静かに時限立法の期限を迎えた、豊島
豊島(てしま/瀬戸内海)の産廃特措法が、2023年3月31日で期限を迎えました。
豊島事件と呼ばれる有害産業廃棄物不法投棄事件の処理に関する国の支援です。
https://www.env.go.jp/content/000047850.pdf
困難な処理事業は期限を延長しながら続けられ、処理費用の一部を国が負担してきた事業が期限を迎えたのです。
産廃特措法(特定産業廃棄物に起因する支障の除去等に関する特別措置法)について 改正→有効期限(平成25年3月31日)を平成35年3月31日まで延長する。
https://www.env.go.jp/content/900533870.pdf
では、廃棄物等の処理は完了したのでしょうか。
公害調停(平成12年6月6日)合意に基づき、廃棄物等の処理事業は行われてきました。
https://www.soumu.go.jp/kouchoi/activity/teshima.html
豊島の長老からお電話をいただきました。
「昨日、用があって豊島に電話したの。そうしたら『よっしゃ、やらんかい』を持って、話をしてくれていると聞いて、わしも読み返したところ」
長老が産廃視察の折に語ってくださる言葉を、活字にした冊子よっしゃ、やらんかい。
「選挙の時、兒島さんが米30キロを担いできて『これ、食わんさい』と。よっしゃ、やらんかいって背中を押してくれてな」と長老。
豊島の住民運動とは一線を画した「勝手連」の活動秘話をまた一つ聞くことができました。
豊島の住民運動を牽引してきた長老は、3月31日をどんな思いで迎えたのでしょうか。
「枕から頭が離れるうちは産廃事件を語り継ぐ」とおっしゃっていたけれど視察の現場から離れることになり、「豊島を捨てた人間が何をいうか、と笑われる」と話すこともたびたび。
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