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山も好きだけど今は海に旅したい

海に行きたいな。

何故かふっと思った。

夏は山も素敵。

緑の色が濃くて、特に渓流脇を散策するのが大好き。

滝を途中で見たりして。

八丈島ヘ行ったときも、1人で三原山を登ったな。

本当に誰もいなくて、もしかしていまはこの山を一人占めしているんじゃないかって思ってドキドキしながら。

たくさんの鳥のさえずりを聞きながら、黙々と歩いた。


夏の海は人が多すぎる。

私は自然に近付くほど1人がいい。

それでも、急に海に行きたくなった。

なかなかこの辺りの海じゃ叶わないけど、殆ど誰もいない浜を、海で足を濡らしながり歩きたい。

海水浴にはそれ程惹かれない。

シュノーケリングやダイビングをして、海中散歩もいいな。


離島が好きで何度か行っているけど、海遊びシーズンではないから海の中で遊んではないな。

一番海に親しんだ屋久島。

大体屋久島への旅の目的の大きな1つがウミガメの産卵を見たい!だった。

ウミガメの産卵は夜中に行われるけど、早朝に浜を歩き回ると、たまに産卵を終えたばかりのウミガメに会えることもある。

だから毎朝早くに浜を歩いた。

数えきれない程の足跡。

会えない朝もあったけれど、幸運にも海に戻っていくウミガメに会えた。

翌朝、後ろ足を片方欠損していて、卵を産み付ける穴を掘るにも時間が掛かったらしいウミガメに出会った。

不自由ながらも、一生懸命卵をきれいに埋戻し、ちょっと移動してダミーの跡を残す。

海の中ではさほど動きに苦労しないのかもしれないが、陸の上では大変なハンディになる。

体力も使うだろう、かなり疲れている様子。

海に戻るにも時間がかかる。

この間に襲われたりするカメもいるだろうな。

頑張れ、無事に海に戻って!

祈りながら見守った。

小一時間は十分に費やしたと思う。

無事に波の間に戻れたときには、本当にホッとしたし思わず手を叩いて見送った。


そうか。

海辺ではそんな貴重な経験をしたこともあったなぁ。

様々な出会い。

あぁ。

旅に行きたい。

今の気分は海だ。

海に行きたい。


一体いつになればマスクの茶番が終わって、自由な旅が出来るようになるのだろう。

ただ待つしかないのか。


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