見出し画像

【40代限定】僕らの先生はアメリカだった

1972年僕は生まれた。日本では、あさま山荘事件や沖縄返還、田中角栄内閣発足などがありパンダが初来日した年でもある。

1980〜90年代に青春を迎えるのだが果たしてそう呼べるものだったのか。このnoteというものを借りて改めて振り返ってみようと思う。

僕が生まれたのは父が20歳の時だった。僕が小学生の時にはまだ父は20代遊び盛りである。父はよく佐世保の街に僕を連れて映画を観に行っていた。
初めての映画は確かスーパーマンかジョーズだったと思う。今でも同じだが映画館を出たら僕もスーパーマンになりきっていたのを覚えている。

映画館に行くと父から湖池屋のポテチを買ってもらえた。普段仕事で忙しくしてる父に何か買って貰えるのがすごく嬉しかった。それからというもの映画館が好きになり自分で行ける歳になっても自分でバスに乗って何度も佐世保に向かった。

観る映画は全て洋画で邦画というものを知ったのはそれからずいぶん後になってからだった。その当時アメリカ映画以外の映画もあったのだろうが観た覚えはない。当時とっていたパンフレットも全部アメリカ映画のものだった。余談だが映画のパンフレットあれは日本にしか無いそうだ。

学校にも毎日ハリウッド映画の雑誌を持って行き、友達と映画談義に盛り上がっていた。学校の勉強なんかしないでそんなもんばっかり見てたなぁ。僕の部屋は壁中映画のポスターだらけでよく友達が感心していたものだ。

画像1

そうなるとやはりファッションにも影響を受けてくる。

僕の場合映画のファッションをそのまま真似たわけではなかったみたいだ。
細い記憶を辿るとこの頃はアメリカのライフスタイルにも関心があって、単にアメリカっぽい看板や広告のロゴがカッコよく見えて日本の物はなんてダサいんだと本気で思っていた。

そして高校生になる頃には何故なのかは謎だが、アメリカの悪っぽいバイカーやマッスルカーそしてロックンロールにハマっていた。佐世保の中古本屋で見つけたアメリカのバイク雑誌をファッションのお手本にして、わざわざ福岡までエンジニアブーツを買いに行ったり、佐世保には無かったウェスタンブーツを買って自慢げに佐世保の街を歩いていた。

そういえばエンジニアブーツを買ったのが嬉しくて、それを自慢げに履いて友達のバイト先まで見せに行った時”何で長靴?”と言われた時はショックだった。人と同じものが嫌いでどうにかしてカッコイイアメリカ人の付けている物が手に入らないものかと悩んでいた。

そしてどうにかして自分だけの物(本当は違うけど)を手に入れた時は本当に嬉しかった。多分アメリカ人になれたような気になっていたんだろうな。

音楽もやはりそうだった。その当時ロック音楽といえばボン・ジョヴィだったのだが、ロッケン・ロール!の響きとはちょっと違うぞと感じたのだ。
なんか流行ってたしやっぱり人と同じものは嫌だったのか、友達と見つけたのはブルース・スプリングスティーンだった。

今でも大好きだがこれぞアメリカン・ロックンロールと感じた。
しかしそれでは収まらず僕と友達はロックンロールのNO.1を探し始めた。そう神だ。そして遂に見つけたエルヴィス・プレスリー(初期の頃限定)!

これはハマった今までで一番と言っていい、あの顔に声、ファッションそして女性が失神しまくる程にセクシー、全てがケタ外れだった。

それから僕らはエルヴィスの曲やロカビリーバンドのコピーなどを演奏してライヴに出演したりして、思いっきりアメリカを感じていた。
マジで楽しかった。いつも自分では”今が1番楽しい”って思うようにしているけどあの青春時代の甘酸っぱいラムネのような思い出!?に勝るものはあるのだろうか?

画像2

こうやって自分の青春時代を振り返ってみると、全てがアメリカに侵されていたなー(いい意味で)って思うのです。多分子供の時ってまだ人間形成がなされてなくて、触れるもの全てから影響を受けて人間が出来上がっていくんだと思う。

もちろん色んな人からも影響は受けるんだろうけど、僕の若い頃ってかなり卑屈で歪んでいて周りの大人や年上達は全部敵だ、ぐらい思っていたから逆に人にはあまり影響受けずに自分の思うように好きなものだけに染まって生きて来れたんだろうなーて思ってます。あーよかった。

とにかく僕の場合や多分同世代の人たちはみんなアメリカに憧れてたと思うんです。でも今の若者はそうじゃ無いみたいなんですよ。僕らはもう大人で汚れてるって事もあるし真っ直ぐ物を見れないっていうか、でも子供達は僕らもそうだったようにカッコイイものはカッコいいって言えるはずなんですよ。でもそれはもうアメリカじゃないんですね、じゃあ何がカッコいいのか?アイドル?俳優?芸人?モデル?そんなとこですかね、それはそれで良いんでしょうね。

最後に一番言いたかった事ですが、今大人になってみてもまだアメリカが好きでモロに影響を受け続けてるって事はまだ青春真っ只中って事で良いですよね?いいや勝手にそう思っています。

それではまた

P.S.

twitterやってますコンテンツビジネスに奮闘中ですので興味ある人は覗いてください。その内有料でコンテンツビジネスで稼ぐ方法とか出しますんで、よろしくです。

#アメリカ #青春#青春時代#ライフスタイル











この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?