徐々に

今日は昨日の稽古の振り返りで始めたのですが、今までぼんやりとしていた輪郭が少しずつ見え始めて来たように思います。戯曲に書いた台詞は言わば文字に過ぎず、役者から発せられた音がどのような身体状況でその音を鳴らし、それが言語として届けられるのかこれが私の大きな課題です。また、台詞に書かれていない心情を観客とどれだけ共有できるのか、これが出来なければ悲惨な結果となってしまいます。

そんなプレッシャーが今日の稽古で少し和らいだのはやはり役者の力が大きいですね。ハードル走の様にひとつひとつハードルがあって、それを飛び越えてゴールに向かうエネルギーを役者から貰っていると強く感じます。

そして今日の大きな収穫はコーヘイと小野寺の足跡を感じられたことです。これは末廣さんの思い切りの良さが生んだのだと思いましたね。次の稽古まで日数が空くので、今までの稽古での発見が舞台に乗るように準備をしたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?