「心(本当)に従う勇気」
居合の披露の場で、
彼女は刀を「抜かなかった」
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先日、生徒さんが一人卒業しました。
スクール期間中、新たなことに挑戦したくなった!
そんな想いから始めた居合。
「覚えたての型を披露してみたい」
それが彼女の選んだ最後の発表の場。
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本番直前の問。
「刀で何を表現したい?」
彼女の答えは
「刀のように美しく、まっすぐに生きること」
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本番、
彼女は柄に手をかけることすらしなかった。
時間が過ぎた後に彼女は、
「怖くて抜けません」
「覚悟ができません」
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「まっすぐに生きたい」
そう思っている人は多いと思います。
でも、その生き方ができない。
それは、
まっすぐに生きるということは、怖いことでもあるから。
怖いからこそ、
私たちは誤魔化したり、嘘をついたりしてしまうのだと思います。
彼女も
怖さを誤魔化し、
場の空気を読み、
覚悟を決めたかのように刀を抜き、
型を披露することはできたかもしれない。
でも、彼女は“それ”をしなかった。
誤魔化すことなく
怖さと向き合い
必死に覚悟を決めようとする姿が、そこに在った。
結果はどうあれ、
どんな瞬間であっても、
彼女は誤魔化さずに自分の心と必死に向き合い続けることを選択した。
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近づいた彼女の頬は、
道着が濡れる程に涙でいっぱいだった。
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流されず、
自分の心と一一緒に居続けようと決めた、
彼女の決断と涙にこそ「まっすぐに生きたい」という強い想いの表れだったと感じています。
「自分の心に、従う勇気」
※この動画のほとんどは動きがありません。
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卒業おめでとう!
そして最後まで挑戦し続けたこと本当にありがとう!!
これからも…
流されることなく、
誤魔化すことなく、
自分を精一杯表現し生きていってくださいね♪
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