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2人に1人はがんに罹る時代にどう生きるか

50%以上の人はがんになるんだぞ~
と誰かを脅かしたいわけでもなく
いつかなるかもしれないと思っているがんに
明日なったとしたら…?

そして実際にがんになって直面した事実とは



現状のがんの罹患率

厚生労働省の2018年の全国がん登録報告書によると

日本人が一生のうちにがんに罹る確率は
男性:65%
女性:50.2%

ちなみに部位別ではこんな感じ

部位別がん罹患率

1981年以降、37年間連続でがんは死因のトップになっていて
年間で亡くなる人の約3割(約37万人)はがんによるものだそうです

まだ、いわゆる持病を抱えていない人は
これからかかるかもしれな病気について
過度に恐れる必要はもちろんないと思っているし
生活習慣や食事、ストレスの有無などで予防できることは
できるうちからやっておくことが大切だと思います

なんといっても
健康はお金では買えません


ただ今回私がこんなセンシティブなテーマに触れたのは

白血病の発覚で命が有限だと本気で悟ったときに
「どんな人生を送りたいか」
ということを1度は考えておいてもいいのではないか
と思ったから

そして
実際に自身が白血病に罹患してから転職活動を行う上で
「病気を抱えながらの就労や病気との共生がしやすい社会を
 目指すにはどうしたらいいのか」
ということを考え始めた
からです



数か月先に仕事がない

(え、どう生きたいかじゃないんかい!ってまだ言わないで)
会社員でいれば仕事がなくなることなんてないって思っていたけれど
実際に私の身には降りかかった話な訳で

会社にいれば安泰
終身雇用で雇用が守られる
なんていう時代でもなくなってきた今

生活の中にどう仕事を位置付けたいのか
お金を稼ぐ以外のメリットが仕事にあるとしたらそれは何なのか

ということは
今仕事がある人も
これから社会に出る人も
考えておいて損はないと思うんです

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そして私が思ったこと


■自分がした経験と似たような経験で困っている人がいるかもしれない
 そういう人のために貢献できることがきっとある
■娘が大人になったときに、妊娠や出産、結婚や介護、ひいては
 女性だからという理由で未来の選択肢が狭まる社会を残すのは嫌だ

ということでした
(話せば長くなります)

さあいざ転職活動に…出陣!

したわけですが
私の場合は転職活動中に入院してしまったこともあったし
副作用で日常生活に不都合を感じることもあったので
誰かのサポートなくして働けない
=白血病であることを隠して転職活動はできない
と思ったので始めから自分の病気については開示した状態で挑みました

結果としては
実際にまだそういう人と働いたことはないけれど
病気について理解しようと努めたい
ということを真摯に伝えてくださった企業とご縁があったわけですが

活動をする最中には

■病状がわからないから仕事に支障が出るかもしれない
■(がんであると伝えた瞬間)フリーズ
■平日に通院をしなければいけない状況だとむりです

などなど…
まあ壁にぶち当たるわけです


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病気のない自分と病気のある自分の違いは何?

これは病気になった直後の私の感覚ですが
病気になると
治療にお金もかかる
誰かのサポートを借りる機会が増える
そんな状況の中で
自分は生きていてもいいのだろうか
と多かれ少なかれ感じたわけで
自分のアイデンティティみたいなものを保つのが必死な中で
更に病気を理由に受け入れられないということを言われると
病気の自分は必要とされていないのか…
と思ってしまうこともゼロではないんですよね

でも病気を機に変わったことといえば
それは体力が落ちた
今までやっていたボクシングに行けなくなった
髪が抜けた
とかまあそんなことはありますが
私を私として形作る部分は何も変わっていない(はず)

そして幸い私は
分子標的薬という抗がん剤を飲んでいれば
副作用はありつつも日常生活は以前のように送れる

ということは少なからず

■病気を抱えている人の生活というのが見えづらかったり
■病気の有無にかかわらず自分をどう表現できるのか
 をまずは自分で見つめ直して
 それがどう社会に対する貢献度につながっていくのか

ということを
お互いに「知ろう」とすることがまず第一歩なのかなあと思いました

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その人を好きでないのはその人をよく知らないからだ


-Abraham Lincoln said once, 
” I don't like that man very much. I must get to know him better.
  I don't like him, that means I don't know him well enough. ”


「その男があまり好きではない 故に 彼をもっとよく知る必要がある」
「その人を好きではないのは 彼をよく知らないからだ」

リンカーンの言葉なのですが

知らないから怖い → 怖いから避ける

ということは
病気があろうがなかろうが
転職活動しようがしまいが
私たちの日常生活によくあることなんだと思います

それはもちろん
私の中にもたくさんあることなのですが

まずは知ろうとしてみる → 興味をもつ

というところから始めるだけでも
世界は少しだけ優しくなるような気がするし

自分一人がそんなこと本気で考えても…
と何もしないのではなくて
そんな社会や世界を目指していくうえで自分には何ができるのか
ということを
考えて
たくさんの人の話を聞いて
見えなかった世界が見えた時に
自分にできる行動ができる自分でいたい

と思う今日この頃なのでした


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