見出し画像

要素

ゴミひとつないピカピカの床とシンプルな木製の家具。洗面所とお風呂には数えきれないくらいのケア用品。私の家にはない調理器具。

クローゼットの中には何万もするコート、シューズボックスには磨かれた革靴がたくさん。

でもまだ足りないし、何も持ってないと言う。そんなことはないでしょ、たくさん持ってるでしょ、と言ってみたところで本人が足りないと言えば足りないのだ。お金も物も。

いっしょにいる時は甘えるというよりは溺れかけた人が必死にしがみついてくるような感じだ。

なんとかしてあげたいとは思わない。なんとかしてあげたいという気持ちには支配が含まれてると思うから。私という要素が彼にとって良きものであるように、とは思う。


バツイチ年増へのサポートっていやらしい響きですよね。それが言いたかっただけです。