落合、古市さんの討論で盛り上がっている模様の医療制度の話について

はじめまして。新年早々大変ヘビーな話題で恐縮でありますが、医療費問題に関して書きたくなり、noteなるものを始めてみました。

まずはじめに私が引っかかっているのは、帳簿上での収支バランスが改善されれば持続可能性が担保されていると言えるのかということに関してです。医療に限らず、経済主体は持続可能性を高める過程でコストカットをして収支バランスを改善しようとします。

医療費の高騰は金銭的な側面から見た場合には医療従事者の充実した生活と老後の保障を実現しているという正の側面を見ることができます。一方で医療費よりもGDPに占めるシェアが少ない介護の持続可能性は本当に高いのでしょうか。

私が言いたいのは、高齢化による社会的な負荷を医療費の額面のみで判断することには問題があるのではないかということです。ではどのように健全性を測るべきなのかという答えを現在持ち合わせてはいません。

私には介護産業の存在が医療産業の帳簿上の持続可能性を担保するためのトカゲの尻尾切りに思えます。介護が医療よりも低コストであったとしても、低コストで生活が不安定な労働者が存在しているから成立しているとも言えます。彼らの長期にわたる生活水準の低迷、将来不安の蔓延という形で帳尻を合せている側面があるのではないでしょうか。彼らの能力が低いとか、努力しなかったから当然だとか、そういうことは議論しません。

インターネット上での議論を拝見するところ、上のような視点からの議論は見かけなかったので書いてみました。


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