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スマホカメラ。タッチシャッターで最強のスナップシューターになる説

この前、注目記事に取り上げていただいたシャープVN-EZ1の記事が自分史上最大のバズりっぷりを発揮していて密かに小躍りしているところです。やっぱり機材レビューって需要あるみたいね。

とは言っても自分ではメーカーの売り上げに貢献できるような最新機種のビューが出来るわけもなく。それでも今手元にあるような変わり種カメラの記事でも書いて見たらまたバズるんだろうか?今回のはそれとは違うけど。


食わず嫌いだったスマホカメラ

600万画素の男を名乗っておいてナンですが、自分は何も600画素機以外のカメラを頑として使わないという訳ではありません。

過去に投稿した別の世界線の「600万画素の男」は「600万画素じゃないとダメだ」と言うらしいですが、こちらの世界線の600万画素の男はメイン機として600万画素機を運用しているものの、300万画素でも、400万画素でも、さらに1000万画素やら2400万画素やら、手元にあって使えるカメラなら何でも使っています。

そんな自分にとってスマートフォンのカメラは、バーコードを読み込むための光学センサという認識で、カメラと思ってはいなかったというのが正直なところでした。

カメラに限りませんが、スマートフォンが何かの機能を実現する場合、全てソフトウェアとして実現しています。その中で入力の機能をハードウェアに頼れない場合・・・PCも含めた多くの電子デバイスでそうするように、画面上にボタンを配置し、これを何らかのポインティングデバイスで「押す」・・・PCならマウスの左ボタンで、スマホやタブレットならタッチパネルの入力でボタンを押されたことにします。

古いPCのシステムの開発などをしていた人ならわかると思うのですが、このインターフェースで何が問題かというと、ほぼ確実にタイムラグが発生してダイレクトなレスポンスはまず望めないだろうという事です。

特にカメラのようなグラフィカルなインターフェースが必須となるシステムでは普通のシステムとして動くアプリケーションでタイムラグなしに動くことなどまず望むべくもありません。

PCではゲームのようなタイムラグが命取りになるようなアプリの場合、DirectXのようなハードをほぼ占有して使うような特別な仕組みを使うようにして開発しますが、入力は普通のパソコンにあるキーボードとマウスという入力装置では現実世界にある道具の入力方法を再現するのは至難の業です。

例えば、フライトシミュレーターなどでは飛行機の操縦桿を模したフライトスティックが有るのとないのでは操作感が全く違ってきます。PCのフライトシミュレーターでは一応キーボードだけで操作できるようになっていたりしますが、「一応出来る」というだけで飛行機を飛ばしているという感覚にはなりません。

レースゲームでのハンドルコントローラーも同じで、ハンドルコントローラーなしで、キーボードやマウスで操作しても車を運転している気にはなりません。

そんな訳で、スマホでカメラアプリを起動したときの、あの画面の中にシャッターボタンが表示された画面を見た時に、(そうするしかなかったんだろうな。とは思いましたが)いかにも安直なインターフェースに見えて、これは普通のカメラの操作感は得られそうにない、スマホのカメラはあくまでオマケで本物のカメラの代わりにはなり得ない。と思っていたのです。

オールドコンデジの問題点

写真を撮ることが趣味になってくると常にカメラを携帯していたくなるものですが、前述のような理由でスマートフォンをカメラとして使おうという考えは出てこず、もっぱら旧式なコンデジを携帯するようにしていました。

問題は、自分の持っているカメラは一眼も含めて20年ぐらい昔のカメラを普通に使っているので古すぎて、いろいろ困ったことが起きます。一番困るのは使えるバッテリーがない。という部分で互換バッテリーもないというよう場合は、藁にもすがる思いで公式な互換はうたっていなくても、電圧やサイズやピンアサインが同じで使えなくもなさそうだ。という情報を探しまくって一か八かで非互換バッテリーを突っ込んでみる・・・結果ダメだった。というものも数限りなくある訳ですが。

次に困るのが写真を記録するメモリーカードが手に入らない場合です。20年前のデジカメ界は以前にご紹介したシャープやカシオだけでなく、ニコン、キャノンは言うに及ばす、エプソンや東芝など家電メーカー、カメラメーカー、PCメーカーなどが入り乱れて覇権を競い合う群雄割拠の時代でした。

その過程でバッテリーだけでなく、メモリーカードも様々なものが提唱されていていて、コンパクトフラッシュ(CF)やSDカードのような今でも使われているものだけでなく、メモリーステックやxDピクチャーカードというようなもう殆ど手に入らないようなメモリーカードが使われていることがあり、中古で手に入れたはいいが、バッテリーが手に入らない、使えるメモリーカードもないで途方に暮れる事もしばしばです。

さらに古いコンデジの問題として動作が遅い機種がある。という点です。600万画素の一眼レフが現れ始めた2002年~2004年ぐらいで電源ONからシャッターが切れる状態になるまで4秒以上かかるという機種がざらにありました。スナップに持ち出して咄嗟にシャッターを切る。なんてことは到底不可能なほど起動が遅かったわけです。

こう言った起動速度の問題がなくなり、メモリーカードもSDに統一されて大体どの機種を選んでも大きな問題は無くなるのは2010年以降に発売されたものという印象があるので、皆さんの中でもしオールドコンデジで遊んでみようという方がいらっしゃいましたら、2010年より前に発売されている機種は避けた方がよろしいかと思います。まあ、2010年どころか、2004年あたりのコンデジを平気で使ってる人間が言うのも何ですが。

画面タッチをピント合わせに使っていたのだけど・・・

以前にお正月のお散歩で旧型コンデジをスナップに使ってみて、レスポンスの問題からまともに使えないとなったわけですが、たまたまカメラを持ち合わせていない時に、必要に迫られてスマホカメラで写真を撮ってみたことがありました。

最初は画面にあるシャッターボタンを押して撮っていたのですが、やはり僅かながらタイムラグがあり、その瞬間にわずかに動いてしまうのでわずかにピントが外れているような感じに見えていました。

その内本体側面の物理ボタン(ボリュームボタンなど)をシャッターとして使うことが出来る。という事を発見して最初よりはマシになったものの、やっぱりしっっくりとは来ない・・・と言うのもスマホで写真を撮るときにまずピント合わせたい位置をタッチして、合焦したのを確認してからシャッターを押すという、普通のカメラを使うときの動作にできるだけ近いスタイルで写真を撮っていたのですが、普通のカメラではシャッターボタン一つでできていた・・・つまりワンアクションだと意識していたのが、合焦→シャッターというツーアクションになったという感覚になっていたわけです。

ワンアクションで撮影していたのが、ツーアクションになってどうにもテンポが悪い・・・やっぱり、スマホカメラじゃ普通のカメラのようにはいかないな・・・と思っていたのですが、カメラアプリの設定の中にタッチシャッターのON/OFFの設定を発見し、これをONにしてワンタッチでピントも合わせた上にシャッターが切れるという動きになり、非常に使いやすいカメラになったように感じたわけです。

カメラの操作方法にこだわり過ぎて、スマホをカメラとして使った時に最適とは言えない操作になってしまっていたのが、タッチシャッターを使う事で最適化されたようです。PCでもそうですが、専用機ではない以上、どう頑張っても同じようにできない部分にはこだわらずにそのマシンに合わせた操作方法にすれば、かえって使いこなしが効くようです。しばらくはこのやり方でスマホカメラ。使ってみますか。

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