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雨女は花火大会中止テロリスト



【雨女の事件簿】

私は雨女だ。

小学生の時から、あらゆる旅行、イベントを、ゲリラ豪雨や台風で中止に追い込んできたド級の雨女だ。

晴れの日でも、私が予定を入れていれば、雨雲は急に発生し、黒い雲が私の頭上にだけ発生する。
または、少し先で雲がもくもくと発生し、風に吹かれて、スナイパーのように追いかけてくる。

犬の散歩などしていて、予報にもレーダーにも現れない突然の雨に打たれた人達を見る度に、私は心の中で「ごめんなさい!雨女のせいです!」と謝っている。

仕事で駅から少し離れたところに行かざるを得ない時は、大抵、私が駅から出たタイミングでポツポツ来て、仕事場に入る時に止むことが多い。
駅から徒歩15分の現場なら、通り雨は駅を出た時から降り始め、15分後、タイマーをセットしたかのように、現場の入り口到着時に止む。


そんな雨女の私は、花火大会に行けない。

特に有料になっている花火大会や、大曲や諏訪湖のような有名でバスツアーで行くような花火大会は、ツアーの参加申し込みをすると100%雨降らすので行けないのだ。

過去に花火大会のスタッフを5回したことがるが、4回はゲリラ豪雨になってしまったので、もうやらないことにした。

私の本業が警備員になったら、8割の花火大会は中止できそうな気がする。
私が雨女テロの犯人なのだが、表向きは警備員なのだ。
工作員の気分。わはは。

まあ、1日分の給料満額補償で早帰りになると嬉しいけど、そんなことは過去に一度もなかったので期待できない。


雨どころでは済まないことも多い。

以前、夏に伊豆に行こうと宿を予約したら、巨大な台風を引き寄せてしまい、前々日にキャンセルし、キャンセル料を払う羽目になった。お金をかければかけるほど、雨が降る確率があがるようだ。

なので、全ての花火大会が有料になったら、私のような雨女は参加申し込みすら出来ない。
もう、私は花火を行き当たりばったりで見るしか出来なくなる。

ちなみに近場の花火も、私が予定的に絶対行けない時なら、いい天気に恵まれ開催されている。

【雨女をストップする方法見つかる】

長年、"アメフラシ(雨降らし)"として生きてきた私だが、ようやく「一時的に雨女をストップする方法」が見つかった。

それは「九頭龍神社に参拝すること」
大きい社でも、小さい社でも、九頭龍神社に行けば、3〜4か月は雨女から解放された。

これは誰にでも当てはまる方法ではないと思うけど、天候と相性のいい神様なら、雨女を止めてくれるかもしれない。

近々、映画『天気の子』の聖地という、高円寺の気象神社にお参りして、雨女を止めてもらう実験をしてこようと思う。



【嗚呼、amazarashi】

こんな「いつだって雨ざらしな」私がamazarashiというバンドに出会うのは、必然だったのだろう。

雨女は『雨男』に深く共感出来て、感無量。

雨女に、甘露の雨、降る。

勝つか負けるか? 立上がれるか?
やり直せるか? 生きるか死ぬか?


「やまない雨はない」「明けない夜はない」
とか言って
明日に希望を託すのはやめた

土砂降りの雨の中 ずぶ濡れで走っていけるか?

今日も土砂降り


そういや いつかも
こんな雨だった

雨だった

『雨男』 歌詞
歌:amazarashi
作詞:秋田ひろむ
作曲:秋田ひろむ



不運な人を助けるための活動をしています。フィールドワークで現地を訪ね、取材して記事にします。クオリティの高い記事を提供出来るように心がけています。