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「自分の所だけ」から「自分の所から」へ


「自分の所だけ」と「自分の所から」

このふたつの言葉の大きな違いがわかりますでしょうか。


例えば、そうですね

何か職場で、リーダーや管理者からあなたが担当する範囲の整理整頓(または環境改善)をするように言われたとしましょう。
状況として、あなたが担当する場所以外にも もっと整理整頓する必要があるだろうと思える場所がいくつか見受けられますが、あなたに声をかけられました。

その時にどう受け止めますか。

なぜ「自分の所だけ」ととらえるか。
それとも「自分の所から」ととらえるか。


「自分の所だけ」ととらえた方は、こう発言するかもしれません。

「なぜ ここだけに言われるのでしょうか。他のところは今まで何も言われていないのに」と。
 あるいは
「他のところがちゃんとしたら、うちもやります」と。

そうするとリーダーや管理者からの心象はおそらく悪くなってしまいます。
それはリーダーや管理者の意図をくみ取れていないからです。


リーダーや管理者は、職場全体の整理整頓(環境改善)をしたいと思っています。これまで何度か朝礼や昼礼で整理整頓をするように呼びかけてきましたが、なかなか一向に改善される兆しがありません。

なので、各場所を担当するそれなりの人に、個別で声かけと指導をしていくことにしました。
そして、まずは信頼・期待するあなたに声掛けをし、あなたの担当する場所の改善を皮切りに職場全体へ広めていこうと思っていたのです。


なぜ、自分にそう言われているのか。
それがわからなければ、意図を確認するようにしましょう。

そして、もっとより良いのは、意図を確認しなくても
まずは「自分の所から」始めてみようと思うことです。

そうして実行することで、職場環境は改善されて働きやすくなるし、あなたは評価され、給与も上がるでしょう。
上長の評価には、仕事のアウトプット以外にも、そういったところや、他の社員との協調・協力する姿も加味されますから。


そしてこの「自分の所だけ」と「自分の所から」には、もっと違いがあります。

「自分の所だけ」は、保守的で今を変えたくない、他との協調性がないことを感じ取れます。
自分の所だけ守りたい、自分の所だけ以外は知らない、自分の所だけ良ければいい、といった具合に。

これに対し「自分の所から」は、まずは自分の所から始めていこうと前向きな姿勢を感じ取れます。
自分の所から変えていこう、自分の所から与えていこう、自分の所から広めていこう、といった具合に。

「だけ」と「から」の違いだけですが、言葉の持つチカラの向きが真逆です。


これはビジネスでも私生活でも大事なポイントですが、「自分から」「自分の所から」の意識や思考を持つことで、チカラの向きが前向きになり、周りから評価されやすくなるでしょう。

自分から挨拶をする、自分から与える、教える。
そんなに難しくないちょっとしたことから始めるだけでも、世界は少しずつ変わります。

自分がいる環境や世界が変わらないかなぁ・・・と思っているのであれば、他人や自分以外を変えようとせず、まずは自分が変わってみてください。
すると人間関係や環境が少しずつ変わってきます。
関わる人も変わってきます。
収入が変わってきます。

半信半疑の方は、試してみてください。
上手くいかなかったとしても、失うものはありません。
なんか上手くいかないなぁという時は、変え方が多少ずれているのです。
自分の行動を見直して、また試してみてください。

それが変化しながら成長(成功)していく、人生の醍醐味です。




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