吉本騒闇営業動に対する下衆の勘ぐり

ニュースや雑誌などの報道から知った情報で闇営業問題について考察してみます。

闇営業問題は実のところお金が欲しいというだけで闇営業に参加したわけではないところに根深い問題があるように見えます。

このような記事がありましたが、年収が毎年数億円と報道されている明石家さんまですら入江の頼みなら断れないと発言しています。入江はレアグッズをいろいろな方面から入手できたり、吉元の便利屋のような存在なのでしょう。

このことからも十分にお金を持っているはずの売れっ子芸人が単純にお金が欲しくて闇営業に出てしまい、それが発覚したというだけの問題と考えるのはやや不自然です。

入江はいろんな方面に知人がおり、人脈や人脈形成ノウハウを利用して起業しているビジネスマンです。ビジネスの性質上、裏社会にも通じてしまうのはある意味当然です。昔ならフィクサーと呼ばれた人たちに近い性質の存在にも思えます。

また入江は路上で女性をナンパするのも得意で、それを話題にしたバラエティ番組に出演し、実際ナンパに成功していました。

吉本芸人の楽屋ネタトークでは誰も知らないような売れていない芸人の名前が頻繁に出てきます。通常芸人は仕事のパートナーの相方とは次第にプライベートでは疎遠になります。売れっ子同士だと時間を合わせるのが難しく、必然的に売れていなくて時間だけはたっぷりある後輩芸人を引き連れるようになります。

売れっ子芸人には遊び相手の後輩やそのまた後輩の仕事、お金の心配があると思います。入江の人脈は彼らが「直営業」と呼んでいる仕事の仲介にも活用されていたのではないでしょうか。

経営者等の豊富な人脈から、貴重な品物、美しい女性など多くのものを仲介、斡旋する入江の吉本内部での影響力は外から見るよりも大きなものだったのではないでしょうか。

そう考えると売れっ子芸人が安易に事務所を通さず仕事を受けていたことも納得感がありますし、宮迫に擁護的な芸人も多いことも辻褄が合います。全くお金が要らないわけではないけれど、もっと広範囲なメリットがあるということに闇営業の闇の深さを私は感じます。

吉本はNSCという養成所に人材を集めることで通常費用がかかるリクルートにおいて、逆に学費で儲けを出すという巧みな構造を確立しました。プロになった芸人も下請け扱いで雇用関係はありません。このNSC発で出た初期のスターがダウンタウンです。未来のダウンタウンを目指す多くの若者を吉本に囲い込み、この勢いでもって現会長、社長等のダウンタウンのマネージャーを勤めた、いわばダウンタウン一派が会社そのものを飲み込みました。

彼らは吉本を過去の反社会的勢力から切り離し、しっかりとした企業として改革を進めました。

皮肉なことに覇権を取った上記のシステムによって保護者になる師匠もいない、宙ぶらりんの売れない芸人も大量に増やしてしまいました。吉本が抱えている芸人は6000人もいると報道されています。常識的に考えて彼らを適切にマネジメントできるわけがありません。

彼らの受け皿としてマネーロンダリングも兼ねた、非課税の美味しい仕事を持ってくる人が暗躍する土壌があったのではないでしょうか。

吉本としても売れない芸人の処遇は悩みの種だったと思われるし、彼らを事務所を通さずとも食わせてくれることで暗黙の相互依存関係にあったのかもしれません。

光と闇をつなぐ人間が邪魔になることはよくあることです。存在が大きくなりすぎるとコントロールできないし、また安易に切ると過去の共犯関係を暴露されるリスクもあります。

せっかく反社会的勢力との関わりを排除するためのビジネスモデルの確立が、反社会的勢力がつけ入る温床になったとすればとても皮肉なことです。

また今回の事件のリークをしたのは企業として表の世界でキレイに仕事をするようになり、付き合いを切られた反社、それに準ずる人たちであるという説も出ています。入江自身も吉本が辿ってきたような後ろ暗い過去との切断をする必要に立たされているようで、沈黙を守っている大きな原因はこちらにあるのだはないかと考えられます。

今後は芸能プロダクションと所属タレントの現状の関係そのものにメスが入るかもしれません。雇用契約が無いという建前が通らなくなる可能性もあります。そんな業界構造の再編の一幕として将来位置づけられることもあり得ます。

あくまで報道されている事実から推測したゲスの勘ぐりなので、内容の保証はできません。

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