見出し画像

ひとり旅日記ギリシャとイタリアへ46日目:フィレンツェ1日徒歩観光。素敵な働く日本人女性に出会った。

2018年2/16フィレンツェ③

今日こそはゆっくり…と思ったが、まだ行ってないフィレンツェをピックアップしてみると、早起きしないと廻れないと悟った。さすがに朝食はゆっくり食べられたけど。メディチ家洗礼堂は解放時間短いし。8:15am〜オープンとの事で、ここからスタート。宿から歩いて5分。近い…。そんなつもりはなかったのにまさかの1番。ガイドブックに依ると、フィレンツェ独自の工芸、貴石加工が展示されているとの事。内部には制作過程もの説明文もあった。色や材質が違う石を下絵に沿って切断してはめ込んで行く。どんなに細かい下絵でも対応しまっせ!という職人の顔が見えた気がした。

今日はとても冷え込んでる。石畳から伝わってくる寒さ。一度宿に戻ってブーツに履き替えて、ホカロンもリュックに入れた。朝食会場に寄ってオレンジジュース一気飲みして、次はオブラーテ図書館へ。ドゥオモが良く見えるらしい。

9時過ぎるとドゥオモ入場の行列がゴイスな事になってた。それを横目に図書館へ。確かにドゥオモがいい感じに見える。写真に収めて、初日夕焼けのピンクに染まった大聖堂にやっと入ろう。10時〜との事でもう並んでる人がいた。今日寒いのに10時オープンと掲げておきながら、実際は10:10に開くとか。ホントこの国アリエナイんっスけど。観光客から金を取るだけ取って、この仕打ちは何?何様?マジ腹立つ、この国。1番に並んでた人、一体何時から並んでたんだろ?10時と自ら掲げてるなら時間守れ💢失礼過ぎる。

いざ入ってみると、中はどーでもよかったし。なんなら並んで入る価値もない。何が「世界遺産だからレスペクトして下さい」だよ。このフィレンツェの世界遺産一式に、我ら観光客がいくら支払ってると思ってんの?観光客の入場料の一部は世界遺産の保全に使われてる財源の一部のはずだから、オマエらこそ観光客をレスペクトしろ💢ホント不愉快極まりない。

次、ヴェッキオ橋をまずは、サンタトリニタ橋から写真撮る。今日はどんより冬空。寒いから完全防寒。首回りが特に寒かった。サンタトリニタ橋から眺めるヴェッキオ橋外観。窓が付いてる所、通れるのかな?1週間居て、やっと越えた川の向こう側。ヴェッキオ橋の所まで行き、今度はこの橋を渡る。なーんだぁ。窓付いてる所は通れないんだ…。橋の上の店はキラキラ宝石店ばっか。残念。縁がない(苦笑)。11時過ぎ。う〜ん。中途半端。店を覗いてみるも、どーでも良く。すぐに店を出てしまって、時間つぶしにならない。写真撮るにも、この辺やっぱりどーでもよくて。

食通の友人からもらったレストラン資料の場所を下見。まだ11:30。あと30分…。なんとか時間つぶして、12時ちょい前にレストラン着。下見の時はなかった本日の日替わりが貼ってあった。シーフードパスタとムール貝にしよう。12時になったから中に入れてもらった。接客担当はアジアの女性。メニューを渡してくれて奥に引っ込んだあと、厨房で「ヒロ」と呼ばれているのが聞こえたから、日本人女性と判明。注文は日本語で取ってくれた。ヒロさん、エライなぁ。こんな国で、しかもジャパレスじゃない伊レストランで働いてるなんて。

パンが出てきた。おいしかった。ピザパン。続いてパスタが出てきた。あさりとムール貝。あっさり味でペロリ。しばらくしてこの旅初のムール貝登場。どうして仏やベルギーみたいに付け合せはフライドポテトじゃないんだろ?ムール貝、しょっぱ目の味付けで、汁はとてもじゃないが味わえなかったけど、パンにつけたらおいしかった。

会計時、ヒロさんに「伊にどのくらい住んでるんですか?」と聞くと、「5年で、ここで働いて3年です」「スゴイですね。この国で。私はこんなに合わない国はヨーロッパ旅行して初めてです」と言ったら、自分が伊人嫌いな事を見抜かれた(笑)。自分が思ってた通り、ヒロさん曰く「伊人は陽気とか思われてるけど、閉鎖的で他の国の事を知ろうとしない」らしい。ベネチアカフェ差別事件話すと、ヒロさんがこのお店で働き始めた当初、客がヒロさんを無視したり、ヒロさんに接客来て欲しくないオーラを出されたりしてたとの事。「そのうちそういうお客さんも、私の働きぶりをみて心開いてくれる様になった」ヒロさんはきっと本当に頑張って、立派に接客をこなせる様になったんだろうな。と察する。自分だけが差別を強く感じてたのではなかったんだ。

本当に貴乃花の息子はここフィレンツェで靴職人の修行したの?ってか、できたの?相当職人に尊敬の念がないとやってらんねーよ。こんな国で。人間が信用できないのに。伊製品も信用できないけど。ヒロさんが自分が受けたダメージを理解してくれたのは有難かった。「フィレンツェにも日本人会ってあるんですか?」「ここにいる日本人もコワくて、よく知らないです。知り合いが幼稚園の送迎の車のランクで友達になる、ならないを選んでるって話聞いたりしますよ」ナニソレ!糞伊人と結婚して、こっちに住むと日本人の女もサイテーになるわけ?そりゃマイミーだわ。レストランが混んで来たから、ヒロさんにお礼を述べてお店を出た。誰かに心のもやもやを話せて良かった。

13時前。ピッティ宮殿に行って、その中の美術館へ。どの国も宮殿って案外寒かったから、ここもそうだと思ったら、暖房効き過ぎて吐きそうに暑かった。またまたどーでも良い特別展を勝手にセットにして入場料上がってたし。世界遺産のメディチ家の庭園は宮殿から一部見るだけでイイや。そこに更に追加で7ユーロとか出ねーし。最後に行った宝石の展示とか、ガイドブックの口コミはよかったけど、で?大したことなく。ドレスデンのレジデンツのダイアモンドのリボンの方がスゴかったな…。と思った。

体内の水分抜け切りそうなくらい、カラッカラだったから外に出た。今日の〆ミケランジェロの丘へ。どんよりな空でもなんとか持ってくれて、雨にならずに済んだ。広場の見晴台まで歩く。暑い…。朝すんごく寒かったですよね…。夜中にも寒さで起きたし。広場からフィレンツェの町を一望。ハイ。お疲れ様でしたー。今日の全行程終了。16:15。

夕飯。トスカーナ牛のステーキを確か17時まで安く食べられるレストランあったよな…。とその店に向かってみた。19.95ユーロに席料とサービス料か…。ヤメヤメ。やっぱ市場行こう。煮込み料理ってやつ食べてみたいし。明日のランチ用にまたまた食通の友人オススメの店でパニーノを購入。生ソーセージって、なんだろう。明日のお楽しみ。

宿に戻って、パニーノを弁当箱に詰めて、みそ汁飲んで市場へ。お目当ての店、人いない…。トスカーナ牛ハンバーガーも良いな…。で、この店は?と思った所で、「コンニチハー!ゲンキ?」と声掛けてくれたお兄さん。「どれがイチオシ?」と聞くと、試食させてくれた。ウマイ…。牛頰煮込み。おお!ここも煮込み系か。エーゴメニューの、胃、タン、頬肉を皿に乗せてもらう事にした。丸ごと煮込んだ物を取り出してまな板で一口大に切ってから、味付けらしい。

お兄さんが”Do you trust me?”といきなり聞いてきた。「イ、イェース…」しょっぱかったりしたらムリなんっスけど。大丈夫か?すると、カナダでお世話になったおばあさんの手作り辛いソースに似た物が!”I like spicy sauce!”と言って盛ってもらった。すごーい!おいしそ〜!!緑のソースも混ぜ混ぜ。そして一口。ウマ〜イ。こういうので良いんだよ。ここで良いんだよ席料とかないし。やわらか〜い煮込み料理。付け合わせのパンもおいしい。フィレンツェで出してくれるパンがおいしいのはトスカーナの恵みか?

近くの席に卒業旅行男女6人組。今後の人生のいつかのタイミングで、この場所でこのメンバーと食べたこの味ってのを思い出したりするのかな…。って、余計なお世話だよね…。こう思うのが年取ったなぁ。と思う。今回の卒業旅行をきっかけに旅にハマって欲しい。この思いもうるさいだろうが、心からそう願う。社会人になって仕事やら何やらで疲れたら、日本の外出て空気吸えよ〜。

食べ終わって、お店のお兄さんに「おいしかった!」と伝えて、市場を後にした。そして、この旅最後の散髪。床屋に入った。バリカンで刈り取ってもらって8ユーロ。なんだよ、表に4ユーロってあんのに。印系ではなく、パキスタンの彼が担当してくれた。3年前からここで働いてるとの事。国にいた時から床屋なのかと聞いたら、おじいさんの代からだって。出たよ。カミソリ。もちろん、no thanks.  宿に戻って頭洗い流して寝た。今回同室の3人組、21:30就寝って、早くね?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?