ディベートでの議論の大きさを、試合前に評価できるディベーターになったら強くなれるのでは!?

先日、より良いディベートが自主的に出来るようになるのでは?というアイディアを得る機会があったので…仮説ではありますが、提案します。

 上記に至った経緯を。
 先日、本校の「学習オリエンテーション」で、「グループワークを体験しよう」という課題が出されました。体験用の課題は下記の通りです。

☆大学入試の問題を用いてグルーワークに取り組む
「グループで移動販売車のビジネスでの活用プランを作る」
 (2015宮城大学事業構想学部)

 入試においては、大学の先生が良し悪しを判断するのが普通しれませんが、昨今の授業においては評価基準を先に示され、それに従って最善解を求めさせます。
 上記の課題の評価基準が示されました。

☆プランの評価基準
 「社会性の高さ」
 「実現可能性の高さ」
 「ビジネスの視点の有無」

 これを事前に示すのは「ルーブリック評価」ですよね。
 つまり提出した解答を、一見ブラックボックスに思える教員の頭の中の評価基準で点数をつけられることを避けて、受験者・評価者の合意の元、より良い解答を目指すことが双方に求められます

…ふと気づきました。
 この評価基準って、ディベートの勝敗を決めるのと似ている!

 そこで気づいたのです!
 ディベートでも中高生ディベーターは、ジャッジが勝敗を判定するプロセスに基づき、事前に自らの立論を評価しておくことをお勧めしたいのです!

ディベートにおける議論の評価基準(肯定側・否定側で共通)
 「社会性の高さ」(←効果&影響の広がり×程度の大きさ
 「実現可能性の大きさ」(←解決&発生の確実性
 「プランの優位性」
 (↑メリット&デメリットの発生について、他の要因の有無

 特にディベートは、それぞれが肯定側と否定側の両立論を作るでしょうから、同じ「ディベート評価基準」でどちらが大きい議論なのかを考えてみましょう。
 そこで、小さいと判断した側がなぜ小さいと判断したのかを考え、あるいはチームで相談し、小さい原因を克服するよう、事前に議論の改善をして欲しいのです。

 また一方では、「ディベート評価基準」で大きい議論と判断した根拠を、実際の試合中にきちんとジャッジに伝えましょう。反駁があってもそれに再反駁した上でジャッジに伝えるようにして欲しいです。

 しかしながら、それでも負ける場合があると思います。
 その時には、ジャッジの講評に耳を傾け、ジャッジに何が伝わっていなかったのか、あるいは自分たちが大きいと判断した根拠を今一度見直す必要があるのかを振り返り、次の試合に繋げて頂きたいです。

 こうした自己分析をディベートに関わるそれぞれが主体的に出来るようになれば、ディベート界は建設的に発展するような気がしています。
 是非、共にディベート界を健全に盛り上げましょう(^o^)/

追伸:これからジャッジを目指す方は、上記の基準(起きる程度×インパクト)を参考に、肯定・否定の議論の大きさを試合後短時間で見積もり、比較ができて、その比較の根拠を他者に説明できる必要があります
 そのためにはまず、経験を積むことが大切です!
 是非、ディベートコミュニティーに関わり続けてくださるよう、お願い申し上げますm(_ _)m

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?