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実り多き野山

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 子供の頃、歩けば何かがあった。
 クワガタのオスはとても大きく、あのカッコイイ(≧∇≦)b素晴らしいツノを入れると10センチはあった。
 お尻をナデナデして、ひっくり返る、それが楽しくて何時までもナデナデ、クワガタもいい迷惑だったわね~。
 今では大きくても6センチにも満たない、昆虫は驚く程に小さくなってしまった。
 野生のスズランがビッシリと咲いて、木牡丹も山にあった、そこらへんをのそのそ歩いて、色んな物に👀目を奪われて、そんな中に美味しい苺があった。
 草丈1メートル位、木ではない、草でも無いと思う、ビッシリとトゲで埋め尽くされている、木 ? なのか ? 草なのか触る事など出来ない。
 バライチゴと言って沢山食べた。
 味は完璧に木苺、英語でラズベリー、フランス語でフランボワ??だったかしら~ん。
 手の平に山盛りにして、ガバッと食べてはニンマリ〜おいし〜い、と御満悦していた。
 ある時、ガバッと食べてシャコシャコ、おいし〜・・・!?? かったのは最初だけ、ギャーギャー(心の叫び)変な味がする、虫だわ~~、慌てて吐き出した、私の苦手な幼虫かもと思うと、仔猫が驚いてシャ〜と毛をたてる、あの状態、身体中の毛が長~くなり、シャ〜と叫んで身体中の毛が立ったまま、もとに戻らない、吐き出した苺は見なかった。
 一度口に入って・・・キャ〜潰れた何か ? なんて見たくない。
 それからはひと粒ひと粒、細心の注意を、クルクル小さな苺が消えてしまう位確かめて食べた。
 そんな苺を見つけた、一人だったから身体のアクション皆無、心は飛び跳ねてキャッキャッ、美味しい苺があるわ~見て見て〜と踊っている。
 その位この苺は今では珍しい、本当に貴重な苺になってしまっている。
 自然界の中を歩く時は、絶対にアクビをしたり、大きな口を開いては駄目なのです。
 ギュウと固く閉じていなければならない、半口などもってのほか、何が飛び込んで来るかわからない。
 蝿とかトンボならまだ( ・∀・)イイ!!、ヘクサムシ、カメムシが口に飛び込んで来た事がwwwww
 あった~😱😱 入った瞬間、奴もビックリ臭い物を噴射、私は石になった、そのまま川に転がり落ちてずーと、ずーと水の中でコロコロ転がって、口の中綺麗になりたかった。
 口の中のを綺麗にしても臭いのが取れない、歯ブラシに歯磨き粉ゴッソリ乗っけて、必死に歯磨き、臭い臭いは一日中顔の周りを漂っていた。
 恐ろしいカメムシを見つける度に、あの臭いが忘れられない。


 

#エ

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