もう、8月がやってきた。
もう少し、ゆっくり来てくれてよかったのに。

あと1週間もすれば、大学3年の夏休みが始まる。
この街にきて、３度目の夏だ。

日々是好日
最近知った言葉。

毎日がいい日であるように、という意味らしいが
ちゃんと調べるともっと深くて、難しい。
私が説明してしまうと、この深さは、
表現しきれない気がする。

この言葉を知った時、すごく綺麗だと思った。

私が生きる世界には、綺麗なものも、
汚いものもあって、でも、それは、
私の勝手なものさしではかった結果でしかない。
綺麗汚いに問わず、良し悪しだって。
あの子が、良いと言っているものも、
あの子のものさしで、の話でしょ。

そういうものさしだけでの価値観を
全部取り払って、というか、超越して、
この世界のありのままを、受け入れて生きる。
そうやって過ごす世界って、と考えた。

難しい。頭を使うのは苦手だから。
だけど、そうやって世界を見れたら、
もっとみんな楽になれたりするのかな。

相手の顔色を伺ったりすることも、
何かを見て聞いて、不快になることも、
なくなるんだろうから。

この人とはきっとずっと分かり合えないな、
という人に、大学生になってから、
たくさん出会った。
今まで自分がどんな小さな世界にいたのか、
痛いほどわかった。

そういう人の考えもひとつ、と、
途中までは全部受け入れていたが、
今いるこの街、このコミュニティが、
果たして本当に正解なんだろうか、
この人たちが本当に1番正しいのか、
と思うようになってからは、聞き流す、
という技も身につけて、「うまく付き合う」
ということをしている気がする。

その度に、私大人になっちゃってる、と思う。
なりたくなかった大人に。

この手の問題はきっとまだ解決しない。
もし、私が、このまま、
その「いやな大人」になってしまったら、
ずっとこのまま悩むんだろうな。
人間関係とか、価値観の相違とか、
そういうのって一生難しいな、と思う。