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映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』を観て

そういや視聴済の夫から「心して観てね」って言われたっけな

2024年5月6日。

久しぶりのお家映画で『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』を観ました。

銀行員の水木とお馴染みの姿になる前の目玉おやじがそれぞれの目的を果たすべく哭倉村(読:なぐらむら)に足を踏み入れるお話。

舞台は戦後間もない日本、隔離された村、そして一族の跡目争い。

金田一耕助シリーズや松本清張シリーズをまだらながらもよく観ていた私はピンときました。これァ嫌な予感しかしねえと。

人間の欲望がドロンドロンに渦巻き、その渦に呑まれ壊れる人々や溶け込み増幅する怪奇が色んな種類の恐怖を掻き立てる内容でした。

唯一の救いは私がもっとも苦手とする女性がその渦中でひどい目に遭う描写が抽象的でサラッとした表現で済まされていたことです。

観終えたあとは金田一耕助シリーズや松本清張シリーズを観たあとのような鳩尾にズンとくる重さやシンドさを感じました。

何て言うの、この、現実より報われなさすぎるお話というか。

しかし、こうした作品でしか得られない現実世界に身を置く自分への癒しがあるので、これからも頓服的に摂取していきたいなと思いました。

個人的には終盤のシーンに「進研ゼミで見たやつだ!」みたいな場面が盛り込まれているところにグッときました。

この映画を観終えた先にあるものは鬼太郎沼かもしれないなあと、鬼太郎シリーズが気になり始めた三十路越えは思いました。

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