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スコーン定期便 2021年夏号


みなさまごきげんよう。スコーン沼の住人、みちです。なんかスコーンの話多くね?と言われても仕方ないと思うんだけど、私による、私のための製菓であり、私の書くnoteなので。今後ともスコーンのことは定期的に綴っていこうと思います。

というかもうみんな察してると思うけど、スコーン系note1本に対して複数のスコーンのこと書いてるので、まあまあ頻繁に焼いてるのよ。書いてないだけで。もはや米を炊くようにスコーン焼いてんのよ。


開拓は進む

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ジャケ買いした内田真美さんのレシピ本。このスコーンそういやまだ作ってないなと思い立ち、試してみることに。

粉は薄力粉、卵はなし。ヨーグルトと牛乳の併用タイプ。そういやこの前読んだイギリス菓子の本にあったスコーンも、卵使ってなかったな。イギリスでは家庭によりレシピが違うらしいが、牛乳のみのシンプルなタイプがスタンダードなのかもしれないな。

ここ最近好んで作ってる配合とはだいぶかけ離れているので、新しい発見があるやもしれないな。まあいわゆる、おらワクワクすっぞ的なアレだ。

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掴んでいるのはドラゴンボールではなく、通販で奮発して買った発酵バターです。普通のバターを使い切ったのでやっと手が出せる。当たり前だがこれで作るものリストの一番上にスコーンがある。

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カードでバターを切っていき、途中から指で擦り合わせていく。と、いつもと香りが断然違うことに気づいた。おいおい発酵バター、作ってる最中から幸せの香りがするぞ。クセになりそうでおっかねえな。

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久しぶりに少し大きめの菊型で。レシピに180℃とあったので、190℃に予熱してからイン。

ここまでは良かった。いつも通りのスコーン作りだった。だがしかし、米を炊くのを絶対失敗しないかと聞かれると、100%失敗しないなんてありえないと答える。どんなに慣れたものでも、絶対はありえない。というか、私の性格上慣れた頃が一番やばい。


焼いてる途中で恐ろしいことに気付く。

ベーキングパウダー入れ忘れた。

オーブンの残り時間を見る。残り2分4秒。完全に手遅れだった。だから材料は先に測っといたほうがいいとあれほど。どんなに美味しいスコーンが焼けるようになっても、作業しながら測る横着さは未だに治らない。

さあ、材料クイズでなくて申し訳ないが、ベーキングパウダーのないスコーンはどうなるか?みなさん想像してみてください。








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正解:のっぺりした何かが焼けます。

なんてこったパンナコッタ。なんだこののっぺりしたものは。薄焼色の月餅に見えんくもない。割ってみてもなんか生焼け感がすごい。

食べるけどさ。

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生焼け感があったのでふたつに割ってからさらにオーブンでカリッと焼いて、ジャムとクリームで誤魔化しながら食べる。うむ、これはスコーンじゃない。小麦粉と牛乳を焼いたもちもちした何かだ。バターの香りは皆無。ベーキングパウダーの偉大さに気付く。家にある全てのレシピ本のベーキングパウダーにオレンジ色のマーカーを引きたくなった。ここ、テストに出るぞ。

そしてなにより、あああせっかくの発酵バター50g、、なんて勿体ないことを、、とかなり落ち込んだ一件であった。



そんな反省を持って別件の開拓へ

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後日、私はまたスコーンを焼いていた。内田さんのレシピはまたの機会に取っておくことにし、気になっていたレシピを試していく。

同じく週末小麦粉活動に勤しんでいるancoちゃんが作っていたスコーン。この腹割れたまんねえ〜!!ヒュゥ〜〜〜!!って感じである。どないな感じやねん。

こんがりした焼き色と腹割れが好きって、なんかボディビルダーみたいだなスコーンて。別に筋トレは趣味じゃないけどさ。 

ancoちゃんが紹介していたこちらのブログのレシピを参考に作ろうと思う。

ここ最近スコーンの材料見た瞬間に「ふむふむ」となるクセがある。バターと粉の割合、卵の有無、水分は牛乳or生クリームorヨーグルトか。この三要素でレシピの特徴が掴めるのだが、この方の好みが私とかなり近しいことがわかった。でもやっぱり少し違う。スコーンって奥深い。

まずバターと粉の割合はだいぶ高め。ホテルオークラまでは行かないけどリッチな配合だ。卵は有りなので好みのしっとりさとザクザク感が想像できる。水分は牛乳のみなのでここに関してはあっさりしているな。

自分好みに寄せるため、勝手に薄力粉と強力粉の配合をチェンジ。ちょうど上白糖がなかったのできび砂糖で代替。全粒粉ときび砂糖って相性いい気がするし。あと牛乳の半量を生クリームに。

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ancoちゃんに倣ってフープロでチャレンジ!真っ先にベーキングパウダーを投入したのは言うまでもない。

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わ!発酵バターの香りがしてくる!焼き上がりも楽しみだなあと思いながら、楽やなこれ。ええなこれ。洗い物は増えるけど作業が早い。フープロってすごい。

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台で高さを測る。このために定規洗った。レシピでは2cmとありますが、型が小さめなのでバランスを考えて1.5cm〜1.8cm程度にした。

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菊型で抜いてく。このあと冷蔵庫で少しお休みさせてから塗り玉してオーブンへ。


焼成

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普段180℃で20〜30分じっくり焼くことが多いけど、このレシピでは220℃16分。焦げないか心配だったので途中12分で様子見し、そこそこ焼き目がついてたので200℃に落として4分追加した。卵黄+牛乳の塗り玉、見た目ドンピシャなんだけどいかんせん焦げやすいもので目が離せん。でもこのビジュアルは譲れない。

完成

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全粒粉ときび砂糖の影響か、少し素朴な色味。これはこれで好きだな。というか今回、2番生地もわりと綺麗に焼けてて驚いた。フープロ効果だろうか?要因が分からんけど嬉しい。


徳を積むようにスコーンを積む

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ザクザク感が伝わってくるこの崖のような側面。いいねえ。良きレシピを繋いでくれたancoちゃんに感謝。九州に足向けて寝れないぜ。


クリームティータイム🫖

スコーンのお供は春先に作ったレモンジャムと、お気に入りの紅茶屋さんで買ったダージリンのファーストフラッシュ。

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オーブンの残り時間4分のところでジャムを用意。スコーンのお皿もここでスタンバイ。そして残り2分で紅茶を淹れて蒸らしておく。焼き立てのスコーンを最高の状態で頬張ることに関しては抜かりない。

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さっきから写真のピントがズレまくってるわけだが、焼き立てのスコーンを食べることが優先なので、なりふり構ってられん。いただきます!!

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クリームなしでジャムのみ。全粒粉タイプなので柑橘系が合うと思いシンプルに。つーかぶっちゃけると、家の近くにクロテッドクリームが売ってないんだわ。

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んんー!んまい!!自分史上最高にザクザクしている。全粒粉のおかげかしら。とにかくざっくざくだ。しかしながら、作ってる最中は発酵バターの香りがすごかったのに、焼いたらあんまし普通のバターと変わらん気がする。サブレとかパウンドケーキの方が本領発揮できるのかもしれない。

またひとつ良き勉強ができた。スコーンは材料がシンプルゆえに学びが多い。


余談

ちなみに富澤で売ってるコレ。ピーナッツきな粉クリーム。

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全粒粉スコーンと合います。現場からは以上です。


ゴールなきおやつ、それがスコーン

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作れば作るほどそう思える、それがスコーン。今後も定期的に色んなレシピにチャレンジしていきたい所存なので、noteにも気まぐれに綴っていこうと思う。マガジン機能っての作ってなかったんだけど、これを機にまとめようかな。

ま、そんなこんなで、週刊少年ジャンプの如く、俺たちの旅はまだまだ続く!

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