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アイドル短歌まとめ #6



8月10日によせて

おはようで出会いを告げた世界 ハロー! 歌い続ける限り何度も

チョコミント味の八月わかったりわかんなかったりするから楽しい

可愛すぎるケーキをでかく切り分けて思わず笑う四季の真ん中

幸せはきっと数えきれないほど この世の美味しいものみたいだね

誰かにも送ってあげたいクチナシのブーケ思いは繋がってゆく

(藤牧京介)

1首目はオーディションの最初のステージで披露した曲「アイデア」と、めざましフェスでソロで歌った「HELLO」から。明るく広がる歌声で世界中に挨拶するように始まる歌が、またひとつ宝箱に加わって嬉しいな

真ん中の3首は食べ物で統一しようと思って詠みました。共通点がほとんどない推しメンと自分を繋いでくれるのはいつだって食だけど、その中にも全然理解できないことはあって チョコミント味もピノも自分では絶対に選ばないし、雪見だいふくは普通に齧って食べる(引きずるな)。違いがいつだって楽しいから、これからもなるべく多くの瞬間を見れたらいいなと思うよ

花や星ってつい使いがちだけど、一文字で物語があるから扱いが難しいな〜と… 今回はクチナシの花言葉に「transport of joy」というものがあるのを知って、柔らかな歌声で喜びを運んでくれる人の歌にはこの花を使ってもいいかな、と思って詠み込んでみました。
あとは個人的に花って”いい気持ち”の始まりになるものだと思っていて 幸せな気持ちや嬉しさ、穏やかな雰囲気って人から人に伝染していくし、それの起点になり得るもの。彼の歌声もそんな力があるんじゃないかと感じています。
デビューしてメンバーカラーが決まるまでは、藤牧さんには圧倒的に白(というか白い光)のイメージがあったことを綺麗なクチナシの花を見て思い出したりもしました。


誕生日って夏の季語らしい。これは短歌なので関係ないんですけど。

赤白のアプリの再生履歴(犬→君→犬→君→君)しあわせはここ

クチナシのブーケ僕らにはそれぞれの舞台があるって教えてくれる

誕生日のお祝いとして出すにはちょっと俺短歌すぎたものたち 彼のステージは歌やエンターテイメントだけど、うちらにだってそれぞれ誰かに喜びを届けられる場所があるはず!と信じたいです。


8月20日によせて

8月の中間地点で集合ね先に着いたら涼んで待ってて

人間は海から生まれてこの星は宇宙から生まれたからあおが好き

右の手を合わせてふたりくふくふと笑ってみせるサマーエンジェル

(藤牧京介・池﨑理人)

2人の真ん中バースデーに出したネプリのためにつくった3首 基本的にはおふざけする仲でありつつも、藤牧さんが理人には安心してボケていたり、理人も藤牧さんを可愛がりつつリスペクトがちゃんと見えたりするのがいいな。わちゃわちゃ握手しがちなふたり、ずっとそのままでいてくれたらいいな〜


8月30日によせて

暑すぎるだけの季節を特別と思ったらいけない? いいよ、おいでよ

意味なんてあとから増える 人々は青色の春が大好きだから

この時の美しさは過ぎた頃に気づくものかもしれないけれど

駆け抜けた長い休みが終わっても生きた心が溶けずにいれば

”あの夏”と呼びたい熱は愛おしく僕らの内に残り続ける

お気に入り教えてくれたお返しに真夏日のプレイリストあげるね

(池﨑理人)

はじめての短歌条例もどきでした
夏ってやっぱり特別にされがちだよね 7月末に更新してくれたブログに、かつての名言(?)”青春は気づかないくらいがいいのよ”を思い出しました。理人の好きなところは沢山あるけど、愛おしいものや美しいもののことを伝えてくれる時の言葉選びが一等すきだな〜と改めて。ばかみたいなこと言うけど、いつも遠くの友達でいてくれてありがとうね


結局は引力なのだ 日々を駆けゆくときめきに手を取られては

(お題:アイドル)

こちらの短歌アンソロジーに投稿したものです。
愛の詰まった素敵な企画なので是非読んでみてください✨

個人的に好きになる人たちにタイプや一貫性は特に無くて、結局アイドルを好きになるのはタイミングで、推しは引力だなーと思います。基本的にメンバーみんな大大大好き!趣味や感性が近いなと思えるひともいる。でもどうしたってちょっと特別だと思ってしまうのは君だよ、という、話です、、

アイドルの持つ強い力の中には、見ていてなんだか笑顔になってしまう、元気づけられてしまう、そういったものが沢山あると思っていて ただ、オーディション番組発のグループを好きになってから感じたのは、今の自分にとっての彼らは、どこまでも手を引っ張って連れて行ってくれるのではなく、心の持ち方や目線を変えるきっかけをくれるような存在だということ。体育座りで小さくなっている自分の手をパッと取ってくれて、立ち上がるのを見たら笑って走っていってしまうような。その後ろを追いかけるのではなく、自分は自分で走ってみようと思えるんです。腕振って、顔あげて、速くはないけど。隣のコースではないし、方向だって違って当たり前だけど、前を向いているのは同じだと思えるのは幸せなことだなと思います。“誰かが頑張っているしわたしも頑張ろう!”が自分にもできるんだ〜と気づかせてくれた感謝を込めて詠みました。


もうどこにでも行けちゃうね きっとあの庭の夢とも地続きの今 (池﨑理人・田島将吾・西洸人)

ドス鯉inミラノによせて。
かっこよかった〜〜〜〜かっこよかったよ 切磋琢磨し合って身につけてきたスキルもそうだけれど、どこにでも行けるぞと思わせてくれる力こそが、あの日々から今日までのひとつの証だと思います。ただ向き合うだけ、魂燃やしてくだけ、今を生きてくだけ、その積み重ねの先に掴んだ未来にだって試練も夢もまだまだ続くんだよね こんなとこまで来れたね、こんなとこまで来ちゃったから、これからどこにだって行けるよ

生きてるうちに訪れたい場所がまた増えてしまった!ジェラート交換こする爆イケデカ人間たち、本当に愛らしかったな


10月13日によせて

よそ見した隙に苺をもうひとつ 魔法だよって言ったら笑って

信じてる、じゃなくて知ってるから何も心配ないね愛は創造

画面越し見上げた月に今確かに目が合ったよね じゃあ、また明日ね

(田島将吾)

彼の言葉のセンス(そんな言葉で表していいのかわからないけど)や表現が大好きで、本当にどうしたらそんなの生み出せるんだよと笑っちゃうくらいの”最高”を何度だってくれる田島さんはすごい 最強にかっこいいもの見せてくれる、ぶちかましてくれるって、信じてるんじゃなくてもうわかってるんだよね その信頼を得たのは紛れもなくこれまで積み重ねてきた努力と経験で田島さん自身だよ
いつまでも赤ちゃんみたいな顔でけらけら笑っていてほしいです。



8〜10月あたりの短歌まとめでした 短歌アンソロジー『アイドルが好き』が最高だったので、アイドル短歌詠みがまた増えたらいいな〜と自分もわくわくしています。ランダムお題で詠むのもあまりできていないからぼちぼち頑張りたいな。ツアーに合わせてネプリもまた作りたいし、インプットもアウトプットも両方するぞ!みんなたち、自分のペースですこやかに進んでいきましょうね☺︎

せのび


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