スマホは悪魔的に脳を侵食する
数年前(5年以上前)から、ずっと考え続けている命題があります。
それは・・・
「なぜ、物質的にそしてインフラ環境的に豊かな世の中になっていってるのに、人の心が豊かで幸せでなくなってきているのか?」
これまでnoteでもいくつかそのことに関連することを書いて、今のあり方に疑問を呈すると共に、その理由や背景を考え続けてきました。
夜空に点在する星のように、点と点を書き込むように。
それがようやく、点と点が結びついて、全容が俯瞰できるようになりました。
これまでの記事はこちらに書いていますので、お時間があれば一読してみてください。
点と点が結びついたきっかけは、気分転換に六甲へパスタランチに出かけた帰りに、何気に駅の本屋さんで買った本「スマホ脳」(アンデシュ・ハンセン著)との巡り合わせでした。
お家に帰って数ページ読んでみたところで、
「探していた本はこれだ!ずっと知りたかったことが書いてある!」
とドーパミン出まくりで夢中になりました。
そして読んでみて、今のスマホをはじめとするデジタル社会の浸透に伴って、なるべくして「人の心が豊かで幸せでなくなってきている」ということの相関を頭の中で可視化することができました。
そのドーパミン出まくりの本について簡単に書いてあることを要約すると、こんな感じになります。
(内容については、書評サイト(fiier)などにも書かれているので興味があればご覧ください)
SNSやゲームなどの開発は、人の行動科学や脳科学に精通した上で行われていることが多い。
↓
これらの開発企業は、人の注目を長く引くには、ドーパミンを出させるSNSやゲームの仕組みを作ればいいと理解している。そして、人の注目を長く引けば広告収入が増えて、願ったり叶ったりである。
↓
その結果、中毒者が増え、デジタルのメリーゴーランドにぐるぐる回されてしまう。集中力が低下し、孤独感が強まり、心の不調に陥る可能性が高まる。(開発企業のトップはそのことを認識しているので、自分の子供にはスマホなどの使用を制限している。また開発者自身は、後に悪影響を知って後悔している人もいる)
↓
人は普段から、日々の業務を複雑化し多忙にするデジタル社会の作業で、長時間(長期間)のストレスを受けており、普段から脳が疲弊している。
そこに更に、デジタルのメリーゴーランドに陥ると、脳が保護機能を働かせ、うつなどの精神疾患を発症する危険性はかなり高まる。
著者が精神科医ということもあって、人の脳の進化の歴史と脳のメカニズムを織り交ぜながら、「デジタル化が進む今、人間は自らをどんな危険にさらしているのだろうか」と分かり易く自論を展開しています。
この数年、とくに違和感と危機感を感じていた私にとって、その自論は本能的(直観的)に腑に落ちるものでした。
そして、この本に書かれていることが全て正しく、真実だと思い込むことはできませんが、「人は自らの手で滅びる道を歩んでいる」という事実は直視しなければならないと深く思い知らされました。
人が生み出す技術や革新には、メリットもあればデメリットもある。
そして企業の利権が絡んでいることも多くある。
そのことを認識した上で、必要最小限にデジタル機器のスクリーンに接することが必要であると思います。
イライラしている人、SNSで攻撃してくる人が増えています。
女性に振られたからと刺してくる人、無差別に殺傷事件を起こす人、煽り運転、など「えっ?そんなことで」と思う動機で事件を起こす人が増えています。
これらに共通するのは「心に余裕がない」こと。
「冷静な判断」ができない状態になっていること。
デジタル化ばかりが主な原因ではないと思っていますが、それが占める割合は小さくもないと考えています。
「親のしつけ」、家族や親族、ご近所さん、友だち、学校の先生、先輩・後輩、会社の上司や部下などの「人との繋がり」なども影響を与えているでしょう。
目と目を合わせて、本心を語り合い、ぶつけ合うことができる人がいったい何人いるか?
安心して相談できる人がいるか?(親も含めて)
そういう人がいないと、人はどんなにデジタルインフラで繋がろうとも、孤独を感じてしまいます。
人類史上、ここ数十年ほど急速にライフスタイルが変化したことはないでしょう。
人は、いや人の脳は、それについていけておらず、「もうギブ」とアラームを出し始めていることに我々は気付いて対処していく時期にあると危機感を持っています。
イラスト:(上)アボガド6さん、(下)作者不明
初めましての方こんにちは⭐︎ また来て下さった方ありがとうございます♪
よかったらぜひフォローをしてくださいねー!!
↓
A(*゜Д゜*)R(д゜*)I(゜ )G( )A( ゜)T(*゜д)O(*゜∀゜*)ノ~☆
ブログ:なないの!
皆さんに読んでもらって、面白い、為になった、そして誰かに薦めたいと思ってもらえたら嬉しいです。 ゆくゆくは本を出せるようになりたいですね。 頂いたお金は出版費用に使い、児童養護施設などに本を寄贈したい。 サポートお待ちしてます。