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突然クビ宣告を受けた15歳の夏③

夜の街は

寂しさや怒りが渦巻いている



でも、ここは昼間に居場所のない人が集う

たった一つの存在して良い居場所



あの時、私は

精一杯がんばっていた


自分が決めたこと

やり遂げようとがんばっていた


成績よりも何よりも

優先にして来た



そんな自分を一切認められず

勘違いの確信だけが深まり

自分は欠陥だと思い込んだ



人生は、どれだけ頑張っても

間違えを犯したら解雇されるかもしれない

いや、解雇されるんだ


勘違いの確信は

心の奥深くに刻まれ

後に、人生を歩む中の

不安の根底に繋がっていく




23歳

更生を誓い、真剣に始めた仕事



当時の私の心が発したメッセージは



どれだけ頑張っても

ミスをしたら

クビだよ!




もう、あんな思いはしたくない

クビになる前に

私を守らなきゃ…


無意識に起こる、心の防御反応



あの日の体育教官室で起きた事が

再現されるかのように


少しでもハッキリと言われると

心に防御が働くようになった。


突然のように、込み上げてくる

恐怖と不安

そして、私を守る怒り



真実を見る余裕すらなく

本当は、愛を持って伝えてくれたとしても

見る聞く余裕すらない

一瞬に沸き起こる感情




今思うと、どれだけの人が

親身に関わってくれただろうか



私は、出会いを

たくさんたくさん無駄にしてしまった



この心の奥深くに刻まれた歪んだ人格形成を

どう扱ったら良いのか

どう整理したら良いのか


途方に暮れた




15歳の自分に…今日まで待たせたね。一生懸命やったこと認めるからね。よく頑張った❣️誇りに思うよ。

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