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大切にしたいから離れたんだ

今日はお盆最終日、送り盆の8月15日

しばらくお墓参りに行っていないけど
今回もスルーしよっかな
予定も入れてるし

と思っていたのだけど
台風の影響で予定がキャンセルになり
丸一日空いた

そこで久しぶりに
お供え物と切り花を携えてお墓に向かう
お香とお水も持参

お墓に到着して
お花と洋酒ケーキを供えていたら
黒っぽい蝶々がひらひら

お香を焚こうとしたけど
ライターを忘れて
パワフルなお香だから
今日は焚かない方がよかったんだな
と納得してお墓の前にじっと座って
墓石に彫られている先祖の名前を
一人ひとりなぞるように眺めていた

すると涙が出て止まらなくなった
何でだろうね

この中で会ったことがあるのは
結婚するまで同居していた
祖父と祖母だけ

祖父と祖母がそこにいて
泣いている私のほうを見て
微笑んでいるように感じた

今わたしは実家と距離を置いているのだけど
意地悪したいわけではなく
大嫌いだからでもなく

大切だから
傷つけたくないし
傷つけられたくないし
傷つけられることによって
相手を憎みたくないし

大切だから
お互いの尊厳をまもるために
離れたんだと改めて思い返して

仮に両親に何かあったとしても
自分が大切にしたいものを守ったんだ
だからこれでよかったんだと
改めてそう思いたいと思いながら

自宅に戻って
お墓で焚けなかったお香に火をつけて
noteを綴る今

この想いは
届かないかもしれないけど
それでもいいや

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