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カメレオンは、1990年から2000年まで連載された ヤンキーを題材とする加瀬あつしの漫画。KAT-TUNの上田竜也が大好きな漫画として本作を挙げている。

中学時代に学校中の不良からイジメの標的とされていた矢沢栄作は、高校進学を機に不良デビューを果たす。バラ色の高校生活を夢見る矢沢だったが、お調子者の性格や運の悪さが災いし、次々と有名な不良との諍いに巻き込まれることになる。しかし矢沢は数々の危機をハッタリと悪運と悪知恵で切り抜け、次第に多くの不良達を惹きつけるカリスマへと変貌していく。

しっしかし･･･
連載当時も面白かったけど

今読んでも面白過ぎる！(笑)

破天荒な展開と、今では規制が入って描けない下ネタギャグ、そしてシリアスな要素をおりまぜながら緩急があり抑揚のある成り上がりストーリー。

ヤンキーは時代とともに、いなくなってしまった。けれど、この漫画では生き続けている。そして人として大事なことを思い出させてくれ、教えてくれる。
（小さな子供には見せれない余計なことも教えてくれるけどw）

「クローズ」や「ろくでなしブルース」が好きな人は、わりと好きだと思う。主人公のキャラは全然違うけど、人として、男として大事なことを教えてくれるところに通じるものがあるから。

今は男らしくとか、硬派とかは時代にそぐわないけれど、ただ いざという時は頼れる男ではありたい。
そんな男心をくすぐって笑かしてくれる名作だ。

高校デビューのハッタリ主人公「矢沢 栄作」、そして主人公本命のヒロインで、読者のヒロイン「浅岡 ひかる」、矢沢の助さんで不運な色男「相沢 直樹」と、400cc 1亀頭で格さんの「椎名 雄二」を中心に物語は始まり、舞台を成田南高校（成南）から千葉、横浜、そして関東全域へと次第にスケールアップさせ、後半は大阪まで進出した。

そんな中で数々の強敵が矢沢に襲い掛かるが、持ち前の強運とハッタリで生き延び、強敵を仲間へと変えていく。

なかでも松戸の愚連隊「松戸苦愛」（マツドクラブ）のトップの「松岡 英治」の存在は大きく、物語の進行上欠かせない。

カメレオンのいいところは、ケンカを中心とした男臭いテイストだけでなく、エロや笑いをバランスよく挟みつつ、恋愛模様にも真剣に向き合って描かれているところだと思う。

まだ、読んだことがないという方には、ぜひ１巻から試し読みをしてほしい。何かかが頭の中ではじけて、何かが始まる予感と希望を与えてくれるだろう。

あっ 違う意味で、何かかが頭の中ではじけてしまったらごめんなさい。
あと性的に何かに目覚めてしまっても、許して。

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