そもそもの話-アセクシャルの私が日々感じていること-
私はアセクシャルを自認しています。
正確には、今はアロマンティック・アセクシャルです。「今は」の理由はまたいつかご説明します。
最初に、大前提の話を。
「アセクシャル」ってご存知でしょうか。
きちんと知りたい方は、ちゃんとしたサイトや本で調べることをお勧めします。私の情報も、ところどころ間違っていたりするかもしれません。
アセクシャルとは、簡単に言えば、「他者に性的に惹かれない」セクシャリティのことで、最近よく耳にするLGBTのようなセクシャルマイノリティのひとつです。
ここで大事なのは、「他者に」という部分だと思っています。性欲がないわけではないのです。「他者に」向かないのです。
次に、アロマンティックというのは、他者に恋愛感情を抱かない人。
先ほど、アロマンティック・アセクシャルを自認していると言いました。つまり私は、
「他者に対して恋愛感情を持たず、性的にも惹かれない人」
ということになります。
さて、ここから私の話をさせていただきます。
「他者に性的に惹かれない」と言いましたが、これは本当にこの文のままです。他人を見て、性的に惹かれると言う感覚がわかりません。
ただ、正直に言って、これは私もわかっているのかいないのかすら、よくわかりません。
突然ですが、龍を思い浮かべてみてください。
空想上の生き物の、あの龍です。
龍ってどんなもの? と聞かれて、説明できますか?
蛇のような姿に、長い髭があって、ツノがあって……
では、見たことはありますか? 実際はどんな姿をしていましたか?
龍は空想の生き物ですから、見たことのある人はいないはずです。本当の姿を知っている人はいません。(本当の姿、というものはそもそも存在しないですね)
「他者に向く性欲」とは、つまり私にとってそういうものです。
知っているし、理解もしています。想像できるし、説明もできる。
ただ、私の思う「他者に向く性欲」が一般的にいう正しいそれなのか、体験したことがないからわからないのです。
……んー、もっといい例えありそうですね笑 いつか見つけたいな。
不快にさせたら申し訳ないなのですが、ちょっと直接的な言い方をさせていただきます。
他者に向く性欲って、(身体も心も女性の人は)「抱いて欲しい!」って思うってことなんでしょうか。魅力的な男性を見るとそう思うんですかね…。よく、「鎖骨が好き!」とか、「腕の血管最高!」とか聞きます。それはわからないわけじゃない気はします。男らしくて!ってことですよね…それが、抱いて欲しいにつながるんですかね…
たまに悶々とこんなことを考えます。誰かに聞けるようなことでもないですしね。
先程、正直言ってわからない、といったのはそういうことです。
いつか、本当に素敵な人に出会ったら、私もそれがわかる日が来るのかもしれません。そのとき初めて、「私はアセクシャルじゃなかったのか」と思うのかもしれません。
死ぬ直前に、「あ、最期まで誰にもなかった。やっぱりアセクシャルなのかな。それとも、死ぬまで、そう思える人に出会わなかっただけなのか」と考えるかもしれない。
わからないけれど、今の私はアセクシャルで、アロマンティックです。
専門家でも学者でもない、大してアセクシャルの認知に貢献しようと活動をしているわけでも、これからするつもりでもなく、
まだ、それを自認してしまっていいのかと悩んでりいるような私が、
ただ普通に生きているときの出来事とか気持ちを、適当に、日記感覚で書いていこうかなと思っています。
あぁ、そんな風に感じて生きてるやつもいるんだな、くらいに思ってもらえたら幸せです。
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