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夏がすぎる

涼しい。秋がきた。
短い夏との別れを惜しむ。
毎年夏にやってたこと、半分くらいしかできなかったけど、今年の夏だからやったことも、たくさんあった。

今年の夏は、1人で映画をたくさんみた。
映画館にも行ったし、家でも。
あとは、1人でお酒もたくさん飲んだ。
1人でカフェとかも平気で行っちゃうし、
1人でいろんなことをした。

どれもタメになったと思うし、
1人でも充実していた。

だけど、やっぱり、
人に会うには敵わないのかもしれない。

家で映画を見ながら、窓を開けて飲む発泡酒も
キンキンに冷やされたジョッキをぶつけて飲む
ビールにはやっぱり負けてしまうし、
ゆっくり匂いと味を楽しむコーヒーとケーキも
おいしいを共有できたら、もっと輝く。

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中学時代の友人が母になった。
昔から、彼女は私たちの数歩先を歩いていて、
ずっとずっと、大人に見えていた。
その裏に、彼女の努力があるのも知っていて、
ハメを外しやすい人だったけど、大好きだった。

セーラー服をだらしなくきているだけで、
大人になれるような気がしていた頃、
子供が苦手だと笑っていた彼女が、6年後、
母になっていることに感動して、
今すぐ彼女に会えたら、苦しいくらい、
抱きしめたい。

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また会いにきてよ。
そのまた、はいつになるんだろう。
いろいろ落ち着いたらね。
その言葉をよく口にするようになってから、
もう、2つ目の季節が過ぎて行く。

世界の時間が止まったように見えていたけれど、
たしかに、しっかりと、動いている。

置いたいかれないように、
流れに身を任せることで精一杯な日々だけど、
どうか大好きで大切な人たちが、元気で、
あったかい時間を過ごしてくれていたらと思う。


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