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星空とピアノと

※fgo2部1章のネタバレ記事になります。
まだ未クリアの方はご注意ください。私的な感想を述べてます。







ロストベルト、獣国の皇女クリアしました。
ツイッターに書こうか悩んだけど、長くなるしフォロワーさんにネタバレはよろしくないので、こちらに書き殴ります。

今年入ってからfgoを始めて、1部→1.5部と終わったのが3月末頃。
個人的に凄く盛り上がったタイミングで、2部スタートしてくれて大変に嬉しい。
CMもかなり力入っていましたし。

クリアした感想としては、主要キャラより脇キャラに魅力を感じたシナリオだったなあと。
カドックとアナスタシアの関係性が薄く感じられてしまって。イワン雷帝の最期のほうがぐっと来るものがあったな。
ビリーザキットと武蔵ちゃんの共演も熱かった。国は違えどアウトロー同士だもんね。

個人的に一番良かったのは、本当に最後のシーン。

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主人公達が勝利し、ロシアの異聞帯は敗北した世界として消えることが確定する。
役割を終えて消えてゆくサーヴァント達。その中で1人だけ、アントニオ・サリエリは敗北世界に留まる。まだやることがある、と。

広場の中心にピアノを置くサリエリ。
残されたガヤ達の中で、ガヤの子供がサリエリに問う。

「それ、なあに?」「ピアノだ」

生きること自体が過酷だった世界。
ピアノなんて、音楽なんて娯楽は生まれなかった。

サリエリがピアノを弾き始める。
演奏曲は、かつて彼が焦がれ憎んだ男からの最期のリクエスト。きらきら星。


これまで雪に覆われていた世界には、敗北により満天の星空が広がる。

豊かなピアノの音色。素晴らしい星空。

それは、ガヤ達のこれまで生きてきた世界には、決して無かったものたち。

1人のガヤが呟く。

「‥‥ああ、こんな素晴らしいものが生まれなかったんだから‥‥‥
俺達は負けて、仕方ないな」

敗者達は、消滅を待つ。
生まれて初めての星空の下で。優しいピアノの音色に包まれながら。
この世界ではない別の世界の「正しさ」を感じながら。

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正直2部、救いの無い設定だなあ‥と思っていたわけです。
だって交流を持った世界の人達は、主人公達が勝つことで敗者となり、消えてしまうことになる。
1部や1.5部と異なり、その部分をどうハッピーエンドに書くんだろう、と思っていたので。

最後のガヤの言葉が、今回のシナリオの最大の救いだと思う。
主人公達が信じて選び取った世界は正しいのだと、消える側の人達が納得してくれる。
だから負けるな、と背中を押してくれる。

このシーンを読むだけでも、今回のシナリオをやる価値はあったと思います。

しばらくは2章待ちなので、フリークエストやレベル上げに勤しみます。
つぎはオフィーリアちゃん!楽しみだなあ。







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