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ひとり旅日記スロベニアとクロアチアへ11日目:なんとか見学できたポレチュの世界遺産エウフラシウス大聖堂

2019年1/5ポレチュ

カーテンないからか、暖房つけっぱでも夜中寒かったりで、目覚まし鳴る前に起きてしまった。12時のバスだから、7:30に目覚めても余裕あり。着替えと洗顔して、音楽番組観て、さあ朝食会場に向かうか。バイキング式。さすがに葉野菜はなかったけど、リンゴ、オレンジ、トマトがあった。チーズ、パンに塗るやつもある。こっそり頂こう。今後のサンドイッチ弁当の為に。

ほぼ同時に朝食会場にやって来た家族。父さんと母さんデカイ…。兄ちゃんは予備軍だな…。人工オレンジジュースを家族揃って何杯も飲んでる。あんなに脂肪と肉ついてて重くないのか?って、位の両親だと息子さん達もそうなってく可能性アリだろう。

昼の分まで胃に収めた。卵なんて何日ぶり?ゆで卵出してくれる宿は自分の中では良い宿。スクランブルエッグのみはね…。先輩からスクランブルエッグは実際の卵じゃなくて、粉に水入れてああいう風にしてると聞いてから、機内食の朝食スクランブルエッグを避けるようになった。甘い系のパンとお菓子を苦いコーヒーで流し込んで、〆は緑茶でほ。ごちそう様でした。昨日買ったバナナはランチ用だな。

部屋に戻り、ポレチュの世界遺産エウフラシウス大聖堂への行き方をgoogle mapとガイドブック見ながら何度もシミュレーション。写真投稿のどこで曲がれば大聖堂に行けるかも頭に叩き込んだ。

化粧して部屋を出る。今日のリエカは曇ってる。雨降りそう。昨日の青空と大違い。もし昨日の事をポジティブに考えるなら、リエカの写真は天気良かった昨日のうちに撮りまくったことかな。

バスターミナルに着くと、バスはだいぶ早くから乗せてもらえた。定刻に出発。この国、バスに乗る度に思うが、普通バス動く前にチケット回収しないか?乗る前に支払ってるんだし。なんで動いてからチェックすんだろ。このバスチケ&料金回収要員が乗ってるのもよくわからんし。その分人件費かかってんじゃね?こいつらいらねーからバス代安くしろ!こんなバス会社もねーわ。

50分後に次のバスターミナルに着いたが、一向に発車する気配ない。ってか、リエカでもタバコ吸って喋って休憩してたよね?「スミマセン。何時に出発ですかー」「5分の休憩だ」って、結局13時に発車。5分じゃねーし。こちとら1分でも早くポレチュに着いて欲しいんだよ!こっちの都合で申し訳ないが、休憩取るなら次のポレチュで長く取ってくれ︎‼︎心の中で叫んだね…。

定刻でポレチュ着。バスターミナル出て左、ラウンダーバート見えたら北に…。ってシュミレーションバッチリ。ダッシュのつもりがいつものクセで、目に入った女の子に「町はどっち方向?」と聞いたら「たぶんあっち…。ここの出身じゃないから、他の人に聞いた方がいいかも」ハズレか…。どーしよ。後ろ向くともうひとり女の子が。iPadのエウフラシウス大聖堂の写真を見せながら、「ここに行きたいんだけど、どっちの方向かな?」と聞くと、なんと「連れてくわ」シミュレーションした出だしのスタート地点がイマイチわからなかったが、歩き始めてY字の所に来たら、ここからならわかるかも!と思った。でも連れてってもらおう。早歩きだし。「10分くらい?」「ごめんなさい。エーゴよくわからなくて」「いいよ。ありがとう」話すことができぬまま、「ここよ!」あぁ。どうしてサンキュースナックがリュックに入ってないんだよ、今日!言葉のみで感謝。本当に有難かった。彼女は来た道を引き返した。

エウフラシウス大聖堂、入口開いてる!チケット売り場のお姉さんに「リエカから来たんだけど、午前中のバスがなくて、今着いたんだけど、ここは14時までですよね?」「土曜だからバスがなかったのかも。14時半まで見学大丈夫」今13:40。あと1時間弱ある!40クーナ支払い、見学スタート地点を教えてもらった。「チケットの裏の番号が順路よ」ありがとう。昨日は入場できるかどうか不明すぎて心配だったが、ちゃんと入れました。有難うございます。

八角型の洗礼堂は6Cのもの。続く鐘楼は16Cのもの。続いて司教の宮殿。歴代の司教は6〜20C末まで住んでいたという。司教が訪問者と面会するホールがあって、左にはエメラルドグリーンの天井と壁に白のストゥッコの飾りがついた部屋。その先に展示室があった。展示物は木製の彫刻や衣装など。なんで司教はこういう豪華な羽織物なんだろ。ホント、司教の権力を表してるよね。

次は地下へ。初期キリスト教では、魚がキリストを表すモチーフとの事で、4Cの魚モザイク床タイルがあった。チケットをよく見ると、この魚が印刷されてた。この地下部分がこの聖堂で一番古い場所で4〜5Cのもの。順路に従い、外に出ると遺跡地帯。かつて、最初のクリスチャンが隠れて集まっていたという3Cの秘密教会跡。ホント古いんだね、ここ。キリスト教が始まった頃くらいからあるんだから。343年でしょ?始まった頃はローマ帝国から弾圧を受けてた頃だから、秘密教会だったんだろうね。

中に戻ると、薄れた壁画とモザイク画があった。そしてこの大聖堂の1番の見所に来た。6Cにこの大聖堂の名前の由来となった司教エウフラシウスが投資して作ったもの。黄金のモザイク画が輝いてる。世界遺産パレルモのモンレアーレの大聖堂を思い出す。なにか繋がりはあるのかな…。こうやって世界遺産同士が繋がってくのを調べていくのも楽しい。

時間通りに見終わった。有難い。バスまでまだ時間がある。町を歩いてみるも、土曜の冬で店はほぼ閉まってた。ネプチューン神殿跡を見て、スーパーで時間潰して早めにバスターミナルに行こうとしたら、道に迷ったね…。来る時周りの景色を見ずに来ちゃったからさ。2人くらいに道を聞いて到着。ほ。早めで良かった。途中、観光汽車に乗ってる人が窓を叩いて手を振ってくれた。アジア人、自分しかいなかったもんな…。

帰りは予定より10分早く着いた。もう暗い時間。バスから見えたリエカの町の灯りがキレイだった。どうしてこういう灯りの町を見るとダニーデンに戻って来たって思ってしまうんだろう。どの国に行っても。

お腹空いた。昨日「明日来て」と言ったレストランは、なんとドアに「1/14まで休みます」みたいな事が書いてあった。ホント、ガイドブックに載ってる店ってロクな所がないわ。町中はなんか気が進まなかったから、海近にどこかないかと行ってみた。メニューが張り出してあって、中に人もいる。スカンピって何?そうだガイドブック写メったの見てみよう。スカンピは昨日市場にもいたアドリア海で採れるアカザエビなんだ。mussels もある。ここにしよう。

「お好きな席へどうぞ」ってな事で、シェフの動きが見える奥の席にした。メニューを改めてチェック。第一印象のmussels と何にしよう…。フィッシュスープとアカザエビのパスタまで入るかな…。まず2品注文してから決めよう。

スープから出て来た。デカイ器にタラのデカイ身とその他の魚介と少量の米が入ってた。ひと口。うんめッ。出汁がよく出てて薄味。スプーンでちまちま上品ぶって飲むより、器に直接口付けてみそ汁みたいに飲みたかった程だった。この店アタリだわ。続いて可愛い赤い鍋で出てきた500g mussels。本場ベルギーを超えたね。味付けが個性的というか。魚の身が入ってたから、恐らく魚のスープとにんにくで蒸したのではないか?500gっつったて、殻の分も入ってたからそこまで腹に溜まる訳ではなく。mussels も問題なくペロリ。マジ美味いわ。

ウェイターの兄ちゃんにもう一度メニューを見せてもらって、アカザエビの自家製パスタとリゾットで迷った。ドブロブニクも観光地プライスらしいから、リエカでシーフード楽しもう。アカザエビの自家製パスタにした。

パスタが出てくるまで店内の飾り付けを見ると、にんにくがいっぱい飾られてたし、照明のカバーがさっきのmussels の赤い鍋だった。シェフがマダムってのも印象が良い。

そして出てきたパスタ。自家製パスタはうどんが短い物みたいだった。最初の2品に比べるとちとしょっぱい。自分の舌はしょっぱいと感知した瞬間もう食べたくなくなってしまう。ウェイターに「チリペッパーください」と頼んだ。出てきたのは、ほぼ種ばっかの一味…。様子を見ながらふりかける。成功。辛さでおいしくなった。何より辛いものも久々で良かった。昨日の屋台でも食べたアカザエビのフライもそうだったけど、アカザエビの身は甘かった。シュリンプと呼ばれてるエビのぷりぷり感よりも、ロブスター(滅多に食べらんないけど)の様な食感。美味しい。ポレチュ歩いてた時に見たグリルスカンピというメニュー、クロアチアにいる間に是非食べたい。

支払いして、シェフのマダムにお礼を言い、店を出た。数えてみたら、今日は日本出て11日目。11日目にしてやっと入ったレストランだよ。満足しました。


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