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ドラマ『スニッファー ウクライナの私立探偵』



2013年から放送されているロシアのテレビドラマ。
東欧ドラマの野暮ったい雰囲気はなく、USドラマのように大胆で洗練された映像と演出で楽しめる。

警察犬並みの嗅覚を持つ主人公が、犯罪現場に残された匂いを元にプロファイリングし、事件解決するというストーリー。
今迄になかったタイプの刑事ドラマでとても新鮮。また主人公の性格がUSドラマの『ドクターハウス』を彷彿とさせる偏屈振りも個性的で面白い。
他にもロシア圏独特の文化や国民性も感じ取れて、凄く興味深い。

他にも主人公を取り巻く人間関係の描写もまた見どころ。ロシア系の気性の激しさも個人的には面白くして好きな部分。軍隊の『大佐』等の階級が警察組織内でも有効だったりとか、共産国独特の名残があって勉強になる。

東欧ドラマや映画は基本的には正義が権力に負けて絶望的な展開になる事が多い。しかし、このドラマはシリアスな部分もあるものの希望があるので、ある意味安心して観れる。

まだシーズン2までしか観てないが、とても完成度の高いドラマで世界中でリメイクされるのも良く分かる。
実は日本でもリメイクされており、阿部寛さんがスニッファーを演じている。日本のドラマ版は観てないけれども、『TRICK』の演技でも独特の個性を発揮していたのでいい感じにハマってそうな予感。

嗅覚で事件解決に協力する私立探偵、ウクライナという舞台、全てが新鮮でドラマの構成や演出もリズミカル、そろそろロシアドラマの時代も来るかもしれない。注目のTVドラマ。

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