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ひとり旅日記モロッコへ13日目:ニセシンガーがバスの席隣で、青い町シャウエンへ

2020年1/5フェズ→シャウエン

朝食会場に自分が先にいたのに、次に来たおっさん達を先にサーブしてた。8amのバスに乗るから早くバスターミナルに行かなきゃならんのに!今日はブツブツパンケーキを諦め、コーヒー3口とヨーグルト、オリーブつまんでバゲットは袋に入れてチェックアウト。

7:20バスターミナル着、7:30〜荷物預け窓口オープン。荷物は今の所17.2kg。預け料5DH。待合室でバゲット食べる。可愛らしい小さい女の子に手を振ってるイケてるパーカーのおっさん。

バスに乗り込む時間。今日の座席は16番。そしたら、隣はイケてるパーカーのおっさんだった。通路挟んだ斜め前に待合室の可愛いらしい女の子。おっさん、相変わらずその子に手を振ってる。この模様を見てた偽善者印系が「親子なんだから、キミ席譲ったらどうだ?」とヌカシて来やがった。ハァ?こちとらこのやり取りを待合室から見てて、親子じゃなくて、おっさんがただの子供好きとしかみえないんだけど?偽善者に”No. I don’t think so.”と言って黙らせた。物の見方が浅いクセにイイ人ぶってんじゃねーよ。

パーカーのおっさん、D気味で肘置きを越えてハミ出てる。イケてるパーカーどこで買ったか聞いたら、フェズとの事だった。こんな民族チックっでサエてるパーカー、フェズで見かけなかったけど?おっさん、自分に話しかけられて気をよくしたのか、すんごい小さい箱のクロレッツくれた。お返しにあめ1コあげた。そしたら、マイク握ったおっさんの写真の名刺?か何かよくわからない物を渡された。「シンガーなの?」と聞くと、「イエス」というが、本当か?少し経つと、おっさんは何を思ったかブシュブシュと何かを押した。ヤな予感…。安っぽい香水を振りかけてた。ヤメテクレ。ハキソウ…。

2時間走って15分のトイレ休憩とドライバーからのアナウンス。なのに、その時間になってもパーカーのおっさん戻って来ない。ドライバーがクラクション鳴らしても来ない。バスは発車。おっさんの荷物席にあるんだけど、このまま行ってしまうのか?バスが駐車場から道路に出た所でバス停車。おっさん走って来たのか?ダッサ。絶対シンガーじゃないと思った。

途中で停車しては乗って来る人もいた。自分はうつらうつらしてた。途中で乗り込んで来た通路挟んで斜め後ろのじいさんが咳き込んでた。「カーッ」って、まさか痰を車内で吐いてるんじゃないだろうね…と思いきや、痰どころじゃない。通路に吐いてた!バスは停車してシャウエン着。じいさんは通路に吐き続けてるが、なんせ近い。吐瀉物のハネが!と自分のこの思いを察したのか、パーカーのおっさんが自分の膝をおっさん側に引き寄せてくれた。じいさんの座席にも吐瀉物かかってるし、ってか、この通路どうすんの?あまりの衝撃的な場面にビビり続けた。それにしても、じいさんの隣の席のばあさんは何もケアしてあげないし。大丈夫?バス酔い??バスの扉が開いたから、吐瀉物から逃れる様にバスを降りて荷物を取って、宿に急いだ。

バスターミナル近くの宿で正解。チェックインできるか、reception の若い兄ちゃんに聞くと、Noと言う。はぁ?12〜13時に着くと予告しただろうが予約したんだけど?と、カウンターにある予約表見ると自分の名前あるし。PPT渡すと、「スタンプは?」と。ア💢?見つけらんねーのかよ、クソガキ。オマエはバイトか?マラケシュでもフェズでもこんなやり取りなかったぞ?宿代1049DH。1050DH渡したのに釣り銭が出る気配ない。「釣りは?」「2DHしかない」「じゃあ、1DHやるよ」チェックインの印象悪い。なかなか悪い所ってフツー無いんだけど。何階のどの部屋かの説明もなく、いきなりエレベーターに乗る。5階の21番の部屋。電気の点け方見せて終了。喋れないのか?ひと言も説明ないって、何?

荷ほどきして薄着になって、まずは明日のティトゥアンのバスチケを買いにバスターミナルに戻る。荷物一時預かり所にしか係がいない。自分の先にいた欧米人カップルの対応をしていて、彼らの荷物を棚に置いたら崩れそうになるというコントみたいだった。荷物担当のおじさんが「バスチケットの窓口はもうすぐ開くよ」と指差した先を見たら、ちょうど窓口のおじさんが戻って来た。ティトゥアン往復バスチケを買って、やっと旧市街に向かう。

シャウエン、始まりからけっこうな上り坂ですね…軽く何か食べたいと思って、アボカドパフェとやらがあるという旧市街に向かう途中のカフェへ。しかしながら、メニューは仏語表記…。「アボカドパフェ?」と聞いてみたらYes.と、人気の商品らしくて作り置きが大量にあって、すぐ出てきた。違っててもいっか。で、「いくらですか?」「10DH」え?安ッ!アイスが乗ってるワケではなく、生クリーム。中にはバナナ、リンゴ、キウイとプリンっぽい固形物が入ってて、甘過ぎず、おいしかった。

このカフェの近くの階段から徐々に青い町へと入って行く。薄い青も濃い青も目に優しい色(笑)。白い町は西とかギリシャとかにあるけど、青い町はこの世界にそんなに存在しないのではないか?少し歩いてはまた違う青い家並みに出会い、その度にカメラで写す。この際地図はしまって、心おもむくままに進んで、気が済むまで写真を撮ろう。噂通りねこさんもたくさんいる。どうして可愛い町並みにや世界遺産には犬よりも猫が似合うんだろう。

上からこの町を見てみたい。と、城壁っぽい高い所を目指す。坂と階段が多い。土産物屋通りではない、民家が並んでる所を抜けて、この町の一番高い所まで来ると門があった。この門の外に出ると見晴台があって、人がいた。上に行くにつれて太陽に近づいてる感じがして暑い。見晴台からこの後行こうと思ってるスペインモスクが小さく見える。

次は一度旧市街まで階段と坂を降りて、橋を渡って軽くトレッキングしてスペインモスクだな。幸いモロッコは日が長いから急がなくても充分行ける。歴史的な史跡跡には説明パネルがあって、それを読むのも面白い。シャウエンは世界遺産ではないけど、城壁の中のモスクは15Cのもの。あちこちに水汲み場があって、この町で暮らしてる人は水を汲んだり、飲んだり。お年寄り、杖をついた人にはこの階段の町、大変そう。買出しに行って、荷物が入ったショッピングキャリーを一段ずつよいしょと持ち上げてるおばさんも大変そう。観光客がたくさん来て、立ち止まって写真撮るから、邪魔な時もあるだろう。ここに住むって、ストレスじゃないのかな?

橋を渡って、町の対面の山にあるスペインモスクへ。この国に来て、山登り的なことを初めてしてる。去年はコトルとドブロブニクで山道登ってたよな…。山に生えてる植物はサボテンとデカイアロエに似た植物が多かった。スペインモスクまでもう少しという所で、桜の花びらっぽいのが落ちてた。どこ?上を見上げると、その花が咲いてる木があった。やっとこさっとこ着いたスペインモスク。夕焼けを見るには良いポイントらしいが、自分は砂漠ツアー終わってから鼻水止まらないし、日が暮れて身体冷やして悪化させたくないから10分ほど腰を下ろしてシャウエンの町を眺めて終了。

山道を下りて、川の側には共同洗濯場があって、きれいな水が勢いよく流れ込んでた。でも、このきれいな流れに合成洗剤流しても良いのかが気になった。石けんで洗ってるのかな…。

早めに夕飯食べて宿に戻ろうと思いつつ、写真撮るのをやめられなくて、だんだん寒くなってきた。リュックに余裕あるならフリース持って来れば良かった。どこが寒いって、手先が真っ先に冷えた。手袋も置いてきたし。本命のヤギ肉タジンのレストランまで行こうとしたが、空腹の限界。そしてこの国で初めて見る中華レストランに吸い込まれていった。

他のアジアの子達はグループだから色々シェアできていいな…。自分はメインひとつと白飯しか注文できない。今まで旅してきた国の中華はわりと安かったけど、モロッコは例外。高い。ここが観光地のど真ん中ってこともあるだろうけど。

ナスとインゲンの豆味噌炒めと白飯で。先に入った2組の料理が次々と運ばれてくる。自分もどうか早く食べさせてください…。来た!油ギッシュなてんこ盛りナス。でもおいしい。夢中で食べて、白飯おかわり!にんにく丸ごと入ってたのが有難かった。久々のにんにく。満腹になったが、既に日は暮れて薄暗くなってた。

来た道とは違う道で宿に戻ったけど、こんなに下り坂なの?これ上るのキツくね?自分が旧市街に向かった道はゆる〜い坂道だったし。旧市街の中に入って行ってもそこまで上ったって意識もなかった。シャウエン、すごい所に町作ったな。宿に着いたのは19:30。フェズにはテレビあったけど、ここはない。なにもする事ないから21:30には寝た。


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