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人が撮れない。という悩み

写真という趣味は比較的ハードルが低くて誰でも始められる趣味だと思います。リスクという面で見ても比較的低いと思うのですが、それでもここでシャッターを切るのは控えた方がよい。という場面はあります。でも自分の場合はシャッターが切れない。というお話です。


苦手だった「シャッターお願いします」

コロナ過に突入する以前の話ですが、旧式だけど見た目はゴツつて大げさなものが多い600万画素機を抱えて観光地などでウロウロしていると「シャッターお願いします」とカメラやスマホなどを渡されることがありました。

実はこの人のカメラ(スマホカメラ含む)のシャッターを切るのは自分のカメラのシャッターを切ることの数倍ものエネルギーが必要な大変な苦行でした。多分相手にしてみたらただの記念写真で本当にシャッターさえ切ってくれればいいだけだったのだと思うのですが、何故か勝手に「失敗は許されん」というプレッシャーを自分にかけてしまっていて、自分のカメラで写真を撮る場合より遥かに緊張してシャッターを切っていました。

ここに度々上がっている写真を見ていただければ分かると思いますが、カメラがちゃんと動いてくれているので何とか見れる写真になっているだけで、腕前はてんでお話にならないという有様なのでそんな腕で人の写真を撮るのは、「ちゃんとした腕のある人が撮ればもっといい写真になるハズなのに」と思ってしまう訳です。

プロでも神経を使う?肖像権と個人情報の問題

ちゃんとした腕のある人・・・つまりプロならば、プロの腕前があればそんなプレッシャーもかからずに自然体でシャッターが切れるものを・・・と思っていたのですがどうやらプロのカメラマンでも人を撮るのは色々プレッシャー・・・というかややこしい問題が絡んでくるのでプライベートでは撮らない。という人もいるようです。

この動画の中で言われているような肖像権とか個人情報の問題と言うのは、現在のスマホカメラさえ持ってれば誰でも写真を撮って発信者になれるという状況では、有名人やモデルのような職業で写真に撮られる人に限らず、カメラに映る人全員に該当する問題ではないかと思って、自分では今まで以上にシャッターを切るのに緊張するようになっています。

つまり、人が写ってはいけない。少なくとも個人が特定されるような顔が写ってはいけないというのが常に念頭にあって、これを撮ろう!と思っても人がいるとカメラが構えられない。という事になっしまう訳です。

時には人がいなくなるまで待ったりすることもある訳ですが観光地や人気スポットのような場所ではなかなかそんなに都合の良い状況にはならないし、なったとしても本当に瞬間的なことなので、人の途切れた瞬間に今だ!とシャッターを切るのはAFの遅い600万画素機ではなかなか厳しいものがあったりします。

被写体が人でない場合はこういった諸々の工夫で何とかするわけですが、写真展などで人を撮った写真を見ると、これは自分には撮れないな。でもこういう撮り方が出来るようにならないとなかなか上達しないものなんだろうな。と思いながら、それでも人が撮れない自分がいたりする訳です。

せめてポートレートもどぎを撮ろうとすれば・・・

結局、人の撮れない自分は公園などにある銅像などをポートレート写真のように思って撮っていることが多いです。

または花の写真が自分にとってのポートレート写真だ。と思って花の写真をたくさん撮るようになっています。

ちょうど今頃だったら梅や桃。もうすぐ桜かな。なんて思いながら世間一般ではポートレートレンズなどと言われる85mm。あるいは100mmくらいのレンズ一本だけであまりあんまり人の来ない有名じゃない小さな梅林などで、一輪だけをひたすら撮る。なんてことをやっています。

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