#50 超簡単ロウレイ式継続の秘訣

こんにちはロウレイです。

今回は祝50回ということで、わたしなりの継続の方法をご紹介したいと思います。但し、これを読んだからといって飛躍的に能力が上昇するものではありません。つまり継続することのみにフォーカスしていますのでご注意を。

継続するために必要なこととはなんでしょうか。

それは習慣化することです。

一般的には、やる気を出して根性で継続するのように、意識的にあり続けることで継続し習慣化する方法を思いつくでしょう。

皆さんが毎日習慣的に行っていることは、食事する、寝る、仕事・学校に行く、風呂に入るなど、日常生活で行われる一連の生存活動などがあると思います。これは生きるうえで欠かせない要素のため、何も考えなくても行われます。

例えば、お腹が空けばご飯を食べる。生理欲求が起こればお手洗いに行く。眠くなれば寝る。このようにごく当たり前の作業もシグナルが起こってから行動に移していることがわかると思います。

つまり、シグナルを起こし行動を促すのが一連の仕組みのひとつなのです。しかし、わたしたちは何かを成し続けようとするときに意識の力(やる気)に頼りに継続しようとしているわけです。なにか違和感を感じませんか。

おそらくこれは最適なアプローチではないのです。意識はゆらぎといって周期的な波があります。そのためエネルギーが溢れている時もあれば枯渇して全くないときもあります。わたし達は、自分が思っているほど自己理解できていないことの方が多い。

そのため、同じ行動を同じようにしても、同じ結果が100%で繰り返すことはありません。プロゴルファーであっても1メートルのパターを同じ条件下で100本成功するのが至難の業なのはそのためです。(1回目と100回目では肉体的な疲労度が違うことは考慮しないものとする)

スポーツの醍醐味はこの不確定な要素からくる偶発的な現象によって人に感動を与えるのでしょう。もっともスポーツには気象条件・技術の差・心理状態などそれ以外の不確定な要素が多く絡むので一様にこれが原因ですとは言えませんが。

このように一連の動作には呼び水のようなシグナルがあると動きやすい。別の解釈で言えば反射行動を促すことにより行動させることが重要だと思います。

随分前に「見つけてあげるよ、君だけのやる気スイッチ」などのフレーズがCMでよく流れていましたが、外部的にやる気を促すスイッチは脳科学ではまだ発見されていません。(笑)

しかし、実際にやる気を促す部位は存在します。それは「淡蒼球」という部位です。淡蒼球はいわゆる「大脳基底核」という場所に属する脳部位です。

これはサブリミナル映像の実験になりますが、簡単なゲームをしてもらい、そのゲームが始まる前に、1ペニーまたは1ポンドのサブリミナル映像を見せます。ゲームのスコアによって報酬が支払われるのですが、先ほどの1ペニーまたは1ポンドが賞金の掛け金になります。つまり1ポンドの時に頑張ればより高配当な報酬が得られるわけです。しかし、サブリミナル映像なので被験者には目ではどちらかわかりません。この実験の脳波を調べます。

そのため被験者は「どちらかわからない」と愚痴をこぼします。「とにかくゲームを始めて下さい」とお願いして始めます。

すると不思議なことに1ポンドを見せた時の方が大脳基底核が強く活動していました。意識上では見えていないにもかかわらず、脳は無意識のうちに周囲の環境から刺激をちゃんと受け取って、正しい判断をしてるのです。

ではやる気を持続させるためにはどうすれば良いのでしょうか。

ずばり、A10神経を刺激する

A10神経を刺激すると、ドーパミンという物質を出させやる気が持続します。動物に「あるボタンを押すと、A10神経が刺激される」という実験器具を渡すと、死ぬまで押し続けます。このように報酬系である快楽物質には意欲を与えてくれます。ちなみに、「キャーこの猫かわいい」と言っている時もA10神経が刺激されているそうです。

「でも、やる気は意図的に操作できないのであれば無理なんじゃね」

このように考える人がいると思います。確かにその通りで、やる気を意図的に生み出す行為そのものはおそらくありません。そのため、別のアプローチでやる気を引き出さなければなりません。

その方法は、やり始めることです。ちょっとよく分からないと思うかもしれませんが、やる気はやり始めなければ出ません。そのため、どんな形であっても行動を起こすことがやる気を生み出す要素になります。つまり、作業しているうちにやる気は偶発的に起こるのです。

皆さんも経験があると思いますが、学生時代にテスト勉強したくないがために部屋の整理を始めたらやる気が起こり、勉強ではなく部屋の片づけが異常に捗ってしまったり、取り合えずこの場所の埃を取ろうと始めたら、結果的に部屋中を綺麗に掃除してしまったりと、小さなシグナル(行動を伴なう)を起点としてそれらは起こっています。

この仕組みを利用して行動を誘発します。

想像してみてください。大きな歯車を回すのは大変ですよね。当然です、同等の動かすエネルギーが必要になるからです。それであればとても小さな歯車ならどうでしょう。それくらいなら回せそうですよね。そして回り始めた小さな歯車は、中くらいの歯車を回すエネルギーになり、そうして回った中くらいの歯車のエネルギーで大きな歯車を回す。このように小さなエネルギーを大きなエネルギーに変える仕組みで動かします。

「なら具体的にどうやればいいんだよ。そんなことは頭で分かっているけど続かないんだ」

と思うかもしれません。では具体的にわたしが行ってきた方法を教えます。

わたしは昨年の2月からツイッターを始めたのですが、フォロワーの人は60人程度です。残念ですが、全くもって少ないです。しかし、2月から今まで一日も欠かすことなくツイートしています。つまり約一年ツイッターを継続していることになります。フォロワーはさておき継続できているわけです。

毎日最低でも1ツイートしています。とても簡単なことだと思いますが意外と毎日やるのは難しいものです。なぜなら、何も思い浮かばずツイートしたくない日もあるからです。皆さんもやってみると分かりますが、意識は気持ちに支配されているのでコントロールするのは難しいのです。

ここで一つポイントがあって、内容を聞けば納得すると思いますが、毎日起床時に「おはようございます」のツイートします。酷い時は一日1ツイートです。これならば皆さんも続けられますよね。

「なんだそんなことか」

毎日起床時という場面設定が決められているので、行う時間に関係なくツイートすることを無意識にできるようになります。このように、何かの諸条件を満たした場合に指定した行動を取ると決めておくと、意識の障害を受けずにできるようになります。

「198Q」で知られる村上春樹先生も似たようなことをしていて、必ず毎日同じ時間に机に座り小説を書くそうです。気分が乗っている日とか乗らない日だとか関係なく日課として行っているようです。このような行動はスヌーピーの産みの親でもある故チャールズ・M・シュルツ先生や、手塚先生にも見られます。

手塚先生は、毎日朝の9時に仕事場に来て、そのまま黙って仕事して朝の四時に帰宅したそうです。その間食事の時間に15分しかかけず、あとはひたすら仕事していたといいます。これを二四年間、風邪もひかず元日以外毎日行っていて、社員が風邪をひくとえらく怒ったそうです。

このようにレジェンド作家さんでも、基本的な行動の法則は同じだと解かると思います。もっとも仕事を継続することと、継続を義務されていないものを継続するのでは、前提が若干異なります。

また不定期な発火という意味では、期限まで溜め込み臨界点に達するギリギリで放出する方法もあります。ある映画監督は納期ギリギリまで原案を煮詰めもう間に合わないというタイミングで一気に仕上げるそうです。これは責任感からくる危機意識を利用した方法で、夏休みの宿題を残りの2日で仕上げる行為と同じものです。

しかし、この方法には責任感が必要で、そもそもやる義務を感じなければ身体は動いてくれません。責任感が恐怖を演出してやる気を着火させるのです。

このように継続にフォーカスしてみると、意識に邪魔されずに行動を起こすように促さなければならないことがわかると思います。

つまり

「場面設定を自分で設定して無意識に行動を開始し、行動の中でやる気を偶発的に起こさせ成果に変える。」

継続することは出来ても目に見えた成果が出なければやる意味がないと思う人がいますが、それについては懐疑的です。わたし達は、成長の過程で得てきたものの多くは反復運動を行ったものばかりです。それ以外の方法で一体何を得られるでしょうか。より良い最適解を知っている方は教えてください。(コメントお待ちしております)

つまり意識で理解できることがこの世のすべてではなく、無意識下ではより多くの情報とシミュレーションが日々行われているのです。何かを継続する事での変化は、月単位ではなく少なくとも年単位であるとわたしは考えます。

みなさんも、どんなことでも身体運動を通した活動を継続すれば、何かの変化は起こるのです。その変化を数年後に振り返って楽しめば良いのではないでしょうか。

                               おわり

参考文献「海馬 脳は疲れない 池谷裕二 糸井重里著」

参考文献「単純な脳、複雑な「私」 池谷裕二著」

最後まで読んでいただきありがとうございます。

himeさん画像を使用させて頂きました。

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no.50 2021.1.22









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