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水煮先生占いレポ

水煮先生(@mizuni_can)の創作占いを受けてきたよ~というレポです。めちゃくちゃ濃い60分間でした…!

水煮先生とは!
西洋占星術を駆使して創作関連の占いをしてくれる占い師さん。人気なので鑑定は抽選で、私は昨年の夏頃から半年以上申し込み続けてきたのですが中々ご縁がなく。
これで最後だ~ッという気持ちを込めて時価枠(値段が高い分埋まりづらい鑑定枠)で申し込んだところ、ありがたいことにご縁を頂く運びとなりました。私のことはどうぞ縁を金で買った女と呼んでください!

詳しく知りたい方は水煮先生のサイトをどうぞ。


事前情報

鑑定前に私が自分のホロスコープについて知っていたのは

太陽星座:蠍座
月星座:天秤座

ということくらいでした。
鑑定直前にふと思い立ってネットで軽く調べてみたところ、この組み合わせは「人前に立つ、人と話をする職業が向いている」だとか「しかし二面性とうまく付き合う必要がある」だとか書かれており…え…それは…適職:詐欺師みたいな話になるのでは…?(と不安になってるうちにちょうど鑑定の時間になりました)

また、鑑定にあたり事前に聞きたい項目と作品をお送りしてよいということで、質問を4つと、最近書いた中で一番自分らしく暴れられたな~と思った二次創作小説本を提出しておりました。(全編だと長すぎるので、章をいくつかピックアップしてお読み頂くよう提案しました。)

占い結果にも絡んでくる部分なので軽く小説の概要を紹介しますと、互いにラブの感情を持つボーイとボーイがひょんなことから夏休みに世界をふたりで旅することになる――という青春旅行記です。

ちなみに、この小説を書いた時点では原作で「世界」の設定がほぼ明かされておらず(限りなく地球に近いどこかだけど魔法がある世界、というレベル感でした)、小説内に登場する旅先はすべてが架空妄想都市、というやりたい放題の本でした。いや~書いてて楽しかった。

それでは以下、早速鑑定結果のレポです!


①人生のテーマ

これは「創作のテーマ」「創作活動の方向性」などと読み替えることもできるそうです。

Natさんの場合「他者の価値観を深く知ることを通して、自分の価値を他者にも通用するものにしていくこと」というテーマになると考えられます。

なる…ほど…?

「他者について知ることで、自分の魅力を最大限発揮することができるようになる」あたりの表現でもいいかな~と思います。あえて他者との力関係を崩したり、相手の懐に入り込んだり自分の内側へと入り込ませたりすることで、それぞれの魅力を発揮できる場を構築していくイメージです。
創作においても、他者がどんなものを好み、どんなものを嫌悪し、どんなものを渇望しているのか知ることで、自分の作品をより魅力的に見えるよう工夫していく…ということができると、充実感・満足感ともに高いのではないかなと。

ここまで聞いてようやくちょっとピンと来ました。

「あなたのことを教えて!赤が好きなのね。私、あなたのために赤い靴を履いてきたの。だから私のこと好きになってね!」

……的な!?言葉にすると途端すっごいイヤな奴ですけど、でもそれならわかる!

また、「知りたい」という欲求が、Natさんの天体配置全体を支配していますね。
無邪気な好奇心から隠されたものを暴いてやりたいという欲望まで、幅広く「知りたい」をカバーしている天体配置です。好奇心の向かう先も、身近な「なぜ?」「なにこれ?」から「まだ見ぬ世界に行きたい」まで、多岐にわたる印象です。

個人的には、もうここで鑑定終わっても良いが!?ってくらいしっくりきました(開始5分)。
いやあ……知りたがりですね……心が3歳だからなんでも知りたいですね……

ちなみに、上で頻出していた「他者」とは、不特定多数ではなく特定個人を指します。

ほう。つまり…?

ひとりひとりを深く知ることで普遍的な欲求をくみ取れるようになったり、逆に「これはもうひとそれぞれだからどうしようもない」という要素を把握したり。その上で自分の書きたいものを他者に通用する形に寄せていったり、あえて寄せないという選択をすることができる天体配置かな~と!

なるほど。みんなあそぼ~!って園庭で叫ぶよりは、○○ちゃんあそぼ~!を幾人にも繰り返して相手次第でいろんな遊び方をするタイプの3歳児だ!(3歳の例え続行)
だとすると、それは創作と言うよりむしろこれまでの人生を振り返ったときに「あ~…」となる要素だなと思いました。

そして「こういうふうに書けば、他人は私の作品を好きになるんだ」みたいな……広義の人たらしの技術がありますね。ちなみに人をたらしこむことで、自分の欲求や要求を通すことが最終的な目的です。

そんな邪悪な行動原理を持つ3歳がおってたまるか!(爆笑)

まあ実際のところ私はいい大人なので、爆笑半分、「わかる(反省)」半分って感じでした。他人の存在ありきであるが故に人当たりはソフトに見られがち(だし、そう努めている)なんですけど、蓋を開けてみると頑固で押しが強いところ。あるんですよね~。あります自覚。この記事読まれて友達減らないといいな(マジで)。

でもこの歳になるとそういうところも含めて善くも悪くも自分だなと思うので、星回りがそうなら仕方ねえや!と適度に開き直ってやっていこうと思います。詐欺師には向いてないと信じたいです。


②創作をする上での長所、短所

褒められたい!(率直)という意図の質問でした。

前述の通りとにかく興味関心の幅が広いので、作品についても話題や展開がいい意味であちこちに飛んでいって、「飽きさせない」つくりになるところではないかな~と星を読んでいます。

うれしっ(率直)

これ、今回お送りいただいた“旅”を扱った物語ととても相性がいいと思います。「自分にとって異質なもの、未知のものを知る快感」に対する欲求やこだわりが強い天体配置なので、読みやすさは保ちつつも、「キャラも読者も知らないであろう情報・経験」を容赦なく詰め込んでいけるのではないかなと。とにかく「知る・体験すること」に重点が置かれまくっている感じですね。

確かに「旅」というテーマなら未知との遭遇させまくれますもんね。
私自身旅行がめちゃくちゃ好きなのですが、あの「知らない土地を五感で浴びる」みたいな感覚は何度でも味わいたい・キャラクターにも味わわせたいところです。納得。

ちなみに、正の感情だけでは物足りなくなってしまう星回りでもあるので、適度に「ちょっと嫌なこと」「もやもやしたこと」も混ぜ込むところも特徴的ですね。
実際の作品を拝読して、この嫌な感じ・もやもや感の強度が超適切だな~という印象も受けました。そしてこの苦みがあるからこそ快感が際立つのだろうな、と。

これほんとに嬉しかったですね。ありがとうございます。
「物語の構造やキャラクターの感情に対して、全ての回答を用意しない(未解決課題を必ず残しておく)」のが己のヘキのひとつでもあるので、それに類する部分を拾って頂けたのはとても光栄でした。

一方で、短所になりやすいのは……

「その場に留まることの喜び」「等身大の“私”であることの喜び」を描くことがあまり得意ではない。というか、ピンとこないのではないかな?という印象です。「未知と違和感がないと、なんだか落ち着かない」「これからもなにも変わらない、に耐えられない」ともいえるのかな~と……

わ、わあ~~……(全文同意すぎて卒倒)

これ、創作というより生活に対しての納得感が強かったです。
私はどんっっなに小さな事でも良いので日常に「あたらしい何か」がないとストレスが溜まるタイプなので、むしゃくしゃしたときは意図的に「何かあたらしいもの」を生活に取り入れるようにしてるんですよね。ちなみに昨日は使ったことない形の新しい歯ブラシをおろしました。(逆に言うと、日常の”未知欲”はその程度で補完されるお安いタイプです)

人生においてはその限りではないかもしれませんが、創作においては「自分にとっての未知と異物を求め続けるぞ~!」で突っ走ってしまうのがおすすめですね。持っている要素を尖らせていったほうが、武器としての強度が上がるので……!

ここめっちゃ元気でました。
なるほど~!じゃあこれからも未知と異物を求め続けよ~~~~~っと!!!!!!


③一皮剥けるために必要なエッセンス

これ、質問が何?って感じだと思うのですが……。ここまで読んだような人はまあちょっと聞いていってください。

創作者にありがちな自覚症状なのかもしれないですが、私は自分の作品に対して「特徴がなくない?」と万年&漠然と思い続けておりまして。
なんとなくイイ感じの印象は残しやすい(自称)けど、後から「あそこが凄かった」と何回でも語って貰えるような「ぶっ刺さり要素」が全然ないな~…的なことを。考えながら生きてきたので。

まあ、あけすけな言い方をするならば「あいつら(読者)を上手く刺すには星回り的にどんな武器がいいですか!?」という意図の質問でした。身も蓋もねえな。

Natさんの場合は、やっぱり興味感心に基づく圧倒的情報量で殴るのがおすすめになりますね。

こういう小物じみた質問にも答えてくれる水煮パイセン、アザス……

理解しやすい話と難しい話、賢い話題とお馬鹿な話題、高尚な要素と低俗な要素等々、高低差でコントラストを強めにつけていくのもおすすめの配置です。これらを交互に摂取させることで、ある種の中毒性を発揮できるのではないかと。

うーん、それやりたい。やれたらめちゃくちゃかっこいいな。

あと、他のジャンルの要素を取り込むことで既存のものをもっとおもしろくすることが得意な星回りでもあるので、小説以外の表現方法もガンガン取り込んでいくのもおすすめですね~。
異物同士であってもそれぞれを強引に溶かして、元から一体であったかのように成形する能力がとても高い天体配置ですし…!このへんの能力も「すでにあるものだけでは満足できない」という性質に起因していますね。

なるほど、アッポーとペンをこうしてアッポーペンにすることが得意ということだな!(?)

これすげー言語化しづらいんですが、自分的にはめちゃくちゃしっくり来ました。創作に限らずわりとそういう気質はあるなと思いますし、好きなもの、憧れるものの方向性とも一致しています。0を1にするより、1と1を足して2以上を目指すほうが向いているというか。
「それとそれをドッキングしちゃうの!?」みたいな方向の強引さとおもしろさ、特徴として磨いていきたいな~と気持ちを新たにしました。がんばるぞ~!


④向いていそうなテーマやジャンル、その逆

これはもう完全に興味本位の質問でした。事前に予測を立てて水煮先生にお伝えしていたのですが(遊ぶな)、自分の予測は以下の通りでした。

・向いている:群像劇、青春モノ
・向いていない:推理小説、官能、愛憎

果たして……

「私とあなたの物語」に向いている星回りですね。
「私のこと」でも「私と社会」でも「私とだれか」でも「私と世界」でもなく、個人と個人とがぶつかり合ったり共鳴したりすることで展開していく物語に特化しています。

ほう…?

個々の“違い”をフラットな目線で把握することが得意な星回りでもあるので、群像劇も向いていると思います!
また、「世界が最後まで閉じていること」を好まない星回りでもあるので「私とあなた」だけで完結しない群像劇のほうが、書き上げた際の満足感が大きい……という面もあるかと。

あ~~~……はい(納得のはい)

この「世界が閉じないほうが嬉しい」、前述した「物語の構造やキャラクターの感情に対して、全ての回答を用意しない(未解決課題を必ず残しておく)」という己のヘキとも合致してるかもですね。思わぬ伏線回収でした。

ちなみに個々の“違い”、つまりアイデンティティを描くのも得意な星回りなので、青春ものにもとても向いていますね~!

やった~!非実在青少年のモラトリアムを啜って生き延びてきた甲斐があった~!

というか、生身の人間同士のコミュニケーション(あるいはディスコミュニケーション)」「人間関係そのもの」を描くことに特化した星回りですので、関係性さえきちんと描ければわりとどんなジャンルでもいけるのではないかな~という印象も強いです。

オタク大学 人間関係学部 相互不理解学科 などとTwitterで日ごろ己を表現しているのですが、もうこれ学位授与式ですね……という気分になりました。ありがとうございます。卒業後もがんばります(?)

ちなみに推理小説は苦手と予想していましたが、水煮先生曰く「事件や謎の背景に人間関係をガンガン絡めていけばぜんぜんいけちゃいます。サスペンス寄りの作品にはなるかもしれませんが……」とのことです。もう関係させてくしかねえんだ……人間と人間を……

(ちなみに、使いどころがよくわからないトリックやギミックを考えるのも得意だと思います。発想に瞬発力のある天体配置なので…)

個人的にはここめっちゃ笑ったけどどうすればいいの。使いどころ募集してます。

一方で、

官能はちょっとやりづらいかもしれませんね。肉体的な快楽に対する関心が薄いというか、描こうとしてもどう表現すればいいのか、なにが魅力的なのかいまいちつかみづらそうな星回りになっているので……。

(官能とはまたちょっと違うけど)R18書けない後ろ盾として「星回りのせい」って言っていいかなこれもう……いや本当にこれその通りなんです。でもエッチな推しは見たいので皆さんのほうでよろしくお願いします!(強欲)

同じく苦手と踏んでいた「愛憎」については、意外なことに「いける」そうです。ただ…

ただ、文章の線が細めになりやすい天体配置なので、迫力面で愛憎と呼んでいいのかな…?感は出そうです。
あと、愛憎にズブズブ嵌まったまま物語が終わるのをそこまで好まない印象もありますね。作中で愛憎を扱ったとしても、どこかでキャラ同士が適切な距離感を取り戻して「二人きりの世界」に閉じられないのではないかと。

ここまで60分間聞いて来た流れだったので、これに関しては総合的に納得でしたね。わかる~。

また、個人的な書けなさという意味の苦手要素が「そして二人は末永く幸せに暮らしました」なんですが、なんかこのあたりが関わってそうだな~とふんわり思ったり。
ちなみに、事前にお送りした作品のラストも「互いのラブを確認しあったふたりはひと夏の旅を終え、またそれぞれの生活に戻ってゆくのでした。まっ、未来はわかんないけどね(未解決課題)」という感じでした。世界、閉じられてないね……っ


鑑定を終えて…

本当にあっという間の60分でした!作品に対して嬉しい感想も随所で頂き、終始ほっこりした気持ちで過ごさせて頂きました。やさしい…沁みる…。

今回は二次創作小説を作品として提出しましたが、鑑定結果を噛めば噛むほど二次創作小説以外の作品(例えば短歌など)や自分の生活にもストンと腑に落ちる結果だなあ…!と感動しております。

水煮先生、改めて素敵な時間をありがとうございました!
殴れる情報量を増やすためにも、これからも未知との遭遇楽しんでいきます!


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