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野生の咆哮

今回は音楽回です。写真の話ではありません。
でも、音でしか表現できないものがあると痛感させられるものを発見しましたので、その感想です。

明確なソースが思い出せないので、もしかしたら事実誤認かも知れないのですが、人間の体が赤ちゃんとして形成されていくとき、聴覚というのは視覚より先に機能し始め、老衰で死んでいくときも、一番最後まで機能を保ち続ける感覚器だったと思います。


音だけができる事

つまり、例外は存在するものの、我々は目に見えるものよりも音を先に感じはじめ、最後に死んでいくときも音を聞きながら死んでいくわけです。

そう考えると、音というのは人間の中でもより生物としての根源的な部分。本能や感情と言った部分に訴えかける力に長けていると言えるかも知れません。

SONY DSLR-A100 Minolta AF 75-300mm F4.5-5.6 300mm SS=1/80 F=5.6 ISO=200

それを踏まえて、今の人間が生きている環境について・・・理性的で洗練され、徹底的に効率化され、一部の隙もない。というか許されない環境。それは豊かで快適で、幸福に生きていける世の中を目指していたはずですが、逆にそこから外れることが許されない、一度でも間違ったこと、ミスすることが許されない。幸福にならなければならないと命じられているような窮屈な世の中になっているようにも思います。

ちなみに、世界幸福度ランキング1位の国。フィンランドは世界一ヘビメタバンドが多い国らしいです。知らんけど(笑)

なんでヘビメタなんだ?と思ったのですが、幸福度1位の国に住んでするのに俺は不幸だ。何故だ!?と理屈では説明できないような感情や衝動を表現するには暴力的な音のエネルギーの方が向いている。ということかも知れません。

で、ヘビメタとは違うのですが、そういう動物的というか、生き物の原始的エネルギーみたいなものを見事に表現してる。と思う2曲を発見。

吹き抜ける風 - OTYKEN

歌詞が日本語じゃない。という点を差し引いてもその歌声は言葉ではない何かに聞こえます。例えていえば、寒風に耐える野生動物の雄たけびのような。

こういう言葉にならない何かを写真で表現する方法を自分では思いつきません。あ、プロの方なら何とかするんだろうか。

ALIEN WEAPONRY - ヤバイ、ヤバイ、アクマカウエカ!!!

もう一つ。最初にご紹介したのとは好対照の、まんまヘビメタバンドの曲。しかしこちらの歌詞も何を言ってるんだかさっぱりか分からない。一応マオリ語。らしいんですが・・・

まあ、何を言ってるのか分からなくても、「ヤバイ、ヤバイ、アクマカウエカ!!!」って言ってるところなんか、聞くだけでわかる。ヤバいって。

PENTAX K-m smc PENTAX-DA 50-200mm F4-5.6 ED 200mm SS=1/200 F=5.6 ISO=800

今の世の中は何をするにも「正しい理由を説明する必要性」があります。何が問題なのか、解決する手段として適切か。それは最短の時間内で、最高の効率での解決策か。無駄なことは許されません。

理屈で生きてるわけじゃない。

だけど、日本でも少し前までは「今は違うやり方があるのかもしれないが、そんなものは知らない。俺は今までこのやり方で生き残ってきたんだ。だからこれでいいんだ」と言い切っていたものでした。

今の人は違うのかも知れませんが、昭和生まれの自分は徹頭徹尾論理的で理詰めの生き方は無理なようです。(でも同世代の人間で比べると割とドライでロジカルな人間なのではないかと思っているんですが・・・)

そう言って四六時中無茶苦茶やってると、今の世の中から排除されそうなので怖くてできませんけど、たまに己の本能だけに従って物事を決めてあとは何も考えずに突き進むという事をやってみるのも必要なことなのではないかと思っています。

こう言うことは音の方が得意だ。という事なら、ひとまず一人カラオケで思う存分わめき散らしに行くか(笑)

いやもう何でもきっちりやるとか、昭和のおっさんには無理だわ
KONICA MINOLTA α SWEET DIGITAL Minolta AF 75-300mm F4.5-5.6 135mm SS=1/320 F=5.0 ISO=200

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