ブッダの教えとは?
まずはブッダさんは何ものなのか。
そのまえに「ブッダ」とはひとの名前じゃなくて、「真理を悟った人」と言う意味の仏陀(ブッダ)、つまり呼び名です。
ブッダさんは仏教の開祖といわれている人(神社ではなく寺の方ね)で、本名はゴータマ・シッダールタ。
ちなみに大仏はブッダさんの姿を大きな銅像にしたもの。
いつの生まれかというと、イエス・キリストより約600年~400年くらい前に生まれています。
カピラバスト国(シャーキャ族(釈迦族)という民族の国)の王族だったけれど29歳の時に妻子を残して放浪して35~36歳のときに悟りを開いたといわれています。
ブッダさんは最初はふつうの人で、キリストのように神の子として生まれるのではなく、悟りを開いて無師独覚の人として聖者(Buddha・仏陀)となったのです。
膨大な数の仏教の経典の中で、最も古いのが「スッタニパータ」というもの。
このスッタニパータが、よりリアルにブッダさんの生の声を伝えていると考えられます。
その中にはこう書かれています。
”「われは考えて、有るという迷わせる不当な思惟の根本をすべて制止せよ」
「(輪廻の)流れを断ち切った修行僧には執着が存在しない。なすべき(善)となすべからざる(悪)とを捨て去っていて、かれには煩悶が存在しない」
「聖者はなにものにもとどこおることなく、愛することもなく、憎むこともない」
「宗教的行為によっても導かれないし、また伝統的な学問によっても導かれない」
「見たこと・学んだこと・思索したこと、または戒律や道徳にこだわってはならない。諸々の教養のいずれかをも受け入れることもない」
「ヴァッカリやバドラーヴダやアーラヴィ・ゴータマが信仰を捨て去ったように、そのように汝もまた信仰を捨て去れ」”
※引用:教団X(中村文則 著)
まぁ簡単にいうと、なにも望まない、なににも左右されない、なにも考えない、なにも存在しない「無」の境地を説いています。
最初期の仏教では、教義を信ずること(信仰)は説かなかったが、教えを聞いて心が澄むという(信)は説いていたと思われ、いわゆる宗教ではなかった可能性があります。
ブッダさんがしていたのは「無」、つまり輪廻という生きることで受ける快、不快から解脱した状態、「涅槃(ニルヴァーナ)」の状態ということです。
すべての欲望をなくし、その感覚も消滅させ、何かを識別することも消滅させた絶対的境地。無であり、自分が無であることも認識していない究極の状態です。
「ありのままに想う者でもなく、誤って想う者でもなく、想いなき者でもなく、想いを消滅した者でもない。このように理解した者の形態は消滅する」
みながブッダさんのようになれば、愛することも欲望もないため、恋愛もなく子供もいっさい生まれず、人類は滅亡します。
この教えだと広まるわけもなく、ゆえに一般に広がるために仏教は変わっていったんです。
仏教そのものは特定の教義というものがない。
それは、ブッダさんはその生涯において1冊の書物も自らは残していないから。
ブッダさんは、自分の悟りの内容を定式化して説くことをせず、機縁に応じ、相手に応じて異なった説き方(対機説法)をした。このため、仏教の出発点が種々に異なって伝えられていると考えられます。なおブッダさんの教説は8万4千の法門あるのだとか。
また経典の最古層の詩句には業・輪廻の思想は現れておらず、この思想はあとから仏教にとり入れられ、大衆教化に大きな役割を果たしたと思われます。
仏教が広く後世にわたって人の心のうちに温かい光をともすことができたのは、広々としたおちついた態度をもって異端さえも包容してしまう、開祖ゴータマ(ブッダさん)の性格に由来するところがたぶんにあるのでしょう。
ひとは「無」になることができる可能性を秘めています。
それは、ひとが「無」から生まれたから。
無はどこまでいっても無で、果てしななく無です。宇宙より広大に。
あなたがひとでありたい以上、永遠に無になる必要はないでしょうが、
たまには「無」になることで、今の苦行がちっぽけなものになるんじゃないでしょうか。
宇宙規模で考えたときに、今の悩みがとるにたらないカスみたいなものだと感じれるように。
意識の幅を広げれば、見えてくるものがあるでしょうね。
<参考・関連記事:>
・教団X(中村文則 著)
・仏陀の教えー仏教の教えとは
・ブッダの教え
・インド思想史略説
・ブッダの言葉「苦しみを消すには、自分自身を変えるしかない」
・New Discovery Diary(ブッダの教え”戒律(かいりつ)”とは?)
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