英語の習得法について-4 聞くことに特化

こんにちはOnoです。本日は英語の習得法において、Listeningに特化した内容について書いていきたいと思います。最初にお断りしておきたいのですが、TOEIC等の試験に役に立つというよりも、英語での会議やインタビュー(面接)等で活用できることについて言及していきたいと思います。

何故聞く力の向上が大切か❓

日本人は英語を読んだり書いたりすることは比較的できる人が多いと思いますが、会話が苦手な人が多いという認識です。ただそのような状況では、外資系で働くチャンスを掴むor ステップアップすることが困難になります。

以前言及させて頂いた通り、話すこと(自分の意見をいうこと)というのはなんとかなります。カウンターパートがなんとか理解しようとセンテンスや単語の並びからこちらの言いたいことを理解してくれようと努めてくれるからです。

その為にも会話の中で、“自分は何を聞かれているのか❓”というのを会話の中から理解することが必要です。

“自分に何が聞かれているか”をどう理解するか❓

まずは類推する力を向上させることが必要になってくると思います。何回か場数を踏んでくると自分に聞かれていることが理解できるようになってくるのですが、最初は聞き取れなくとも、”なんとなくこれを聞かれているな”との勘を働かせて、とりあえずなんでも答えてみるというのが大事だと思います。

この時一番やってはいけないことは、無言で黙って(しかも笑顔)しまうことです。ネイティブの人たちは空気を読んでそれ以降、話を振ってくることはないでしょう、つまり自分の存在をアピールする機会がなくなるということです。

例えば私の例をご紹介しますと、海外の顧客が長々と日本のマクロ環境について話をし、質問を何個かしてきました。その中で” the Bank of Japan” (日本銀行)という単語をかろうじて聞き取ることができましたので、当時総裁であった黒田さんや安倍元総理の金融緩和策に絡めて話したことにより、事なきを得たことがあります。

つまり、まず第一歩としては、何か話を振られているなと思ったら、大体のことや聞き取れた内容やセンテンスから類推し、発言している人が話し終わる瞬間or話をしている最中から自分の考えていることや意見を話すことが大切です。

日本人として、”間違えたらどうしよう”という気持ちはわかります。ただ間違えてもいいので厚かましくどんどん類推してその内容について返していくということが必要になってくると考えます。

どうやって類推の精度を向上させるか❓

これは慣れが一番重要なファクターになりますが、そのほかにネイティブやコールで行われる会話のクセを理解することが必要です。このクセというのは大まかにいうと2つに分けられると思います。

①自分の意見を述べて、あなたはどう思う❓と聞いてくるパターン
以下具体例を示します。

“I think it is difficult for the Bank of Japan to raise rates above zero on next year. How do you think?” 

これは自分の意見(日銀は来年0%以上の政策金利を設定することは難しい)を述べ、意見を聞いている(あなたはどう考える❓)というパターンです。

このパターンの場合は大体なんの話が行われているのかを理解(類推)し、その後に聞かれる質問をしっかりと聞き逃さないことが重要です。大体、Who, How, Whereという単語で始まるので、なんとなく予想はできるようになります。

②自分の意見を言うだけというパターン

このパターンは結構あります。以下例文です。

“I think it is difficult for the Bank of Japan to raise rates above zero on next year.”(日銀は来年政策金利を0%以上まで利上げすることは難しいと思う)

“In terms of continuing aid for Ukraine, a bigger challenge will appear if Donald Trump returns to the presidency”. (ウクライナへのサポートにおいて、もしドナルド・トランプが大統領に返り咲いたら困難な展開となるだろう)

①に示した際には親切に”how do you think❓“と聞いていましたが、結構な頻度で意見を言われ、それに対して何か返す必要に迫られることがあります。

その際はI agree, indeedというような肯定を表す発言をしたのちに自分の意見を言います。

大切なのは、親切に“あなたはどう思う❓”と聞いてこないことも多く、その際への返答方法についても準備しておく必要があるということです。

耳を英語に慣れさせる為には❓

これはありきたりなことになってしまいますが、英語に触れる回数を物理的に増やす以外はありません。私がやって効果があったと感じたのは、起床後初めて耳にする言語を英語にすることと、就寝前に耳にする言語を英語にしたことです。

具体的には朝食を食べている最中や出勤の準備の最中にBBCのpodcast(Global News Podcast)を聞くほか、就寝前にはthe FTやthe Economistのpodcastを聴くというものです。

日本ではなかなか流れないニュース(最近ではハンガリー政府がEU圏のウクライナへの資金援助に反対の立場をとっている)を聞くことができ、新鮮です。

そのほか、最近ヒントとなったのは、文藝春秋に掲載されていた北村滋さん(前国家安全保障局長)のコメントです。podcastを1.2倍速で聞く、NBCやFOXニュースというこれまで参照していなかった情報源があったので、聞いてみようと思っています。

Next step

次回については、会話の中でどう発言をしていくか、について言及していきたいと思います。



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