山札を掘る最大値はアビスシーク→花選びであり、アビスシークから入った方がボスの指令をでき得る可能性は高いです。
当然リスクもあるため、対面が手札を積極的に干渉してくるデッキタイプか、ボスを探しにいくことにどのくらいの価値があるか、どのくらいの確率で可能か、仮に達成できなかった時に次点でやりたいことができるかなど多角的に判断が求められます。
今回は次点の目標が前のポケモンへの攻撃であるとして、現在手札にアクロマがあるため、アビスシーク+ドロー+アクロマの10枚めくりで手札に干渉を受けなければ最低限どうにかなりそうですが、そもそもアビスシーク+ドローのめくった5枚、入れ替え札を引いて花選びしたとして7枚でボス+VSTARを揃えられる確率は然程高くはないです。元から手札に入れ替え札をもうちょっと抱えていれば話は変わったかもしれませんが、「できればボスを使いたいという理由だけであれば」相手が手札干渉を積極的にできるデッキが相手ならばアビスシークするほどでもない、というように判断します。

ではロストゾーンを10枚貯めてロストマインやスターレクイエムをすることを目標とする場合、
仮に次の相手のターンキュワワーが倒されるならば、アクロマ+花選びでロスト9枚。ロスト10枚を達成するにはさらにキュワワーをもう一体置くことが求められます。手札にアクロマがあるので、アビスシーク+アクロマで10枚達成する方がやりやすいでしょう。

いずれにしてもアビスシークをするかどうかの判断は"現状の手札や盤面から次のターンを明確にイメージし、最も現実的な道を考えること”が求められます。分岐が大変多く複雑でここの一般化は難しいので諦めますが、アビスシークをする/しないのどちらが未来に繋がり得るのかの根拠ある感覚を掴んでください。

ロスギラミラーの戦い方

ロスギラミラーにおいての戦法及びそれに準ずる盤面には二通りあると考えています。
①ギラティナ押し付けプラン

キュワワーを1体に留めつつゲッコウガとギラティナを予め展開しておく盤面です。どちらかというとこれが理想。
ロストマインで効率よくサイドを取られることを拒否しつつ、ギラティナとギラティナの倒し合いにおいて、予めギラティナを置ききってしまうことで手札干渉を受ける前にギラティナVSTARに乗せてしまって備えられます。
逆に相手目線、ロストマインで効率よくサイドを進めることができないことからギラティナでギラティナを3体倒すorギラティナでギラティナを2体倒す+ロストマイン2回を強要される状態で、キュワワー2体とマナフィでベンチを3枠埋めている場合、相手がヤミラミを使った時を考えてギラティナを3体スタンバイするわけにもいかず、またギラティナ3体目を通すならばギラティナの1体目が倒れてから置くことになり、手札干渉を受けながらVSTAR+ミラージュゲートの二枚を要求されてしまうことになります。

②通常花選びプラン

おそらく全国で一番よく行われているであろう戦法。
キュワワーを2体並べたくさん花選びをしていきます。
①に比べ、ロストは早く貯まりがちなことから先殴りがしやすい印象。

これらの二つの戦法を適切に使い分けていきます。

先攻時

①を目指したいところですが
・初手(+花選び)にてアクロマを抱えていなかった場合、キュワワーに後一スピットで倒され、キュワワーから入れずアビスシークでやっとロスト3枚といった流れになる可能性もあり、これではさすがに押し切られて負けてしまう確率が高い(相手がカイリューなどのロストバレットの可能性を捨てきれない状況であることがほとんどであることからも尚更)
・花選び×2+アクロマでロスト4枚、アビスシークで6枚から次のターンをスタートしようとした際、相手の後攻1ターン目のロスト枚数が4~5枚で番を渡されている状態ならば、ギラティナVをロストインパクトで2枚譲ってしまうことが予想される
・相手の後攻1ターン目のロスト枚数が少なかった場合にしても、先攻3ターン目のロストマインやボスロストインパクトからテンポを取れることが多い
…などの理由で展開選択の余地があるのであれば②プランを選択することが多い印象です。

後攻時

基本的には①の盤面を目指します。
相手に先2アビスシークを使わせない、使うにしても消極的なものにするためできるだけロストを貯めたいです。故にこのターンはとにかくアビスシークを優先します。手札に入れ替え札がない状態でエネルギーだけあり、アビスシークが宣言できずキュワワー2体で花選びをせざるを得ないときなどを除けばアビスシークを使うことがほとんどです。
重要なのは、おとぼけスピット<アビスシークであること。
おとぼけスピットでサイドを先行できたとしても、そのウッウでの攻撃に多大なリソースを割くことになりますし、次のターンに達成できるロスト枚数はせいぜい7,8枚が限界。そのままロストインパクトでサイドを2枚取ることができたとしても、盤面も山札も強いものが作れていないまま相手はツツジを使用可能になってしまいはっきり言って最悪です。
いかに手早く強い盤面でロストゾーンを貯め、ロストインパクトやロストマインを宣言できるかの方がずっと大切であり、相手の展開が明らかに弱くてさっさとおとぼけスピットをした方が手っ取り早い場合でもない限りはウッウは後に残しておきましょう。

※イメージ
先攻vs後攻
 ②>②
 ②≦①
 ①<②
 ①≦①

ロストマインのばらまきパターン

以下がキュワワーマナフィヤミラミなどを潰す上での基本的なロストマインのばらまき方です。

7-5パターン
キュワワーとマナフィなどのHP70のポケモン2匹に乗せます。
入れ替えカートで5点乗っているポケモンを回復したとしても2点残り、他のHP70のポケモンとの2枚取りが可能です。

6-6パターン
後に回収するキュワワーなどの2匹に乗せます。
サイドを進めないたくない時や相手の盤面を空けたくない時に使います。

8-2-2パターン
ヤミラミとキュワワーやマナフィなどのHP70のポケモン2匹に乗せます。
相手のヤミラミを倒してできれば次のターンにヤミラミを使われたくない時に使います。

大前提:ツツジは最大限ケアしよう

サイドは先行した方が大きく勝ちやすいのがポケモンカードの基本ですが、ロストデッキはそうはなりません。
相手の手札干渉で可能な行動が大きく変わってしまうからです。故に最大限サイドを3枚以下にならないよう工夫しつつ、相手よりも先にツツジを使うことを目指します。
サイドの取り方も1-2や2-1と取ることは極力避けますし、ロストマインであえて倒さずにダメージだけ稼ぐようなプレイングも必要になります。

①の戦い方

基本的にギラティナとギラティナの殴り合いをするプランです。
とにかく相手の手裏剣やロストマインを強く使わせない、スタンバイOKなギラティナを2面以上作ることに終始してください。
盤面で勝負する戦い方なので、手札干渉+サイド1アタッカー押し付けに対応すべくウッウとヤミラミを同時置きしたり、ギラティナ3体目が用意されないよう手札干渉しながらギラティナが前を2回攻撃できるようたくさんエネルギーを用意しておくなど臨機応変に対応してください。

②の戦い方

素早くロストインパクトやロストマインを目指します。
相手も②のような展開を進めてきた場合にてロストマイン・スピットでサイドを4枚進められることが多く、ギラティナでギラティナを取る展開は一回だけな試合が多いです。この場合にて気を付けて欲しいのが、ギラティナで攻撃しサイドを3以下にすることは極力避けてください。ツツジロストマインで裏を蹂躙されつつギラティナがしばらく棒立ちしてしまう危険性を孕んでいるからです。②vs②の試合ではギラティナ以外でサイドを進められるため、ギラティナでギラティナを取るのは最後でも良いのです。また、同じく②vs②の試合では先にギラティナを取れるかどうかよりも先にロストマインを宣言できるかどうかの方が重要だったりします。
相手が①の戦い方をするならばそれに対応するためギラティナを複数体並べる必要がありますが、そうでないならばひとまず置くギラティナは1体でも十分だと考えています。
ツツジを極力ケアしつつ、如何にロストマインを強く通せるかが勝負のカギを握ります。

ロストミラー全般に言えますが、相手の序盤に使ってきたおとぼけスピットはキュワワーかマナフィ、もしくはギラティナで受けましょう。
ギラティナで受けられればギラティナはギラティナでしか基本倒せないため1ターン分の相手の攻撃を無駄にするに等しいですし、キュワワーやマナフィで受けられれば相手にダメージを40点分無駄にさせながら自分は花選びから入ることができます。
ゲッコウガで受けてしまうと、ゲッコウガが相手のサイドプランの内に入ってしまいます。キュワワーをスピットで取った後ゲッコウガを取りに行くには130ダメージ、ゲッコウガにスピットで突きキュワワーと一緒に取りに行くには90ダメージ(カート込みでも120ダメージ)と相手は実は得をしてしまうのです。
相手のウッウは極力穴抜けの紐は使わずバトル場に残すようにできると相手は花選びから入りづらくなお良しです。

相手が盤面を埋めた場合

相手の盤面にはヤミラミがおらず、かつ盤面が埋まっています。
この状況はかなりチャンスです。
なぜならば、ロストマインで一体も倒さずに進めれば、ヤミラミを起動できないため相手はサイドを強制的に進めないといけず、かつこちらはサイドを進めないでいられるため相手はツツジをケアできません。
言うなればマインのフィーバータイムです。
こういった相手が盤面を埋めた場合は遠慮せず展開してロストマインをしていきます。
先程説明した6-6プランのように、相手のポケモンを倒さずダメージを貯めて行きます。ツツジやナンジャモを使うタイミングでキュワワーなどのドローエンジンを全て滅ぼせれば大きく優位に立つことができます。
逆に自分はロストミラーにおいて②のような戦い方をする場合ベンチ枠は必ずヤミラミを置く前はベンチ枠を1枠空けるようにしておいてください。

マナフィの使い方

キュワワーなどHP90以下のポケモンを2面展開し、手裏剣で2枚取りされそうなときには置くべきときと置かざるべき時があります。
置くべきとき:ロストがそれほど貯まっておらず、キュワワーを全て持っていかれ花選びができない状況が致命的であるとき、また、花選びを2回宣言できた方が効果的であるとき
そうでないとき:月光手裏剣でサイドを2枚取られてもロストがそれなりに貯まっており、ヤミラミのロストマインで返すことができたり、ナンジャモやツツジを使って相手の要求を上げられるとき

手札写し忘れ、あとなんか相手のサイド間違えて少なくなっている

ロストゾーンが6枚貯まっており、かつ手札的に次のターン花選び×2+アクロマでロストマインを先に使えそうな状況にいるとします。
これで手裏剣をもらった時、せっかくの先撃ちロストマインの機会を逃すことになります。
こういった次のターンも花選びから入りたい場合にはマナフィを置いておいた方が安全かと思います。

相手のサイドが5枚の状況で相手が仮に月光手裏剣を使えばサイドは3枚。
ツツジからマインで蹂躙していくことが可能になるため、逆に相手は手裏剣を撃てません。
この例は少し極端というかわかりやすいですが、ツツジ圏内に入らないものでも、ロスト枚数や手札に余裕のあるならば
相手に手裏剣を使わせる→マナフィを置いて相手のゲッコウガを置物にしつつナンジャモで沈めつつロストマイン
といった流れでむしろ相手のリソースを削らせる形に持ち込んだりします。
ロストマイン2回でサイド3枚、手裏剣マインでサイド3枚では同じに見えますが、月光手裏剣はサイドを2枚も先行してくれるのでロストマインを撃たれるよりも手札干渉札がよく効きつつ、置物となったゲッコウガが前に居座る状況に持ち込めます。
序盤に飛んでくる手裏剣が痛手でないならば、マナフィを置くのは中盤以降にしておきましょう。

ロストバレットとの戦い方

ここでいうロストバレットとは最も数の多いと思われるカイリューや封印石を採用した形として、ロスギラミラーの流れのまま解説します。
ロスギラvsロスバレ戦はどうしてもよくぶん回ってロスト速度で上回るロスバレ側に分がある…なんて思ってはいませんか?
確かにお互いにロスバレ的な動きをすれば入れ替え札及びアクロマへの触れやすさやスイーパーなどで上回るのはロスバレ側ですが、ロスギラ側は総HPの高い盤面を形成しつつ手札干渉を通していくことにより全く拮抗した戦いに持ち込むことができます。(ツツジ以外の手札干渉がないことからやりたい動きを通しやすく、人によっては有利とまで言われる)

先のロスギラミラーの①のような盤面を作りましょう。
キュワワーは出すとしても2体まで、ロストマイン2回で3枚取られるような盤面にしないためにマナフィも出しません。
※ギラティナ3面置くと相手がカイオーガ入りであった際に裏目なので避ける

相手からのおとぼけスピットはウッウで受け、入れ替えカートで回復するor進化することによりロストマインで仕留められる圏内から外しましょう。

ここから引き裂くやおとぼけスピットでサイドを取っていきます。

仮にカイリューVが突撃してきたとしてもロストインパクトで返り討ちにできるようにしましょう。
また、仮にカイリューVのドラゴンゲイルにて一気にギラティナを突破してきたとしても、相手のベンチには余波で傷を負ったキュワワーたちが並んでいるので、後のロストマインで一気取りすることすら可能です。

中盤以降はギラティナが倒されないよう、VSTARに進化させておきます。
相手はロストマインで効率よくサイドを取れないようにしつつ、こちらは手札干渉を合わせながらロストマイン2回でサイドを3枚取るような動きを目指します。

ロスト系と戦う場合は全部そうなのですが、入れ替えカートは極力温存し、HP回復に使っていきたいです。
また、ロストインパクトはロストゾーンを2枚増やす方法の側面もあることを頭に入れておきましょう。アクロマは使わないが、ロストゾーンはそろそろ10枚にしておきたいなどの場面にV以外に対しても使うことがあります。

ロスギラは綺麗に回るデッキではないので、スピット!ゲイル!ゲイル!オラオラ!!!で速攻で押し切られるパターンもあり完全有利とは言い切れないと考えていますが、ロスギラミラーよりは頭に優しいので個人的にはロスギラよりロスバレの方が当たって嬉しく思います。

サーナイトexとの戦い方

指針としては、極力キルリアラインを削っていき、中終盤雪道ツツジを通しつつサーナイトexをスターレクイエムで取る1-1-1-1-2のサイドプランであることは前から変わりません。
月明かりの丘によるダメージ回収によりロストマインでのサイド獲得の幅が狭まったことや、簡単に少ないダメカンでギラティナVやVSTARを突破でき得るようになったことで少々厳しくなった印象です。

キュワワーを2(,3)体とギラティナV、ウッウなどを盤面に置きますが、ゲッコウガはたまに入っているミュウexを警戒して極力置かない方が良いでしょう。

おとぼけスピットの使い方

先攻2ターン目、花選び使用済み

手札にはウッウがあり、おとぼけスピットを宣言することができます。
とりあえずウッウをベンチに出すまでは良いとして、このままおとぼけスピットをミュウに当てますか?それとも、あなぬけのヒモで出てきたポケモンにおとぼけスピット?はたまた、アビスシークか、キュワワー前エンドか。

私はここではおとぼけスピットは使わず、アビスシークで番を終えます。
(アビスシークに関する項目で色々書きましたが、次のターンの最大値はロストマイン、ナンジャモで沈められた後を考えても10という数字を達成するには花選び2回とアクロマを絶対要求されるよりもアクロマか花選び2回の選択の余地がある方が確率はギリ高い?と判断しました 厳密な計算はしていないので間違えていたらすみません)
ここで言いたいのは、サイドを先行しつつキルリアライン以外に当たるおとぼけスピットは極力避けたいということです。
終盤に向けてキルリアラインを潰していく上でミュウは盤面を1枠埋めてくれる上、サイドレースを先行してしまうことによりリバーサルエネルギーが反応し、HP80以上を残し2枚取りさせてくれないアルカナシャインサーナイトにギラティナVを飛ばされるリスクが急激に上がります。
また、返しのナンジャモで引ける枚数も少なくなりつつ、相手の理想の行動はムーンライトリバースであるため、前にはウッウで倒せないクレセリアが立ち往生しつつ手札は少なくなるという最悪な状況に陥り得る可能性すらあるのです。

爆散した図

基本的に、サーナイト対面はとにかく早くロストマインをすることを目指してください。そのためには攻撃しない選択肢が重要になります。
おとぼけスピットよりアビスシークや花選びエンドを心掛けてください。

しかし、相手がミラージュステップから入り、キルリアラインが4,5体ほど立ってしまう場合はどうでしょうか。
しらみ潰しにロストマインで狩っていったとして、最終的に雪道手札干渉で止まって貰おうにも2ライン以上残ってしまうパターンが多く、そうなれば押し切られてしまう可能性が高まります。
ミラージュステップから入られた、もしくはおそらく展開的にミラージュステップから入るであろう場合はおとぼけスピットで早急にキルリアラインを潰しにかかって問題ないと思います
ウッウが攻撃後再び花選びをできるようにジェットエネルギーをつけておく選択肢も悪くないでしょう。

ロストマインのばらまき方

先述の通り、ロストマインはキルリアラインを着実に潰していくために使います。

ヤミラミは極力二面立てる

いつ何時でも倒す優先順位として最も高いのは次のターンにサーナイトに進化しそうなポケモン。
キルリアに8個、残りの4個をアルカナシャインサーナイトなどの他のキルリアラインに乗せるのが基本です
アルカナシャインサーナイトに4点乗せることによりムーンライトリバースで2点回復を経てしても残りHPは120、ロストマインで取ることができますし、裏のギラティナを取ろうにもサイコエンブレイスの回数を制限することができ、次のターンの行動もムーンライトリバースの可能性が上がります。
その他の乗せ方についてですが、
サイドを進めないために12点をアルカナサーナイトに乗せる→崩れたスタジアムで大きく裏目
逆に分散させる乗せ方→ムーンライトリバースや月明かりの丘でたくさん回復されてしまう
などのデメリットが付きまとう他、やはりキルリアラインを倒せるうちに倒さないと気付かぬ間にヤミラミが全然効かない盤面を形成されるため、コンスタントにキルリアラインを狙うことをおすすめします。

やはり月明かりの丘の登場が重く、
手貼りやムーンライトリバースでノーダメージで3エネつけたとしてもサイコエンブレイス5回では残りHP40でHP70のポケモンとの2枚取りの危険があったことが簡単に回避されてしまう
クレセリアに当てたおとぼけスピットが丘+リバースで50も回復され、ラルトスやキルリアとの2面取りが不可能になる
といったようにどうしてもサーナイト側が有利に傾いてしまった印象です。

リザードンexとの戦い方

ここでは最も多いであろうリザードンex+ピジョットex+アルセウスVSTARの型として解説します。
目指すサイドプランは
1-2-2-1や1-(1+2)-2や2-2-2ですが、輝くリザードンの通され方次第ではちょっとずれたりもします。
盤面はキュワワー2(,3)体、ギラティナV2体、そしてウッウやゲッコウガ、ヤミラミを必要に応じて置いてください。

序盤のおとぼけスピットはアルセウス以外に当たるならば積極的におとぼけスピットを使いに行って良いと思います。
相手の場に種ポケモンを追加で置きづらくなりますし、輝くリザードンをサイドプラン的に強く使わせないことができます。

気を付けて欲しいのが、安易にスターレクイエムでリザードンを取らないでください。ロストが10に貯まったからと言ってサイドを2(ベルトが残っている場合は3枚)以下に進めた際、
こちら側はリザードンをもう一体乗り越えなければならないが、相手はギラティナをワンパンできてしまう不利な状況を作られつつ、ナンジャモがよく刺さってしまいます。アルセウスやピジョットにはロストインパクトを当てて結構ですが、スターレクイエムは極力最後まで取っておくことが好ましいです。また、スタンバイOKなギラティナが二面できているような状況を作ることを最優先にしてください。
・リザードンにはギラティナVSTARをワンパンできないターンが多くなるよう立ち回る
・相手よりも自分の方が強く手札干渉を通せるようにする
・ヤミラミやウッウを上手く挟み打点を調整する
この三点を徹底すれば雪道も相まって十分に有利に立ち回れるはずです。
ロストインパクトの280+ロストマインの120でリザードンexとヒトカゲやマナフィなどのHP70のポケモンを丁度処理できる点も非常にかみ合っています。

次のターンにロストマインで3枚取り可能で後ろにギラティナも構えている万全な盤面。

サイドを2枚ずつ取り進める展開において輝くリザードンを押し付けられた場合、火炎爆は連続で使えないため冷静にロストマインを使いながら対処していきましょう。
一応、月光手裏剣を前に当てればワンパン可能であることは頭の片隅に入れておいてください。

パオジアンexとの戦い方

ここでは最も多いであろうポケストップ型のゴッドパオジアンとして解説します。
基本的にどうしてもパオジアン方のスピードが速く単なるどつき合いでは分が悪いため、雪道を通しての捲りを狙います。

この対面はクロススイッチャー+キャンセルコロンでマナフィを前に出されつつ相手はサイド1のアタッカーであるゲッコウガを前にしながらキュワワーを狩りサイドを2枚進めることを平然とやってのけます。
正直ロスギラ目線はこれが中々面倒くさく、また、スイッチャーでギラティナVを呼び出して倒していくことも容易に可能であるため、試合中に一度でも手裏剣を通される隙を与えるくらいならば開き直ってマナフィもキュワワーも展開せず一面に抑え、アビスシークで着々とロストを貯めていく方が総合的な勝率は伸びると考えています。

雪道は手札干渉と合わせる分さえ残して置けば積極的に貼って頂いて結構です。山札から戦慄く冷気で序盤エネルギーを引っこ抜きつつ隠し札やポケストップで山を掘ることを前提に構築されているため、序盤から止めていく雪道が大きく響いてくれます。
時と場合によっては初手の雪道だけで随分長く止まってもらい、セビエをロストマインで潰しているだけで勝った試合を何度も経験しています。
中終盤において雪道手札干渉と合わせてマナフィ・ヤミラミを置きロストマインを使い相手の2-2-2をずらすプレイも有効です。特に、セグレイブが二面立てされていない状況でセビエをロストマインで処理した後セグレイブを取れば、エネルギー加速手段を完全にセグレイブに頼り切っているパオジアン側はどうしようもなくなります。

どのようなプランでサイドを取り切る形を目指そうにも、いかに雪道と手札干渉でターンを貰うかに尽きます
頂への雪道を何度も通していけば相手は常に綱渡り状態、いつかは落っこちてくれます。

白ルギアとの戦い方

白ルギア側がぶん回りゆっくりしているこちら側を次々に蹂躙されていけば間に合いません。故にどの対面よりも全力でぶん回していきたいです。
ルギアはアッセンブルスターを決めエネルギーを付けさえつければ盤面で勝負が可能であるため手札干渉を用いた盤面状況的な逆転が期待できないため、ギラティナVをストームダイブで取られることを嫌って極力アビスシークを使いたくなく、最速でロスト7,10を達成するためキュワワー3体展開が理想です。
また、2ターン目アッセンブルスターの成功率を少しでも下げるため序盤に雪道を魂を賭けて貼りましょう。

前にルギアVがいる状態で、計画通りぶん回せているのであればちょっと無理してでも2ターン目ロストインパクトを狙いに行きます。
アーケオスに対する月光手裏剣+ロストマインも有効です。

この対面は相手のナンジャモやこちら側のカードの噛み合いなどもあり正直サイドプランに定石はない印象ですが、もっとも勝率を下げている要因はそのエネルギー関連の圧倒的なコスパの悪さだと考えています。
ミラージュゲートやエネルギー枚数、つりざおなどの状況を常に頭に入れつつ、どの攻撃をあと何回できるのかを常にイメージしながら目指す勝ち方を決めてください。

終わりに

ここまでお読みいただきありがとうございました。
そもそもこのnoteを書く流れになったのは、私が会長をしているチーム珍横浜育成委員会のボスのシャバシャバーニ (@lqg_2) / X (twitter.com)に一カ月前「お前ロスギラのnote書け」って言われたのが発端です。さらっととんでもねえこと言ってんじゃねえよと言いたいところでしたが、ボスの指令なら仕方ない。そのうち完成させる~そのうち終わらせる~と言っているうちにCL前日になっていて大変困惑しております。

執筆していて改めて思い知らされたのが、このデッキはあまりにも分岐や考えることが多すぎて言語化が難しすぎます。なんなら人によって意見の分かれる部分や、どちらの選択も一定の裏目が存在するような内容ばかりで困ります。分かり切っていたことではあるので、いつもならば記事でなんて絶対手を出さないジャンルのデッキタイプですし、ただでさえ前回の記事も発狂しながら書いていたので匙を投げたい気持ちでいっぱいでしたが、チームメンバーに書くって言っちゃったのでプライドだけで書き上げました。

「ここはこうじゃないか」とか「ここはこういうニュアンスの方が正しくないか」といった意見、また質問などはXのDMにて受け付けます。難しい質問には時間貰うかもしれません(←CL前日に言うことではない)。
671s (@11m11s_671s) / X (twitter.com)

年中金欠です。投げ銭貰えるとありがたい限りです。

CL横浜に出場なされる方、京都から健闘を祈っております。
以上です。

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